陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

かちかち山国会-みんなが駆けつける!

2009-07-17 08:58:43 | Weblog
タヌキが背負った柴に火がつき、タヌキは大慌て。
火を消そうと転げまわっている。
ウサギは知らんプリ。

かちかち山の国会中継でそれを見ていたサルや雉や山犬。
これは大変と、それっと駆け出した。
しかし、走りながら考えていることはてんでバラバラ。

●火を消し、タヌキを助けなきゃあ、というモノもいれば
●この際、ドサクサの中でタヌキの息のネを止めてやろう、というモノもいる
●タヌキなんぞどうなってもいいけど、面白そうだから行ってみよう、というモノも

何だか知らないけど、どうも21日までにタヌキを何とかしないといけないらしい。
なあんて間に、走っているモノどうしで喧嘩が始まった。
 ・アイツがオレの足を踏んずけた
 ・オレサマを追い越したヤツは誰だ
 ・いつも面倒を見てやっているのに、ジブンだけ水筒の水を飲んでいる などなど

タヌキのことなど忘れてしまって、道中での乱闘になってしまった。
ウサギは、それを見て、ウヒヒ。

乱闘を見て、モリ(元かちかち山の大将)が次の様に言ったそうな。
「船が傾くとき、慌てて逃げ出すネズミが一番最初に死ぬ」
つまり、バタバタするヤカラに対する牽制。

- この大将は、今もってアホやねえ。
ネズミは、船が沈むことを予知して逃げるんやで。
沈むことが分かっている船に残るネズミはおらへんの。
生き残ろうとして逃げ、結果として死ぬネズミもおるやろけど、残ったら事実に死ぬ。
この場合、どっちを選ぶのが正しいと思う?

繰り返すと、船が沈むとき、ネズミは逃げる。
逆説的には、ネズミが逃げるから船が沈む、とも言える。
組織や社会が崩れるときのパターンは、
いつの時代においても共通のものがありますなあ。
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