ナベブログ

クルマ好きな元同人絵描き
わたなべやすおのブログです。
(現在は同人活動は無期限休止中です)

旅日記 ~山陰・神戸~ ごあいさつ

2007年04月04日 22時32分50秒 | なべ旅行記

今回の鉄道旅行をちょっとまとめて
読み物風にしてみようかと…。
文章書きの練習ですね。
(あくまで文章書きの練習として書いております
 このあと本編UP…という訳ではありません、すいません)

ちょっといくつかに分けて書き込みますので
お暇な方は読んでみて下さい。
練習ですので読み難かったらごめんなさいです。

それではよろしくお願いいたします…。

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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月30日 (1)

2007年04月04日 22時29分15秒 | なべ旅行記

■西武新宿線 特急小江戸44号 狭山市駅 20時37分発■

ドキドキします。いつ以来でしょう…。 
夜行列車で旅に出る…なんてのは。

今回の旅先は神戸、三宮。
そして山陰線の餘部橋梁です。
いったん三宮を通り越し、山陰線を経由して姫路、三宮へ戻ってきます。
2泊3日、総工程約1800kmの旅になります。


1週間の仕事を終え、先ずは急いで帰宅。
風呂に入り、ご飯を食べて、身なりを一応整えて出発。
家にいた親が最寄り駅まで車で送ってくれるとの事。
助かります…(^^)

20時37分の特急レッドアローで高田馬場まで。
この時間の上り特急だから車内は空いています。
落ち着いた雰囲気で旅のスタートが切れるのは
正直にありがたいです。


高田馬場でJRに乗り換え。
ここからが往路の切符になります。
東京発姫路行き、東海道、山陽、伯備、山陰、播但線経由。
予定通りなら明日の夜7時過ぎまで、約1100KMの旅路です。
帰路としているのは新神戸→東京。
姫路から三宮までは私鉄利用の予定。

東京駅に着いて、階段を上がりきったところで
これから乗り込むサンライズ号のアナウンスが流れてきました。
間も無く赤とベージュに塗り分けた車体がホームに滑り込んできました。
キオスクで缶ビールとリザーブ缶を買っていそいそと乗り込みます。
おつまみは事前に準備済み。ここだけは年の功かな?と。

今夜のお宿は10号車の20番、B個室寝台「ソロ」。
正直ちょっと狭いですね。
本当はもう少し広い個室を取りたかったですが、春休み中ですから
指定が取れただけありがたいと思わなくては…。
それにこれには乗ったことがないですし。

個室の中で、荷物をちょっと広げたところで
車内に流れる車掌さんのアナウンス。
「まもなく発車します。お見送りのお客様はご注意ください」
…いよいよです。

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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月30日 (2)

2007年04月04日 22時28分24秒 | なべ旅行記

■東海道本線 寝台特急サンライズ出雲号 東京発22時00分■

定刻通りに列車は東京を出ました。
銀座や有楽町のネオンが窓を過ぎていきます。
この景色、本当に久し振りです。
寝台車に乗って旅するのは何と4年ぶり…、
北海道旅行以来です。
ソロ個室のベッドの上にでんと座り、久し振りの感慨に酔いしれます。

品川の駅を出たあたりで缶ビールを開けて、
車内の明かりを落し気味にしてみます。
こうすると夜でも表が良く見えるのです。
個室の特権ですね。

そうこうしているうちに横浜駅到着。
2階席なのでホームにいる人から中を覗かれる感じはありませんが
帰宅を急ぐ人々の前でビールを飲んでいるのは
ちょっと気恥ずかしい感じです。

列車は満席、しかも客席のほとんどが個室である為か
車内改札には手間取っている様子です。
ようやく回ってきた車掌さんも見るからに忙しそう。
「お疲れ様です」と声をかけて切符にハンコを捺してもらいます。
切符を見た車掌さんがおっしゃるには
伯備線から山陰線を東へ特急を利用して乗り継ぐ場合、
伯耆大山駅と米子駅の間の運賃は不要という特例があることを
教えてくれました。
忙しいのに親切にありがとうございます。
米子に着いたら駅係員に言って、払い戻してもらって下さいとのこと。
飲み物代くらいは捻出できるのかな?


列車が熱海に近付くと、車窓には海が広がってきます。
灯りを落としていると、夜の海に月明かりがきらめいているのが
良く見えます。
大きな窓は屋根まで回り込んでいます。高くにある月も良く見えます。


今から向かう方向には、何故かいろいろな思い出があるのです。
良い思い出もあるし、苦い思い出もあるし…。
恥ずかしながら失恋の思い出もあったりします。
そういうのもあって、これから向かう先は自分にとっては
特別な気持ちになる場所でもあったりします。
西行きの夜行に乗って、灯りを落として車窓を眺めていると
「あのコは元気にしているんだろうか?」といつも思うのです。


とりとめのない事を考えているうちに列車は長いトンネルに入りました。
丹那トンネルなんだろうか?

