秋も深まったある日、グループで郊外へ1泊2日の合宿(MT)に行った。夕暮れに焚いた薪が夜中になればなるほどオンドルを熱くしていたが、メンバーが皆酒に酔って眠った夜明け頃には床が冷たくなってしまった。体に入り込む寒さのために、しきりに厚い布団をひっかぶって眠りにおちていたときに、ちょっと夢を見た。まっすぐに横たわったイミジの体に四方から蛇がゆっくりと体をくねらせながら上がってきた。それをはっきり見ながら彼女は驚いて苦しく喘いだ。体の上を蛇が悠然とのろのろ進んでいるのを見ても彼女は指一つ動かすことができなかった。
しかし、直ちに彼女はそれが夢だと気が付いた。そして少し安心した。しかし直ぐに後悔した。寒さのためか誰かがぴったりしがみついていた。その上、手でイミジの体を手探りし始めた。誰なの・・・? 夜明け頃、皆が酒で正体なく眠りこけ、どうやって眠ったのかも覚えていなかった。その時、夢ではない現実は一層危険だという予感がし始めた。すばやく眠りから覚めたイミジが薄明りの中で発見したものはサンウクだった。蝦のように背を曲げて横たわった彼が布団の下にこっそり手を伸ばし、イミジの胸のあたりを手探りしていた。しかしその時、彼女は内腿に上ってくるもう一つの手を感じた。
もう一方の側を振り向いてみるとイミジは驚愕した。もう一方にはチョンフンが寝ていたのだ。驚くことに彼の手も厚い布団の下に蛇のようにゆっくりと彼女の陰部のすぐ上に向かって接触し始めた。イミジの体は瞬間的に強張った。男二人はわざと眠ったふりをして、しかし執拗に両側からイミジの体をこっそりと探索していった。チョンフンとサンウクの間でひそかに感情的な遊戯だけを楽しんできた彼女は、その瞬間あまりにも当惑せざるをえなかった。彼女は今や二頭立て馬車を率いた傲慢な女主人ではなかった。まるで二人の男は、仲良くお互いの領域を守る巡察隊のように、彼女の体を分けて喜んでいるように感じられた。