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写真はニホンアマガエル。なんとも綺麗で可愛らしい。
カエルは水辺に棲むものと思いがちであるが、このガエルは水辺だけでなく庭や林など、その活動範囲は広い。
これからの季節、「クワッ、クワッ、クワッ・・・・」と鳴いて、雨が近いことを知らせてくれる頼もしい存在である。
ふつう、カエルが鳴くのは繁殖期の夜であるが、このカエルは名前のとおり雨が降りそうになると昼間でもよく鳴く。気圧に反応するのであろうか。不思議である。
この鳴く理由について、次のような面白い昔話を聞いたことがある。
昔、川の傍に病弱な母と子供のカエルが住んでいたという。この子供は天邪鬼で、親の言うことの反対のことをするのが常だった。ある日、死期を悟った母は”自分の墓は洪水の心配がない山の方に建てて欲しい”と子供に言おうとしたが、山と言えばこの子はきっと川の方にするに違いないと考え、あえて「墓は川の近くにして欲しい」と頼んだ。母の死を悲しんだ子供のカエルは、これまでの行動を反省し、遺言だけはその通りにしようと決めて川の近くに葬ったという。
このため、雨が降りそうになると母の墓が流されはしまいか、と心配して鳴くようになったのだそうだ。(写真:近くの公園にて)