日付も変わりました。さあ、眠らなくては…。
ブラインドを下げたら、月明かりはさえぎられ
個室は真っ暗闇になりました。
目を閉じ、レールの音をぼんやり聞いているうちに
私は眠りに落ちていったようでした。


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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月30日 (3)

2007年04月04日 22時27分25秒 | なべ旅行記

●おまけ B寝台個室「ソロ」上段 (サンライズEXPタイプ)●

今回泊まった個室寝台です。
鉄道ファンならばご存知かと思いますが、サンライズEXPには
B寝台の個室が4種類あります。
「ソロ」はその中ではもっとも廉価な客室になります。

見ての通り、室内スペースはミニマムです。
「ソロ」は北海道や九州行きに他のタイプもありますが
それに比べても多少窮屈な感じがします。
車内は木目調で、照明などは上手く使ってあるために
他の「ソロ」タイプに比べて車内が明るく、温かみはありますです。

車体中央に通路があって、それに対して左右対称に個室が並びます。
ドアを開けると急な階段がありまして、それの上にベットがある形です。
写真向かって左の屋根上付近に手荷物収納スペースがあるので
今回の私の荷物程度ならばそこに納められました。
階下席にはこの収納スペースがないので、ソロに乗るならば
階上席の方がお勧めです。

狭いには狭いですが、ベッドの上に座って座敷の上にいるような
気分でいれば案外快適なものです。

ベッドは横幅が狭いので、仰向けに寝ていると腕がずり落ちます。
安眠するには同じ場所で確実に寝返りが打てる技術を
要するかもしれません(笑)

正直なことを言えば
サンライズEXPに乗るならB寝台個室「シングル」がお勧めです。

本音を言えば昔からある個室じゃないB寝台が一番楽しいですけれど。
個室には「どちらへ行かれるのですか」からはじまるふれ合いは
なかなか始まりませんから…。

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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月31日 (1)

2007年04月04日 22時25分40秒 | なべ旅行記

■米子駅着 9時11分 サンライズ出雲号■
列車が止まり静かになったところで目を覚ましたように思います。
ブラインドを開けて外を見てみると、ちょうど上郡駅に停車中…。

久し振りの寝台車でしたが、良く眠れたように思います。
夜中に一度、やはり同じような感覚で目を覚ましたら
深夜の名古屋駅に停車中でしたが、それ以外はよく眠っていたと思います。

もう一度ころんと横になって、うとうとしていたら
車内におはよう放送が流れました。
「定刻で運転しております…。あと20分ほどで岡山につきます…」
寝台車の朝は早いのです。


岡山には6時27分着、ここから車内販売が乗ってきます。
コーヒーが欲しいので、身支度を整えて部屋の外へ出ます。
車内販売を行なうミニロビーは
私の個室からそう遠くないところにあります。

岡山では電車の前半分、四国の高松行き車両を切り離すので
多くの乗客が降りていきます。
それは乗換えでも下車でもなく、列車の分割作業を眺めるため。
私も一応表へ出て、遠巻きに作業を眺めてみます。


その向こうでは車内販売員が一生懸命お弁当や飲み物を
車内に運び込んでいました。

その運び込まれたお弁当や飲み物たちですが
あっという間に売切れてしまうのも過去の経験で知っています。
車内に戻ると早くも数人が朝食のお弁当を求めに
ロビーに来ていました。
車販嬢は大急ぎで準備をすすめていきます。

列車は再び走り出しました。ここからは列車はちょっと短くなります。
山陽本線最後の停車駅・倉敷を出る頃には車内販売がスタート。
販売が始まる頃には小さな行列ができていました。
どんどんお弁当が売れていきます。
私もコーヒーを注文。あまり高い買い物でなくてごめんなさい。


列車は高梁川という川を左手に見ながら中国山地越え。
景色はどんどん山深くなっていきます。
ミニロビーを覗くと、全ての売り物が早くも売り切れ、
車販嬢は片付けと売り上げの確認をしていました。
新見へ到着。
ここで車販は終了、身軽になった車販嬢は下車していきました。

いよいよ山深くなり、景色が右へ左へところころ変わります。
個室からは左右両方の車窓は見えないので、
荷物をまとめてミニロビーへ移ることにします。

ミニロビーには私の他は年配の男性が一人居るだけです。
声をかけてみたところ旅行がご趣味で、今回は松江の美術館に行かれるとの事。
車窓を眺めながら、今までにしてきた旅の話や私のカメラのことなど
いろいろとおしゃべりをしながら過ごしておりました。

山を越え、車両の走り方も軽やかになったような気がします。
車窓左手に戻ってきた川の流れが今までと逆、進行方向と同じになりました。
いつの間にか分水嶺を越えたようです。
車窓左手の川は高梁川ではなく日野川になります。

車窓からお花がたくさん見えて綺麗です。
菜の花畑が多いのですね。黄色が目に鮮やかでした。

ほどなく右手に大きな山が見えてきました。
伯耆富士とも呼ばれる大山(だいせん)です。
見えるとほぼ同時に車内放送でも案内が流れました。
今まで山陰に何度か来た事はありますが、大山はいつも雲の中でした。
見れて嬉しいです。

日野川が伯備線から離れると、一気に平野となって開けてきます。
米子の市街に近付いてきたようです。
スピードが落ちて、左にカーブ。右手に自動車教習所が見えると
山陰線に合流です。

先ほどまで沿って走っていた日野川を一気に渡って米子市街へ。
サンライズ出雲号は定刻通りに米子到着。
11時間11分の寝台車の旅は、なかなかに楽しいものでした。

忘れ物はないかな?
最後にもう一回、一晩お世話になった個室をのぞきこみます。
財布、携帯電話、切符、カメラ、そしてリュック。
みな揃っています。大丈夫。

ドアが開くと久し振りの米子の空気が流れ込んできました。

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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月31日 (2)

2007年04月04日 22時24分22秒 | なべ旅行記
 
■山陰線236D 倉吉行き各駅停車 米子発9時27分■
一夜の宿だったサンライズ出雲号がホームから
するすると出て行くのを見送ります。
あの列車は終点の出雲市まで、あと一時間ほど走っていくことになります。

