「俳句名人になりきり100の発想法」、著者;ひらの こぼ、発行所;(株)草思社、2010年発行、の本第2章から、小生専用の自分の型を作るために幾つかを選んだ。それを順次ご紹介する、その3である。
得意ジャンルといえるものを持っているかどうか自問自答してみると、残念ながら他に秀でた得意ジャンルといえるほどのものはなにもないのである。
その3;仕方がないので本をめくり、第三の先生「有馬朗人・・・歴史へ誘う」というのを選んだ。歴史は得意ではないが好きである。例句を見てみよう。
* ジンギスカン走りし日より霾れり(つちふれり) (注)霾る=黄砂が降る
* ニュートンも錬金術師冬籠り
* ウエールズに幽霊多し夏炉たく
* 黒蟻の密集ギリシャ語の聖書
* ヴェニスにて死ぬべし冬日沈むとき
* 銀河傾くピラミッドへの石だたみ
* 銅鐸に米つく絵あり若菜摘
得意ジャンルというよりは、自分の好みのジャンルというものなのであるが、これらがどうも自分の波長に合いそうなので、当分の間、このジャンルも以前のその1・2に加えて作句を試みるのも面白そうだと考えている。