何だ、こりゃ。水浸しです。

　早くしたいのにぃ。
なんで、水浸し何だろう？
何をすれば、こういうことになるの？
ああ～あ、しょうがない。
裾をまくって、スリッパは大丈夫のようです。
水浸しのトイレの中で、小用を足します。

　あとで、ふこうっと。
そのままにしておきました。
そしたら、呼ばれます。
「ちょっと、ちょっと、こっちに来て」
「なぁに？」
「これ、ここ。こんなになっている！」
トイレを開けて、水浸しの床を見せます。
「わかった。あとで、拭いておくから。待って」
よくみると、そこに、はい色の布っぽいものがあります。
あ、パンツだ、きっと。
もしかして、今、はいていないの？

　自分のへやへ戻っていきます。
追って行ってみると、
やっぱり、はいていません。
今、ズボンを下げて、はき直しているところです。
しょうがないなぁ！

　茶の間に来ました。
足もはだしです。
どうしたんだろう？
パンツ、したズボン、くつした、どこにいったんだろう？
「シャツ着てる？」
「着てる」
「どうれ」
チェックしてみます。
あ、着ているな。
「パンツ、はいている」
「ん～ん」
「くつしたはどうしたの」
「わかんねぇ。さがしているんだ！」
「ちょっと、こっちへ来て」
「あれ、パンツじゃないの？」
トイレを開けて、指さして見せます。
「わかんねぇ」
困ったものです。
新しいの、きてもらおうっと。

ちょっとした隙に、入るところです。
トイレに用があるみたいです。
手には長靴が。
いつも外ではくものです。
しょうがないなぁ。
まだ拭いていない、俺が悪いのか。かばねやみをすると、事が大きくなります。
長靴をはいて、入り、出て来ます。
廊下も長靴の跡。
泥混じりです。

やられたぁ。

「はい。これ」
パンツとしたズボンです。
「あ、ありがとう」
「はいてね」
「うん」
あ、靴下もだった。

「これ、くつした」
「ありがとう」

私は、トイレ、廊下の拭き掃除です。
ついでに、台所。

おかげさまで、きれいになりました。