昨日サンライズ号の車掌さんから聞いたとおり、伯耆大山→米子の切符が
払い戻されるかを確認しに窓口へ行ってみます。
窓口駅員は説明はすぐに飲み込んだ様子、
ところがなかなか払い戻しに応じてくれません。
私には必要がないのに「ここで下車してくれ」みたいなことも言います。
最後は払い戻し手数料がかかってほとんど戻ってこないから
意味がないよみたいな事まで言ってきます。
しぶしぶ払い戻しには応じましたが、片道しか払い戻さないの一点張り。
列車の時間も迫っていることですし、止む無くそれで窓口を後にしました。

払わなくて済む筈のものを払わされたのに、払い戻し手数料がかかるってのも
いまいち腑に落ちない話です。
国鉄が分割民営化してだいぶ経ちますが、お役所仕事っぽさは
あいかわらずな感じに時々見えるJRです。



気を取り直して4番線に移動。
ここからは各駅停車を乗り継いで、山陰線を東に向かいます。

車両は新型のディーゼルカー(キハ121型)です。
何年か前に山陰線乗り通しの旅をした頃には昔懐かしい車両が現役でしたが
今はずいぶん変わったようです。

車両は1両だけ。車内はそれなりの乗車率で、席はあまり空いていません。
こういう場合はすっぱりと席に座ることを諦めるのも手、
私は車両最後部のデッキにて過ごす事に。
幸いにして後ろへ流れ去る景色を見ることができますです。
うん、わるくない。


伯耆大山までは今来た道を戻る形になります。
伯耆大山を過ぎると伯備線が右手に去っていき、頭上の架線がなくなります。
ここからは電化されていない区間です。
柱や電線がないので周囲がすっきりしているように感じます。

大山口を過ぎた辺りから車窓に日本海が見えてきます。
海岸沿いに風力発電の風車がいくつも立てられています。
今日は曇りなので日本海も鉛色ですが、
晴れていたら丘陵地帯の向こうに海、そして白い風車ですから綺麗でしょう。
名和、御来屋あたりではそんな海がだいぶ近くに見えます。
御来屋駅のホームにある古い貨車を改造した待合室…、まだあった。良かった。

大山のふもとの丘陵地帯を列車は快調に飛ばしていきます。
昔のイメージがあるからすごく飛ばしているような感じがします。

右手には大山が見えています。
けれど山頂付近にはさっそく雲がかかってきています。
さっき見れたのは、やはり運が良かったのですね。
流れ去るレールを見ていたら、いつの間にか大山も小さくなっていました。


米子に着いたあたりでは薄日も差していましたが
倉吉に近付くにつれて薄暗くなってきました。
ここに来て天気が急に心配になってきました。傘はあるけれど…。

天候には関係なく列車のペースは順調、
倉吉駅の手前まで快調にきました。
が、何故か駅の間近にきたところでぴたりと停車。
工事だか何かの関係のようです。
この後の接続は時間に余裕があるので心配なし。
ちょっと車内がざわついた頃に再び列車は動き出しました。

1両のディーゼルカーが止まるには申し訳ないくらい長いホーム。
私たちを乗せたディーゼルカーが入っていくと、その先にも同じ顔のディーゼルカー。

折り返しの時につないで行くのかな?と思ったら
おでこの表示幕に「鳥取行き」と書いてある…。
このあと乗る予定の列車みたいですね。

長いホームのはじっこに申し訳無さそうに停車。
乗っていたたくさんのお客さんは急ぎ足でホームのずいぶん先にある
跨線橋に吸い込まれていきます。
次の列車までは時間もあるし、私も売店をのぞきついでに
コンコースまで行くことに。
行列の後をついて行きます。

振り向いてみると、乗ってきた列車の方向幕は
既に「米子行き」に変わっていました。


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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月31日 (3)

2007年04月04日 22時23分22秒 | なべ旅行記
 
■山陰線238D 鳥取行き各駅停車 倉吉発11時14分■

コンコースに行っては見たものの、特に目新しいものはなく、
またすごい数のお客さん…、このあとここを出る「スーパーはくと」に乗る
お客さんたちのようです。
身の置き所が無さそうなコンコースでしたので、
大人しく発車まで車内で待つことに…。

スーパーはくと号はこっちより後からやってきて、大急ぎで車内整備を行なうと
これまた大急ぎでお客さんを乗せて倉吉を出て行きます。
はくと号は韋駄天列車と聞いていますが、その噂に違わぬ轟音を立てて
出発していきました。


待つこと暫し、がらがらだった車内にもいつの間にか5割の席が埋まりました。
それなりの数のお客さんを乗せて、列車は倉吉を出発。

ここからの車窓は先ほどまでのなだらかな丘陵地帯とうって変わって
けっこうトンネルが続いたりする変化にとんだ車窓になります。
またこのトンネルが煉瓦作りのいいトンネルで、見ていて楽しいです。
私にとって、鉄道旅行の一番の楽しみは車窓の風景なので
変化に富んだ風景は本当にありがたいです。

倉吉を出ると、すぐに松崎。
ここからバスに乗ると、日本のハワイ、羽合温泉に行くことができます。


今回は席が空いていたので、途中までは席に座っていましたが
先ほどまでいた最後尾にまたまた逆戻り。
立っているのも眺めが楽しいので苦にならず…(^^;)

建屋が増えてきて、何故か一気に高架となり鳥取駅到着。
県都・鳥取は高架駅なんです。

到着は定刻の12時01分、お昼ですよ。

ホームにおそば屋さんアリ。
そこで名物駅弁の「元祖かに寿司」を発見。

これをお昼にしようかな?
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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月31日 (4) 

2007年04月04日 22時21分42秒 | なべ旅行記

■山陰線532D 浜坂行き各駅停車 鳥取発12時18分■
鳥取から浜坂まで行く各駅停車はまたまた1両。
先の列車の着いたホームの反対に鎮座していましたが
すでにだいぶ席は埋まっていました。
弁当は買っちゃいました。しまった…かな?

