陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

企業の衰退

2010-01-21 08:58:17 | Weblog
昨日の日経社説で、米国の経営学者ジェームズ・コリンズの説を紹介していた。
勿論、日航の倒産に関連してのもの。
面白いので、それに触れる。

企業が衰退する段階は、次の4段階を経るという。
  ①成功によるおごり
  ②規律なき膨張
  ③リスクと危うさの否認
  ④ひたすら救世主にすがる

なるほどね。
このコリンズというお人は、成功企業のその後を観察して共通項を見出したのでござろう。
日航などは、これにピッタリなんでござりましょうなあ。

しかし、世の中には、国を問わず、小・零細企業も数多くござっての、
小・零細企業の衰退は、指摘の様な経過はたどらないのでござりますよ。
それらを包含した内容にしないと、「法則」にはなりませぬよ。
つまり、成功企業だけを見てはダメなのでござりますよ。
目が成功企業に向きがちになるのは分からないではありませぬがね。。。

では、零細企業を含む全ての企業の衰退の段階とは?
ワタシは常々思いしらされているのだが、
いきなり、 「ひたすら救世主にすがる」 から始まるのでござりますよ。
つまり、神さま、ホトケさまの世界から始まり、そして、それが最後まで続くのでござります。

その中のほんの、ほんの一握りの企業が、幸運にも成功の道に入り、
そして、上の様な4つの段階を経るのでござります。
その証拠に、  
多くの企業で、オフィスに神棚をまつってあるではござりませぬか。
また、おふだや、縁起物を置いているではありませぬか。

以上により、全ての企業の衰退過程は、次の5段階(ただし中間省略あり)なのでござります。
  ①神さま、ホトケさまにすがる
  ②内、成功した企業はおごり
  ③規律なく膨張し
  ④危うさから目を外す様になり
  ⑤そして、他社、政府、神さま、ホトケさまにすがる

ウム。経営の「プアの法則」ですぞ、これは。
経営学の教科書に載せるべきですな。
最後に、救済会社や政府が登場するところがミソですぞ。
実際、うまくたち回ると、それが実現するんですからなぁ。
その過程の「おごり」などは、成功企業の特権なのでござりますよ。
生涯に一度くらいは、そういう経験をしてみたいものでござります。

今日のハナシは、どうも批判を浴びそうですなぁ。
内容もさることながら、
『ジブンがそうだからといって、他人も同じだと思うな!』 と。
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