■山陽新幹線 東京行きのぞみ34号 新神戸発16時38分■
勝手知ったる三宮の駅…というわけにはいかないのが
にわか旅人の悲しいところ。
三宮は阪急電車とJRとで利用した事はありましたが
地下鉄は初めて。
今までは新快速で新大阪まで行って乗ることが多かったですから…。
地下鉄の入り口はほどなく見つかり、三宮への別れを惜しむ間も無く
ちょうどやってきた列車に飛び乗ります。
さよなら三宮、また来るぞと思うか思わないかのうちにホームの景色は
トンネルの中に消えておりました。
新神戸での乗り継ぎは生まれて初めて。
勝手は効きませんが、知らない場所というおかげで
帰路に就くわびしさのようなものは無いままにエスカレーターをどんどん登って行きます。
思いの他狭い駅構内は観光帰りの人々でごった返していました。
みどりの窓口にも長い行列ができています。
切符を取り出し、その列を横目に改札を抜けていきます。
ここで最後の切符に判が押されました。
それを見たときに「いよいよ帰り道、旅もそろそろ終わりなんだな」と実感。
楽しかった分寂しいな…というのが正直な気持ち。
ホームにはひっきりなしに列車が入ってきます。
私がちょうどホームに上がった時に放送が流れ、
自分の乗る列車より1本早いのぞみ号がホームに入ってきました。
列車を待つ私の隣は見送りの人々。
春休み、遊びに来ていた親類が帰るのかな?
別れの情景です。
きっとまた会えるさ…、そう思ってしばしのお別れです。
向かいのホームには西へ向かうこだま号。
丸いボンネットの初代新幹線電車です。
西か…、あれに乗って戻っていきたい気もします。
そうはいかないけれど。
放送が流れ、岡山方のトンネルからヘッドライトを煌々と輝かせて
私が乗るのぞみ34号がやってきました。
車両はスマートな500系電車、子供の人気者、何人かの子供は大騒ぎです。
新神戸には車両のほかにもホームにドアがあるけれど
それを抜けて車内へ。
しまった、席番号を見てなかった。後から入るお客さんの邪魔にならぬように
デッキへ避けて、そこで席を確認。
12号車10列E席、あった、あそこだ。
荷物を荷棚へ置いて、席に腰を下ろすと列車はゆっくりと動き出します。
新神戸を出ると、新幹線はすぐに六甲トンネルに入ります。
さよなら神戸、また来ます。
列車はすぐに新大阪へ着きます。
けっこう車内のお客さんが入れ替わります。これは大変だ…。
いつもはここから乗っているんだなと思うとちょっと不思議。
京都までは右の席が空いたので、いまのうちにとリュックを荷棚から降ろし
読み物をひっぱり出しておきます。
そうさく畑のパンフ。日が落ちて車窓が黒く塗りつぶされる頃になったら
読んでいきましょ…。
京都でさらに多くのお客さんが乗り込み、右の席も当然の様に新しい主が。
日曜夜の新幹線は混んでいます。
京都を出ると、次は名古屋です。
名古屋でもお客の動きはほとんど無く、ほとんどが東京までのお客さんであるよう。
ここまでは比較的こまめに停まってきた新幹線ですが、ここからは一気に東を
目指していきます。
浜名湖付近を通過する頃には日は落ちて、車窓は流れる明かりのみになりました。
ちょっと蒸し暑かった車内もほど良く涼しくなり、混んではいるけれど快適。
この500系電車も今夏には新型車に道を譲って東京へは来なくなるそうです。
500系電車に乗るのも、もしかしたら今回が最後かもしれません。
鮮烈なデビューはつい昨日のことのようですが、時の流れは早いものです。
今回の旅は去り行くものと、時の流れを強く感じさせる旅だったように感じます。
時は無限ではない。だからこそ一分一秒を大切に生きていきたいと
暗い車窓を眺めながら思いました。
新横浜を過ぎて多摩川を渡ります。いよいよ東京都です。
列車の行く先に大都会のネオンが見えてきました。
東京へは定刻通りの19時30分に到着。
何となく急ぐ気にはなれず、ゆっくりと荷物をまとめて
列の後ろについて列車を出ます。
デッキを出て東京駅のホームへ。46時間前にいた場所へ戻ってきました。
今乗ってきた列車は回送列車となり、ドアが閉じて程なく室内灯も消えました。
隣のホームから岡山行きのひかり号が出て行きます。
旅の始まりの場所は、旅の終わりの場所。
一昨日の夜旅立ったホームの電光掲示板に目をやり
私は中央線のホームへ向かって歩いていきました。