この列車に使われているのは、またまたキハ121。
ちなみに先の倉吉→鳥取の列車もキハ121。
同じ車両が続きます。
勝手が同じなのは助かりますけれど。
…というわけでまたまた車両の後ろのデッキにて過ごすことにしました。
ちょうど出っ張ったところに腰掛けて弁当も食べられそうだ…。
お弁当の包みを眺めていたら電話が。
明日のそうさく畑にご一緒する予定だった方からでしたが、
どうやら無理になってしまったご様子。残念。
明日はその分まで楽しんでこなくっちゃ。


鳥取を出てから次の福部駅まではいきなり11kmもあります。
高架を走っていたのがいつの間にやら山すそになり
一気に山の中に入って行きます。
山陰線の車窓は本当に変化に富んでいます。

山すそに入ったところでお弁当を紐解きます。
元祖かに寿司は初体験。
一緒に旅した友人が食べてるところは見たことありますが…。
かに寿司の名に偽りなく、生姜をまぶした酢飯の上に
錦糸卵とほぐしたカニの身がたくさんのっています。
生姜のおかげで後味さっぱりの美味しい駅弁でした。
ごちそうさま。

弁当をほおばっている最中に止まった福部駅で
鳥取方面行きの列車とすれ違い。
その屋根を見るとなんだか濡れているようです。
さっきからいつ降ってもおかしくない薄暗さだもんなぁ…。
腹をくくるようです。

大岩駅の手前で建設中の大きな土手が車窓左手に見えました。
位置関係的にもしかしたら山陰線の線路付け替えなのかしらん?
その大岩駅の付近には線路沿いに桜並木。
付け替えだとしたら何と勿体無い…。

窓にぽつぽつと雨粒がついたり消えたりしながら走り続けますが
決定的に降りだす事はなく。ぎゃくに浜坂に近付くにつれて
明るくなってきたような気も…。

結局浜坂まで本格的に雨が降りだす事はありませんでした。


山陰線はこの浜坂で運転系統が途切れるそうで、
あまり接続が良くないと聞きます。
かつて山陰線を旅した時も、ここで小一時間足止めされた記憶があります。

けれど今回は13分待つだけでの接続です。
今回の旅で最小の待ち時間です。

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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月31日 (5)

2007年04月04日 22時19分33秒 | なべ旅行記

■山陰線174D 豊岡行き各駅停車 浜坂発13時17分■
米子から乗り継ぐ度にお客さんの密度が下がってきたこの旅ですが
ここで様相が一変…。

浜坂で乗り継いだ列車はすごい数のおじちゃんおばちゃんで
席は埋め尽くされ、大騒ぎとなっていました。
車内のにぎやかな関西弁に、あらためてここは関西の文化圏なんだなと実感。

私が下車する予定の餘部駅にはあの有名な餘部橋梁があります。
これが架け替えられることになって以来、鉄道ファンだけでなく
多くの一般観光客もツアー等で訪れていると聞いています。
噂には聞いていたがこれは確かにすごい混雑だ…。
何人かツアーコンダクターと思しき人がいたので、ツアーは一組ではないです。

それに加えて鉄道ファンも何人かいたのですが
賑やかなおじちゃんおばちゃんの前では何と大人しく見えることか…(笑)

浜坂を出て、次の久谷でいきなり列車交換。
窓にぬっと現れたのは大きなディーゼル機関車。
その後ろは何と昔懐かしき客車です。
側面の列車種別の札受けには「快速 おもいでのあまるべ」の表記が…。

もしかしてイベント列車かな??
今回時刻表は軽く目を通したくらいで、乗り継ぎはメモをもってきただけ。
インターネットの時刻表にも「快速」が載っていたのは気付いていたけれど
まさかイベント列車だとは思いもしなかった…。
ちなみに今、日本の路線上には機関車が客車を引くタイプの列車はほとんど無く
山陰線でも今は機関車無しで走るディーゼルカーのみなのです。
こういう列車が走るというだけで全国からやってくるというのが鉄道ファン=てっちゃん。

春休み、餘部橋梁架け替え、イベント列車…。
…嫌な予感がする。



そんな不安を乗せて列車は餘部駅へ到着しました。


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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月31日 (6) 

2007年04月04日 22時18分15秒 | なべ旅行記

■餘部駅 餘部橋梁■
餘部駅へ到着。

嫌な予感は的中…。 
ホームには人、人、人、たくさんの人! とんでもない人数。
餘部は本来無人駅で、いない筈の駅員が何人もいるだけでなく
警察官までいる!
なんてこった…です。
ここまでのお祭りになっているとは。リサーチ不足…、失敗です(^^;)


とは言え人は多いものの、混乱は無く、何とかなりそうな雰囲気。
もうじき特急が餘部橋梁を通過するので撮影ポイントとして有名な
餘部駅上の展望台へ上ってみます。

展望台も鈴なりの人です。
案外行儀がいいのは意外でもあります。

何とかポジションが確保できたところで列車がやってきました。
JR職員が笛を吹き鳴らし、注意の放送が流れます。
そして列車が鉄橋に差し掛かると
周囲から一斉に"シャッターシャワー"が浴びせられます。

