陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

移転しましたぞ

2009-09-01 08:45:37 | Weblog
この土曜日、オフィスを移転した。
何とか仕事ができる状態になり、やっと一息。
準備といい、移転といい、移転後のいろいろな手続きといい、トシをとると大変でござるよ。

しかし、移転先はオフィスビルではないから、オフィス移転の表現は正確ではないのかも。
自身で借りる仕事場として、純然たるオフィスビルではない物件は初めての経験。
仕事にもよるが、ベンチャー企業の事務スペースは、いわゆるマンションオフィスでスタートし、
通常のオフィスにステップアップするのがよくあるパターン。

これまでのワタシは、そういう経験がないことを密かな誇りとしていた。
苦しい、苦しくないにかかわらず、意思の問題であると考えていた。

ところが、ところがですよ。
立ち上げ時どころか、それなりの基盤ができ、更なる飛躍のチャレンジをしているハズの今、
上の様なところに移るハメに。
何という皮肉でござろうなあ。
いや、皮肉ではない。
これは能力の問題ですぞ。
ワタシの能力も所詮この程度でござったよ。
「誇り」は「ほこり(埃)」でござったか。

言い訳に近いが、いや言い訳だが、
若干の慰めは、移転先は(一般論で)人気エリアだという点。
もっとも、ワタシ自身の価値観でいえば、そんなミーハーエリアなんぞ、糞食らえなんだけどね。
ただ、外部から見ると、場所がら、夕陽と朝陽の区分けがつきにくい。
加えて、街のコンセプトが明確で、綺麗であるという点。これは評価できようか。

言い訳はともかく、
今回の移転は、結局、ワタシ自身の衰えの象徴なんでしょうなあ。
意思も能力も体力も。
流れとは面白いもので、
一度ある方向に流れはじめると、その流れを変えるのは容易ではない。
変えるにはかなりのエネルギーがいる。
弱り目にタタリ目のとき、じっと嵐が過ぎるのを待つことも必要だし、
待つ勇気も大事だが、
問題は、待っている間に、縮こまるのが常態になってしまうこと。

ジブンの人生のバイオリズムが、夕陽状態なのか、朝陽状態なのか知らないけど、
(考えるまでもないか。。。)
移転先は、窓を通して海側からの朝陽がそそぎ、眼下に恩寵庭園の緑が見える。
(この種の緑が見えるのは、少しばかり価値がある。)
それを見ながら、朝陽だけでも浴びることにしようかね。
少しはエネルギーを補充できるかも。

マ、人生いろいろ。
これからどう変転するか知らないが、気分を一新。
なるようになるでござろうよ。
このトシになると、もうケセラセラでござる。
コメント
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