8日(月)、宝塚大劇場 雪組公演千穐楽ライヴビューイングを観てきました。
ミュージカル・シンフォニア fffフォルティッシッシモ ー歓喜に歌え!ー
レヴュー・アラベスク シルクロード〜盗賊と宝石〜
トップコンビ 望海風斗さんと真綾希帆さんの退団公演です。
本来なら昨年11月のはずだった退団公演
コロナ禍のため、今年になっての公演でした。
1月1日初日から2月8日まで、まずは無事に公演できたこと、本当に良かったと思います。
ミュージカル・シンフォニア
fffフォルティッシッシモ ー歓喜に歌え!ー
昨年2020年は、ベートーヴェン生誕250年の年でした。
それに合わせての演目だったと思いますが、コロナ禍により、今年になりました。
作・演出は宝塚の鬼才、と言ってもいいですよね。上田久美子先生。
今、注目の若手演出家、これからの宝塚を背負って立つ才能の持ち主だと私はとても期待している先生です。
そして今回の作品は、月組のショー「BADDY」に続く衝撃作だと思います。
ベートーヴェンの生涯を辿るストーリーではあるけれど、焦点があたっているのは、内面の世界です。
非常に観念的な内容だと思いました。
なので、見ていて、これはどう捉えたらいいのだろう、と思うところが・・・
難しい、というか、今までにない表現方法のような気がしたからです。
ストーリーとして見るより、感覚的に感じる、というか、音楽を聴くように感じる、と捉えればいいのかなと思いました。
タイトルに『シンフォニア』となっているのは、そういうことか、とも。
ベートーヴェンに絡む役柄として、ナポレオンとゲーテが出てきます。
ナポレオンがロシアで敗戦するところで、夢の場面になって、ベートーヴェンと交響曲の作曲と戦い方の方法に共通の法則があると
二人で話し合うところが、とても面白かったです。
4つの音符が倍に、そのまた倍になっていく、それが兵の動かし方と同じだ、と。
アニメーションと連動した場面になっていて、凄く面白かった。
また、使われていないオケピットの使い方も、楽しかった、というか、よく考えられているな、と思いました。
オケの動き合わせて、音符が飛び散っていくアニメーションが、とても素敵だった!
そして、ベートーヴェンだけに見える存在の「謎の女」が出てきます。
耳の聴こえない彼にも、彼女の言葉は聴こえるのです。
彼の人生は「不幸」と「苦しみ」の連続、その中に女は現れてくるのです。
そんな自分の人生を思う時、ベートーヴェンはその女こそ自分の「運命」と名づけ、最後のシンフォニーを作り出していく・・・
その最後へ向かっていく場面は、とても迫力がありました。
グワっと持っていく感じが素晴らしかったです。
胸が熱くなりました。
タイトルのfff
fが3つ!
フォルテシモのさらにその上!
さらに強い音!
それが感じられる素晴らしく力のある場面でした。
これは、実際の舞台を観なければ、感じなければ、と強く思いました。
チケットが取れるかどうか心配しかないけど・・・
とにかく、手は尽くす覚悟です(気持ちだけは前向き)
そして、嬉しいことに、大劇場公演期間中に、N○Kで収録が入ったようです。
N○Kは機材が良いから、映像が綺麗なんですよね。
オンエアはいつかわからないけれど、楽しみです。