私もここぞとばかりシャッターを押しまくります。
何とか老雄・特急はまかぜ号が餘部橋梁を渡る姿を
カメラに収めることができました。


鉄道ファンにもいろんな種類がいて、乗るのが好きな「乗り鉄」や
模型が好きな「模型鉄」 切符やグッズ集めが好きな「収集鉄」など
たくさんの種類がありますが、
当然のように撮るのが好きな「撮る鉄」という方々もいらっしゃいます。

撮る鉄の方はこの後も撮影を続けるようであまり動きがありませんが
ツアーや一般の方々は列車が去れば動き始めます。
餘部の鉄橋は何度も渡りましたが、まじまじと見るのは
今回が初めての私です。
私も展望台を降りて、鉄橋見物に行くことにしました。

おそらく雨天時には下ること自体が大変そうな
山道を下っていきます。
この道が駅に通じる公的な道なんだそうです。
これでは高齢者の方はなかなか利用できないでしょうね。

下りながら木立の向こうに鉄橋を眺めます。何て大きな鉄橋なんでしょう。
老朽化や天候による運行障害など課題があるとは聞いていますが
これを壊してしまうというのは勿体無い気もしますです。

”山道”の登り始めには立て札がありました。
 「餘部駅 この先道なりに徒歩5分」
確かに5分は必ずかかりそうです。

下から見上げるとさらに立派な餘部橋梁です。
橋桁もそうですけれど、橋脚(トレッスル)の何と立派なこと。


ぐるりと橋のふもとを回って、海沿いの方にも回ってみました。
いい眺め…と思われるところを見つけました。
ここでもう一本列車を撮っていこう…。

川があって、それが海に注ぐ間近のところです。
人は多いし、賑やかだけれど雰囲気は和やかです。
親に連れてこられた子供たちは鉄橋そっちのけで水遊びをしています。
今日は暖かいからちょっと水に濡れても大丈夫でしょう。
ちょっと風が強いですけれどね。

架け替え、取り壊しなどという言葉から、もっと悲壮感みたいなものが
あるのかと思っていたけれど
橋もこれだけ賑やかにしてもらえればむしろ幸せなんじゃないだろうか…。


隣に来た人とちょっとお話。
どうやら次に来るのはあのイベント列車「おもいでのあまるべ」号らしいです。
今の鉄橋が健在のうちにもう一度ここに来ることができるかは分かりません。
それに工事はもうスタートしています。
餘部橋梁のこの姿をもう一度見る機会はおそらく無いでしょう
まさか餘部鉄橋で見上げる最後の列車が客車列車だというのも
不思議な気がします。


予定よりちょっと遅れて列車がやってきました。
「ピーッ!」という機関車の汽笛が谷あいによく通ります。
列車が来たのに合わせるように曇った空からも薄日が差してきました。
ゆっくりゆっくり列車は餘部橋梁を渡っていきます。

周りから一斉にシャッターの音、カメラを持たぬ人は皆鉄橋を見上げます。
私も何度かシャッターを切り、そのあと列車を見上げました。

列車に乗ってる人が手を振っていました。
こっちからも大きく手を振り返します。


列車はゆっくりと京都方のトンネルに消えていきました。



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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月31日 (7)

2007年04月04日 22時17分00秒 | なべ旅行記
 
■山陰線178D 豊岡行き各駅停車 餘部発15時28分■
さて、最終的に今日のお宿である姫路まで行く列車「はまかぜ6号」。
2駅隣の香住駅から16時49分発になります。
この列車に乗るには16時11分餘部発の列車に乗ればいいのですが
一本早い列車で餘部を発つ事にしました。

餘部の隣駅「鎧駅」は港を見下ろす景色の綺麗な駅で
ドラマや映画の舞台として有名です。
過去何度か通過した際に、一度は降りて見たいと思っていた場所でもあります。
今回、各駅停車で山陰を訪れたのも何かの縁、立ち寄ってみることにしたのです。

ちょっとその前に…。
山の上の餘部駅に向かう前に餘部橋梁下の慰霊碑に手を合わせます。
昭和61年、餘部橋梁上から風にあおられた列車が脱線転落、
鉄橋下にあった水産加工場を直撃し、6名死亡、6名が重傷を負うという
悲惨な事故があった場所がここなのです。
慰霊碑はこの事故での亡くなった方の御魂を慰める為に
建てられた物とのこと。
鉄橋は建て替えられますが、新しい橋になっても
安全運行の精神だけは守り続けていって欲しいと思います。



先ほど下った山道を登って行きます。
やっぱこりゃ大変ですよ。
新しい駅と橋にはきっといろいろ反映されることでしょう。
このあたりはお年寄り屋子供も多いだろうから、何とかしてあげて欲しいです。


さて、駅に着くと鉄橋の入り口のランプが点滅しています。
またまた嫌な予感…。
しばらくすると放送が入りました。
「餘部橋梁上の風速計が風速20mを計測した為、列車の運行を停止しております」
ありゃりゃ…。
確かに下にいた時から風が強かったので、嫌な予感はしていたのです。


駅員さんに聞いてみると、風が治まれば運行再開とのこと。
慌てて騒いでも仕方が無い、待つしかありません。
ついでなので新しい橋について駅員さんに聞いてみました。
新しい橋は下をしっかり覆う防風壁を設けるので風速25mまで運行できる、
新しい橋は今の橋の7m山側を通し、駅もその分山側へずれる、とのこと。
こういう場面に直面すると、新しい橋の意義もまた違って聞こえます。
我々外野はつい感情論を押し立てがちだけれど、この架け替えが地元の利用者にとって
意義あるものであることこそが重要なんだと思いますです。

