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写真は、放射性物質に汚染された落ち葉などを集めたものであるが、いまもって最終処分地が決まらず、これを仮置き場に集めている。
除染、除染作業、なんと虚しいひびきの言葉であろう。
この作業は東京電力の原発事故以来、県内外で広く行われている。莫大なお金と労力をかけて行っても何も生まれない、まったく非生産的な作業なのである。
いま、地質などの専門家によって各地の原発敷地下における活断層の有無が調査されている。その結果、活断層の可能性が大であると指摘されても、電力会社は必死に反論を行っている。専門家の意見が絶対とは言えないかもしれないが、これを尊重しないで、誰の意見を聞こうとしているのだろうか。残念なことに電力会社は、原発が危険なものであるという認識がいまだに乏しいのである。
この事故により、多くの人々は古里の町や村、住み慣れた自分の家に帰れず、不自由な仮設住宅で二度目の厳しい冬を迎えた。いま、あちこちでこの黒い袋を見るにつけ、原発というこんな危険なものを民間企業任せにしている国に本当に未来があるのだろうか、と思う。
やるせない気持ちでの年越しとなった。(写真:郡山市内にて)