さぁ、帰ろう。
勝手知ったる三宮の駅…というわけにはいかないのが
にわか旅人の悲しいところ。
三宮は阪急電車とJRとで利用した事はありましたが
地下鉄は初めて。
今までは新快速で新大阪まで行って乗ることが多かったですから…。
地下鉄の入り口はほどなく見つかり、三宮への別れを惜しむ間も無く
ちょうどやってきた列車に飛び乗ります。
さよなら三宮、また来るぞと思うか思わないかのうちにホームの景色は
トンネルの中に消えておりました。
新神戸での乗り継ぎは生まれて初めて。
勝手は効きませんが、知らない場所というおかげで
帰路に就くわびしさのようなものは無いままにエスカレーターをどんどん登って行きます。
思いの他狭い駅構内は観光帰りの人々でごった返していました。
みどりの窓口にも長い行列ができています。
切符を取り出し、その列を横目に改札を抜けていきます。
ここで最後の切符に判が押されました。
それを見たときに「いよいよ帰り道、旅もそろそろ終わりなんだな」と実感。
楽しかった分寂しいな…というのが正直な気持ち。
ホームにはひっきりなしに列車が入ってきます。
私がちょうどホームに上がった時に放送が流れ、
自分の乗る列車より1本早いのぞみ号がホームに入ってきました。
列車を待つ私の隣は見送りの人々。
春休み、遊びに来ていた親類が帰るのかな?
別れの情景です。
きっとまた会えるさ…、そう思ってしばしのお別れです。
向かいのホームには西へ向かうこだま号。
丸いボンネットの初代新幹線電車です。
西か…、あれに乗って戻っていきたい気もします。
そうはいかないけれど。
放送が流れ、岡山方のトンネルからヘッドライトを煌々と輝かせて
私が乗るのぞみ34号がやってきました。
車両はスマートな500系電車、子供の人気者、何人かの子供は大騒ぎです。
新神戸には車両のほかにもホームにドアがあるけれど
それを抜けて車内へ。
しまった、席番号を見てなかった。後から入るお客さんの邪魔にならぬように
デッキへ避けて、そこで席を確認。
12号車10列E席、あった、あそこだ。
荷物を荷棚へ置いて、席に腰を下ろすと列車はゆっくりと動き出します。
新神戸を出ると、新幹線はすぐに六甲トンネルに入ります。
さよなら神戸、また来ます。
列車はすぐに新大阪へ着きます。
けっこう車内のお客さんが入れ替わります。これは大変だ…。
いつもはここから乗っているんだなと思うとちょっと不思議。
京都までは右の席が空いたので、いまのうちにとリュックを荷棚から降ろし
読み物をひっぱり出しておきます。
そうさく畑のパンフ。日が落ちて車窓が黒く塗りつぶされる頃になったら
読んでいきましょ…。
京都でさらに多くのお客さんが乗り込み、右の席も当然の様に新しい主が。
日曜夜の新幹線は混んでいます。
京都を出ると、次は名古屋です。
名古屋でもお客の動きはほとんど無く、ほとんどが東京までのお客さんであるよう。
ここまでは比較的こまめに停まってきた新幹線ですが、ここからは一気に東を
目指していきます。
浜名湖付近を通過する頃には日は落ちて、車窓は流れる明かりのみになりました。
ちょっと蒸し暑かった車内もほど良く涼しくなり、混んではいるけれど快適。
この500系電車も今夏には新型車に道を譲って東京へは来なくなるそうです。
500系電車に乗るのも、もしかしたら今回が最後かもしれません。
鮮烈なデビューはつい昨日のことのようですが、時の流れは早いものです。
今回の旅は去り行くものと、時の流れを強く感じさせる旅だったように感じます。
時は無限ではない。だからこそ一分一秒を大切に生きていきたいと
暗い車窓を眺めながら思いました。
新横浜を過ぎて多摩川を渡ります。いよいよ東京都です。
列車の行く先に大都会のネオンが見えてきました。
東京へは定刻通りの19時30分に到着。
何となく急ぐ気にはなれず、ゆっくりと荷物をまとめて
列の後ろについて列車を出ます。
デッキを出て東京駅のホームへ。46時間前にいた場所へ戻ってきました。
今乗ってきた列車は回送列車となり、ドアが閉じて程なく室内灯も消えました。
隣のホームから岡山行きのひかり号が出て行きます。
旅の始まりの場所は、旅の終わりの場所。
一昨日の夜旅立ったホームの電光掲示板に目をやり
私は中央線のホームへ向かって歩いていきました。
さぁ、帰ろう。