「運行再開は15時26分です」との放送が続けてありました。
これなら何とかなりそうです。
ただしこの天気ではいつ再び運転中止となるか分かりません。
駅員さんに聞いてみました。
「実はこのあと鎧に寄ってみたいのですが、
 香住を16時49分の特急に乗るなら止めといた方が無難ですか?」
「ああ、止めといた方がいいですね。この分だといつ止まるかわかりませんから」
残念、鎧駅は諦めるようです。
今回の旅の目的はこの餘部と、明日の「そうさく畑」です。
ここで足止めを食うわけにはいきません。

列車は定刻からいくらか遅れてやってきました。
次の列車が時間通りに走る保証はありません。
今が餘部にいられるリミットです。

周囲の景色を目に焼きつけ、列車に乗り込みます。
できるだけ窓辺へ近付いて、外が見えるように…。

列車はゆっくりと餘部を後にします。
鉄橋の上に飛び出すと、まるで空を飛んでいるようです。
思い出ある山陰、そこに行く時に何度も渡った餘部の橋です。
もしかしたらこれが最後かもしれません。
しっかり目に焼き付けました。

さよなら、餘部橋梁。


列車はトンネルをいくつか抜けながら隣の鎧駅を目指します。
トンネルの合間に見える景色は何度見てもすばらしく、
そこでのんびり見られたらといつも思います。

鎧駅のホームに着きました。
雲は急速に切れて、晴れ間が広がりつつあります。
小さな港を見下ろす場所にある鎧駅、
今回は降りられません。残念。
いつかかならず…。


列車は一気に勾配を駆け下り、香住の駅に滑り込みます。
降りる人はそんなに多くなく、列車が去って行った後はしずけさに包まれます。
先ほどまでの餘部の喧騒が嘘の様…。



次に乗る本日のラストランナー「はまかぜ6号」の発車までは約1時間…。
少しはのんびりしたい気分です。

少し駅から歩くといくつか喫茶店がありました。
そのうちの一軒に入ってコーヒーを注文。
値段がよく分からなかったけれど、コーヒー1杯で何千円もとりゃしないでしょう。
温かいコーヒーで一息つきます。

このお店、地元の人たちのたまり場になっているみたいでした。
そのうち一人は列車で浜坂方面に行こうとしているようで
列車が動かなきゃどうしようもないと言っていました。
ぼーっとテレビの高校野球の中継に目をやります。


そろそろ列車の時間。十分のんびりさせてもらって店を出ます。
値段も知らずに頼んだコーヒー、1杯350円でした。


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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月31日 (8)

2007年04月04日 22時15分31秒 | なべ旅行記
 
■山陰線・播但線6D 大阪行き特急はまかぜ6号 香住発16時49分■
コーヒーをいただき、すこしのんびりした気分で香住駅に戻ります。
何かのんびりしたら眠くなってしまったな…。

駅改札は一人の駅員しかいないのに対し、窓口待ちのお客さんはいっぱい。
再入場の切符確認をしてもらおうと待っていたら
切符をお持ちならば入って下さい…とのこと。
話が早くて助かった。

線路の下をくぐって向こうの島のホームに出ます。
特急はまかぜ号…、これが本日のラストランナーです。
はまかぜ号は旧国鉄時代の車両、181系というディーゼルカーで運転されています。
車齢40年を超えようとするこの形式が使われているのはもはやここだけです。


車内に入ると、なんとも言えない雰囲気…。
いいか悪いかではなく、とにかく雰囲気がクラッシックなのです。
何もかもが古い感じ。けしてぼろいとか手入れがいい加減という意味ではなくて。
今から10年前に、初めて山陰に来た時にも乗ったけれど
その時の印象も「古いバスみたいな走り方」でした。
あれからさらに10年が経っています。
あの時は若者だった私も今ではおじさんです。それは古びる訳です。


自分の席は指定してあったのですが、何と視界の真ん中に柱が入る位置の席。
夕方ではありますが、まだまだ車窓が楽しめる時間。
それなのにこの眺めでは…。
6両編成のうち、1両しかない指定席です。
その車両内には私しかいないのに、わざわざ眺めのよくない席に座るのも
何か納得行かないものがあります。

車掌さんに空いている席に変更をお願いしたところ
快く受けていただけました。
しかし途中駅での発券状況が分からないため、
予備扱いの席で良ければ…とのこと。
和田山以降はほとんど乗ってくる客はいないので
それ以降であれば好きな席に座っていただいて結構…とも。
デッキ寄りの席ではありましたが特に問題は無いので席を変更、
何とか本日最後の車窓を楽しめる状況になりました。

時間になり浜坂を出発、これまた昔懐かしいオルゴールの発車メロディが流れます。
指定席のお客は結局私一人での発車です。

この車両ですが、動き出す前に必ず一発身震いをします。
そういえば前に乗った時にもそう思ったっけ。
このあたりも古めかしいです。

山陰線内はこまめにお客を拾っていきます。
竹野、城崎温泉、豊岡、江原、八鹿、和田山と特急の割にはすぐ停まります。
最初の竹野では乗車は無く、車掌さんの言うとおりだな…と思っていましたが
城崎温泉で10人ほどが一気に乗ってきました。
そのあとの停車駅でも徐々に席が埋まっていき、和田山を出る頃には
指定席の2/3ほどが埋まりました。
思いのほか乗ってくるじゃないですか…。ちょっとびっくり。

何度か対抗列車と交換しながら進んでいきますが、
その列車が遅れているようで、少しづつこちらも遅れていきます。
和田山到着時は5分の遅れ。
私は姫路までの乗車ですが、この列車は姫路から
神戸線に乗り入れをして大阪まで行く列車です。
遅れが他の路線に響かなければいいけれど…。

