まんがをつくる…、
ネームをきって、キャラの設定を考えて、
下描きをして、ペン入れをして、消しゴムかけて、
ベタ入れたりホワイト入れたりトーン貼ったりして
仕上げていく…。
原稿が出来たら印刷所に送って本にします。
…本になったら完成?
形としては本になった時点で完成です。
けれど私としては、原稿から本になっただけで
まだ完成じゃないと思ってます。
まんがは読むもの。
読んでいただいてこそ、まんがはまんがになれるのだと思います。
本を皆さんにお渡しできた時こそが
原稿の集まりから作品に変わる瞬間だと。
作品というものは受け取る人があってこそ…
読み手と描き手が共にあってこそ
作品は完成させることができるだというのが
私なりの考えです。
だからこそ描き手としてベストを尽くせるように
へたっぴながらも私は描き続けているのだと思います。
できるのならば…
描き手の伝えたいものと、読み手の伝えてほしいものが
通じ合うような作品を描けたらと思います。
自分にとって作品とは何なのか?
何を以て作品とするのか?
あまり深く考えすぎても困りものですが
作品に対するスタンスみたいなものがはっきりしていると
目指すべき場所もはっきりしてくるのではないかと思っている
わたなべです。