不思議な出会い。

昼前にご近所のアOKIさんへクツ下を買いに寄って
そのまま大阪市内の書店巡りに出かけようと交差点
で信号待ちをしていたら後ろから声をかけられた

振り向いたらおばちゃんが笑顔で話しかけてきた
”後ろからあなたの顔が見えたので声をかけた”と
いう「変なおばちゃん」やなあ・・・？

こっちも変差値？では負けない「変んなおじちゃん」
”私の顔が背中についてますか？見えないけど！”
と突っ込んだら、そのおばちゃん

”優しい、穏やかな顔が見えてます！”
”後ろから歩いている姿をみてまじめでまっすぐな
人だとすぐわかりました”

”自然に歩いているから
美しいものに気付き
感動することができると思います！”

まあお世辞半分としてもうれしいじゃないか！
”ありがとうございます”と言ったものの変な人や！
信号を渡りながらそのおばちゃんは横で話し続けた

”玉造神社へ行ったんですか？”

リュックに大阪・玉造稲荷神社のお守りをつけていた
のを見たらしくて・・それにしても良く目についた！


（去年１０月、伊勢街道歩きのスタートの日に買った）

日本書記に出てくる玉造稲荷神社は古い社で豊臣秀頼
によって再建されたが大阪夏の陣で焼失、伊勢神宮へ
の伊勢街道のスタートはこの神社から

とうとう道端に立ち止まっておばちゃんとおじちゃん
の会話が始まったが
この人、ただのおばちゃんではないな？と感じた

この女性、すぐ近くのＭの住人でそれもわが家と同じ
頃に入居している地域では古い人だ
古い話から新しい話まで一部始終を知っていて驚いた

伊勢神社、出雲大社、熊野神社・・神社、お寺のこと
に相当に詳しい
熊野へ行ったら○○神社へ行きなさいとすすめられた
「私は修行者で全国を歩いています」とジャンパーの
下に修行者らしいシャツとカバンから大きな数珠を出
して突然拝みだされたのにはびっくりした

とりだしたところを見るとええ加減な人ではない
ことがわかったのでひやかし会話はあかんと思った

まんまるいふくよかな顔立ちでごく普通の主婦にしか
見えなかったが話していると非常に説得力があって
嫌味もなく楽しかった、旦那は商売人という

へえー、ご近所にこんな住民がいたのか・・・
楽しいおばちゃん、ええ気分にしてくれてありがとう
多分、また、会うに違いないが、今度は公園でもっと
話してみようか・・・

修行僧が首に巻いている長い数珠と同じような数珠で
何かを早口で唱えられたのにはびっくりした！
後ろ姿はほんまにそこらのおばちゃんやけどなあ・・

あっ、まだ、左手に数珠持ってる！

そうか、自分の顔が背中にもあったのか・・・
歩いている姿でその人がわかると言っていたけどな
ふんふん、油断したらあかんちゅうことやな！

そう言われＷ倶楽部の面々の歩き姿を思い浮かべたら
なるほど！そうかもしれんな！
こんなことで思い浮かべられたメンバーも迷惑な話や

道行く人の背中をじっとみたけど顔は見えなかった
目が悪いのか、心が悪いのか、鏡がないのか
修行が足りんということなんかなあ？

日頃から歩く後ろ姿に年齢が出る！
と自分に言い聞かせとくに年配の人にも言ってきたが
人間が出るとはね！

わずか五分程度の道端の出会いだったが
そのおばちゃんの顔、はっきり覚えている
おばちゃんはこっちの顔を覚えているかな？

ぽかぽかと小春日和のような暖かい一日だったが
とても気分がよくて、でも、書店巡りは忘れて
仕事場に来て整理と掃除と読書で過ごした。