和田山を出ると、ここからは播但線に入ります。
城崎温泉くらいまでは何とか車窓も楽しめましたが
ここに来て完全に日は落ちました。
播但線は初乗車ですが、車窓が眺められないのは残念です。

夜の闇の中を特急はまかぜは淡々と走ります。
相変わらず走り出す時は一発身震いをしてからです。
こうして昔からずっとここを走っているのですね。

寺前からは電化区間でディーゼルではなく電車の姿が見られます。

姫路が近付き、窓の外にも灯りが増えてきたようです。
いよいよ本日のゴールが近付いてきました。
ひときわ高い高架の上を窓の明かりがすごい勢いで通り過ぎていきます。
山陽新幹線です。
姫路への到着案内放送が流れると、指定席のお客さんも一斉に降り仕度。
数人を残して皆ここで下車のようです。

和田山出発時の5分の遅れを残したまま姫路到着。
指定席だけでなく、自由席のお客さんの多くもここで下車していきます。

車内が少々寂しくなったはまかぜ6号ですが、列車はここで向きを変えます。
そしてこのあと1時間少々をかけて大阪駅まで走っていきます。

ぶるんと一発…また身震いをしているのでしょうね。
エンジンを唸らせて、はまかぜ号は夜の闇の中へ消えていきました。

また乗る機会があるといいな。


さぁ、私も行きましょう。今夜はここで一泊です。



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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 3月31日 (9) 

2007年04月04日 22時13分59秒 | なべ旅行記

●おまけ 姫路にて…●
せっかくなので新幹線ホームに上がってみました…。

ちょうど新大阪行きのこだま号が停車中。
普通車のシートですが、通常の新幹線の3人掛け+2人掛けと異なり、
2人掛けが左右に並びます。
グリーン車は連結していませんが、グリーン車並みにゆったりしています。

のぞみ号が矢のように通過していきました。
まだ東京行きがある時間なんですね。

名物「えきそば」はまたの機会に…。
「えきそば」とは中華麺のような麺の入ったおそば。
ぐぐると出てきます。


宿は駅のすぐそば…、徒歩5分の位置にあります。
夜食は軽めなものを買ってきまして
お宿で済ます予定です。

チェックインしてシャワーを浴びて、さて晩飯…と思ったところで
外から轟音、何だろう?
答えは雷の音でした。いつの間にやら外は激しい雨になっています。
あと少し宿に着くのが遅くなっていたら
この雨に打たれていたことになります。運が良かった…。

運が悪かったのは部屋のエアコンが故障していたこと。
暖房が入り続け、暑くてとてもいられません。
外は大雨、窓を開ける訳にも行かず。
フロントに電話するもなかなか復旧せず、しばし汗をかいて過ごします。

しばらく経った後、何とか送風はできるようになり、
何とか部屋で過ごせる温度になりました。

こういうトラブルは初めてでしたが、何とかなって本当に良かったです。

宿の9階には姫路城が見える風呂があるとのこと。
行ってみましたがちゃんと見えます。なかなか気が利いてますね。
もう少し広ければ言う事なし。
冬場などはゆっくり足が伸ばせる風呂があるってことは
さらにありがたいのではと思います。

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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 4月1日 (1)

2007年04月04日 22時07分59秒 | なべ旅行記

■山陽電鉄 阪神梅田行き直通特急 山陽姫路発08時45分 他■
いよいよ本日が旅行最終日。
よく眠れたので体調は万全です。
身支度を整え、朝食をいただき宿を出ます。
ホテルのモーニングでお豆腐を目玉にしているそうですが
なかなかでした。気が利いてますね。


今日は某SNSで知り合った方がお付き合いしてくださるということで
待ち合わせ場所に指定した山陽姫路駅に向かいます。
そのMさんにお会いするのは久し振り…。
Mさんは駅前で既に待っていらっしゃいました。

山陽姫路駅は小ぶりながらも、
くし型ホームを持つお洒落な感じの駅です。

私は山陽電鉄を利用するのは初めて、
しかし大の鉄道ファン、山電ファンであるMさんがいろいろ教えてくださるので安心です。
いろいろ山陽電鉄についてお話を伺いながら山陽姫路駅を後にしました。

写真を撮るのが好きな私に合わせてMさんから途中下車のアドバイス。
高砂駅で下車し加古川を渡る鉄橋で山陽電車を撮影します。
広々とした川を渡る姿は絵になります。
本当はもっとのんびり撮影して行きたいところですが
今日の目的はそうさく畑ですので何本か列車を撮ったところで高砂を後にします。
再び特急に乗車。Mさんのお話によると山陽電鉄は明石より先で
線形がガラリと変わり、雰囲気も一変すると聞きました。
そのあたりも楽しみに乗って行きます。

山陽電鉄のお楽しみは明石の海沿いを走ること、海が良く見える路線だと聞きます。
けれど海が見えるはずの区間に入ったら何故か急に霧が出てきてしまいました。
海霧なのかしらん? すごい濃霧で一番濃い時で視界は100m程度というところでしょうか。
明石海峡大橋も霧のため影も形も見えません。
まさに自然の脅威、こればかりはしかたがないですね。
Mさんが「見せたかった」非常に残念がっておられました。
またの機会にとっておきますです。
それにいつかまたここを通ったときに「あの時はすごい霧だった」と
思い出すことが一個よけいにできたのです。それで十分。
むしろ得しているのかも。


三宮に着きましたが「そうさく畑」の開場にはまだ若干時間がありますので
Mさんのお勧めでちょっと足を伸ばして阪急六甲駅まで。
ここでも写真が撮り易いそうで、阪急の特急電車に挑戦。
結果は敗北でしたが、なかなかに楽しい撮影でした。

