五木寛之著「百の旅 千の旅」より
“・・(略)・・さて、趣味は何かと聞かれれば、自分の心身の働きを正確に知ること。それを探索すること、それをコントロールすること。これが本当は、私のいちばんの趣味だと思っている。・・・(中略)・・・
人類が二足の直立歩行をはじめてから宿命的に背負っている腰痛をどう克服していくか。 手術したり薬で治したりするのではなく、自分自身でどうコントロールするかということが、私にとってつきせぬ興味であり、また趣味として追求せざるを得ないようなテーマであった。
たぶん私は、自分の肉体の声を聞くということが好きなのだろう。“
氏は、医者・薬に頼らない生き方をするべき、超人的な努力を払っているようである。余人にはとても真似の出来そうにない生き方であろう。
昨日も書いたように、太極拳教室から帰宅して気が付いた、尿に血が混じっているのであった。腎臓がん・膀胱がん・前立腺がん・・・など、知っている限りの病名が頭をよぎった。
急ぎ、泌尿器科のある大病院に駆け込んだ。 それまでの数週間、なんとなく体がだるく、いつもに比べ微妙に調子がよくなかった。 熱は無く、これといった痛みも無く、せいぜい軽い便秘のような下腹部の張りのようなものなどがあっただけだった。
これは、装着した入れ歯がうまく合わず、調整に一月半ほどかかった。これが原因で長期間、麺類の丸呑みを続けたせいと思い込んでいた。
自分の心身の働きを正確に知ること。それを探索すること、それをコントロールすること。
これを小生の趣味の一つにする必要があると思ったが、果たして、出来るかどうかは今後の推移を見守る以外にない。