あさか野の四季

      写真歳時記

冬の安積山(あさかやま)

2012年02月21日 | 風景や景観

安積の地(郡山市)より望む額取山(ひたいとりやま、1009m)の冬の姿。別名を安積山という。

「安積香山 影さへ見ゆる山の井の 浅き心をわが思わなくに」
この歌は万葉集に収められ、古くから安積山の歌として有名。
安積山は歌枕にもなっている。また、
平成20年、滋賀県信楽町の遺跡からこの歌が墨書された木簡が見つか
り、全国的に大きな話題となったことも記憶に新しい。

ところが、悩ましいことに、地元には二つの安積山が存在している。
一つは写真の額取山、もう一つは元禄時代、松尾芭蕉が奥の細道行脚で
立ち寄った奥州街道沿いの安積山(小高い山)である。
歌枕なるほどの山、つまり安積の地を代表するほどの山と解釈すれば、
やはり額取山の方が有力か。(写真:郡山市片平町内より)


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