Mさんが教えてくれたところだと、
撮影待ちの間に来た電車は少々古い車両を「リフォーム」したものとの事。
電車の塗装なのにこっちの姿が映るようなきれいな仕上げにびっくり。
阪急マルーンの伝統はこのような良い仕事によって守り受け継がれてきたのですね。

撮影を楽しみながらMさんとおしゃべり。
仰るには身の回りに鉄道や写真の仲間がいないとのこと。
そう考えると私は幸せですね。
鉄道に限らず、クルマや写真も一緒に楽しんでくれる友だちが身近にいます。
同人は居ないけれど、これだけ一緒に遊んでもらえる人が居るのですから
贅沢を言ったら罰が当たります。


程好い時間になったので三宮へ。
いよいよこの旅の本題「そうさく畑」です。

せっかく鉄道好きが集まったので、ポートライナーで貿易センター前まで。
三宮のコインロッカーに荷物を預けて身軽に変身。

ポートライナーの乗車はほんの一瞬。
2年ぶりのサンボーホールが見えてきました。

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旅日記 ~山陰・神戸行き~ 4月1日 (2)

2007年04月04日 22時06分35秒 | なべ旅行記

●そうさく畑 三宮サンボーホール 11:00~15:00●
そうさく畑はその名の通り、創作同人誌のイベントです。
三宮を中心に、現在では年1回のペースで開催されています。

特色は「交流重視」
本の売買ももちろんですが、それ以上に読み手、描き手の交流を
重視している点が特筆されます。
雰囲気もアットホームで、同人誌即売会が本来持つであろう
同じ趣味を持つ仲間が集う楽しさを味わえる稀有なイベントです。
それゆえに根強いファンが多く、関東やさらに遠方からの参加者も
多くいるのです。
2年ぶりではありますが、私もその一人です。

サンボーホールに着いた我々を追い越していく人が何人か…。
サークル参加の方でしょうか?
この時間ではちょっと遅いのでは…。急げ急げ。会場はすぐそこだ。
Mさんが仰るには「関西人はせっかちだから…」
いや、気持ちは分かります。たぶん関東人でも、この状況では焦りますです。


入り口がある会場正面に回ると2年前よりも多くの人が
開場を待っているではないですか。
その人の中に懐かしい顔を発見。私が初めて神戸遠征を始めた頃に
お世話になった方々です。
いろいろお話しているうちに11時30分となり開場となりました。

開場後、すぐにイラストコンテストの申し込みを済ませます。
別に賞を狙ってるわけではなく、でも自分にとっては重要な意味もあり…。

ごく一部ですが、私のことを覚えていて下さる方がいらっしゃいます。
その方々にちょっとでも気付いてもらえれば…と思っての参加です。
見て貰えるといいなぁ…。

Mさんと一緒に会場をゆっくり回ります。
今回のそうさく畑はサンボーホールの一階と二階、全てのホールを使い
しかもスペースはめいっぱい詰めてあります。
サークル数が多かったのでしょうけれど、すごいな。
いつも以上の活気がありますです。

今回は2年ぶりの参加ではありましたが、
やはり見たことの無い新しいサークルさんが非常に増えているよう。
昔馴染みのサークルが数を減らす中で、新しい若い力がどんどん出てきています。
そうかと思えば古参のサークルさんが元気いっぱいに頑張ってもいます。
創作同人のすそ野が広がっていくのは、創作同人をたしなむものにとって
非常に心強い気がするものです。

イベント代表を務められるTさんにご挨拶。
ハードなスケジュールが続いているのでしょうけれど
元気そうなので一安心。
次回は必ずサークルとしてやってくることを約束…。
たぶん大丈夫…(汗)


そうさく畑の作品ですが、関東の創作同人誌即売会以上に
手作りの温かみのある作品が多いです。
びしっときれいなオフセット本も良いですが、モノ作りをする人間として
工夫を凝らして見ていただく工夫をする、こういう気持ちだけは
忘れてはいけないと思います。
ずらりと並んだ作品を見ていると、自分も頑張りたいって
素直に思えてきます。
Mさんも大いに刺激を受けていらっしゃる様子です。
正直に言えば、私も机の向こう側でイベントを楽しんでみたかったです。
けれどサークルと一般の参加者がそれぞれいることで成り立つのが
同人誌即売会です。
今回は一般として思い切り楽しみましょ…。

いろいろ見ながら歩いていると知っている顔にも出くわしました。
自分のことを覚えていてくださった方や、関東から遠征してきた方と
ちょっとおしゃべりの時間もあったりし、思いの他賑やかに楽しめました。
ありがたいことです。
「イラコン見たよ」とお声をかけていただくこともできました。
良かった…。もって来た甲斐がありました。嬉しいです。

いい本も見つけることができ、軍資金も尽きてきました。
そして時間もそろそろ少なくなってきました。
お昼も食べていないし、そろそろ潮時かもしれません。

賑やかな雰囲気に後ろ髪を引かれる思いでしたが会場を後にします。


ちょいと西宮まで足を伸ばして、駅構内のお蕎麦屋さんで遅めの昼食。
盛りが良くて助かります。
関西と言うと「うどん」のイメージがありますが
お蕎麦も案外食する機会が多いように思います。
関東人の偏見かな?


楽しい時間はあっという間に過ぎるもの。
Mさんとも、楽しい旅先での時間ともお別れの時です。

再会を期して阪急三宮でさようなら。
いろいろありがとうございました。楽しかったです。

Mさんを乗せた電車はトンネルに向かって走っていきました。

さぁ、こっちも帰る時間です。

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