東京タウンウォッチング 池袋「美久仁小路」090213
小路、横丁…という名前の付いた愛称は、どことなくレトロな哀愁をさそう処がある。お洒落で粋なイメージのある神楽坂の“路地”という雰囲気の処もあるが、大抵は戦後の焼け跡に復興の担い手となった企業戦士、サラリーマンの憩い、発散、ケンカなど男の哀感を漂うような処が多い。
池袋の「美久仁小路」もそんな生き残りの1つ。東口グリーン大通りから横丁に入った辺りにある。近くに「人世横丁」な~んて、味な路地があったが、地上げの波で遂に消滅してしまった。
「美久仁小路」という入口看板から眺めた風景はサンシャインの高層ビルが背景にそびえ立つ。その麓にビジネスの疲れを癒すサラリーマンのメッカ、戦後の屋台、闇市から頑張ってきたお母さん方の温もりがある。昨今の不景気で、一層賑わっているような気がする。
昨夜、バレンタインで賑わう池袋地下街「ISP」(池袋ショッピングパーク)を横目に見て、以前行って、気に入った居酒屋「味彩」に魅かれて立ち寄った。明日は「味彩」の事をご紹介しようと思う。