。旺盛な経済成長期。『怖いものはなし、アイデアを出せ。会社を背負え』。でも「絶頂期」に時代は急変しバブルの崩壊、冷たい風の中で自信を失う。こんな父たちを見て、子供たちは育った。同輩の友は半生を顧みながら、息子や娘たちの『成長』を語り合う。でも、胸を張って次代に向き合えない私たちは息子や娘たちと「論争」はしないようだ。
Nさんは 30年の前に、こんな会話をしたそうだ。
父「鹿児島ではね、“西郷提灯”と言ってね、暗い夜道を西郷隆盛さんだけが提灯を持って、あとの皆さんはその後ろにぶら下がってね、従いていたって。」
子「西郷さんだけが頼りだったのね」
父「まあちゃんは、誰かの提灯にぶら下がらないで、自分の提灯をもって歩んでほしいな」
子「?!・・・」(やや考えて)「お父さん提灯とか、お母さん提灯もだめ?」
父「まあちゃんの人生旅行も、片道切符の一人旅なんだよ。」
子「(頷いて)そうなんだ」
父(独り言)「僕は今、お母ちゃん提灯に従いている」
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