龍体力学覚え書き

中央競馬メインレース雑感・ジョギング日誌・夢日記・読書備忘録、アレルギー持ちのぼやき、その他諸々

第3回松本マラソン(その2)

2019-10-09 19:22:23 | marathon
松本市街地を抜けて、じわじわと長い上りが始まるぞ・・・という5km手前あたりのタイミングで、早くも4時間のペースランナーに追いつかれた。

考えてみれば、スタート前にちょっと後ろにその存在(ペーサーはDブロックの先頭にいた)を確認していたから、「もう追いつかれたか・・・」という落胆よりも、集合時間ギリギリにスタートブロックへ行きCブロックの最後方に近いところからスタートしたこっちが悪いんだと切り替えた。

もう少し早くスタートの列に並んでいれば、追いつかれるまで多少の余裕があったかもしれないが、集合時間の締め切りが迫って着替えの会場が空いた頃合いに、屋内のトイレが穴場となってスカスカとなっているのを発見し(外の仮設トイレはまだ長蛇の列)、じっくりと「第2弾」を出せたことで、走っている最中のトイレ衝動をゼロに出来たことは大きかったのだから、ものは考えよう。

予め自分が遭遇しそうなペースランナーさんのプロフィールは確認していたので、その人物が実績のあるランナーであったことは承知していた。そのフォームを後ろから眺めると、細かく正確なピッチを刻むタイプではなく、女性離れしたダイナミックなフォームでとても存在感があった。実力からすれば4時間のペースがはるかに遅くて遅くて、普段のフォームよりも意図的に大きくゆったり走っていたのかもしれないけれども。

しかも完璧なフォアフット。踵が着地せず浮いたままキレイな足取りで進んでいくのに惚れ惚れして、その後しばらくじっくりとフォームを拝ませていただいた。

履いていたのは、ナイキのズームライバルフライ(たぶん)。速い人が履きそうなヴェイパーのシリーズや、ズームフライの1、2(ZFFK)、3(最新版)といったところではなく、名前は似ているけれども廉価版。はやくもアウトレットにごろごろ並んでる。

高いのを履かなくても、これで十分フォアフットで走っていられるのよ!・・・というメッセージを後ろ姿からもらえた気がした。もちろん、実力があればの話だが。

今度買うならペガサス34or35or36と考えていたが、練習シューズに一足ズームライバルフライを買って、履きつぶすくらいフォアフットの練習に使いますかね・・・。ズームフライフライニットを履きつぶすのはさすがにまだちょっと・・・だから。

と、そんな事を考えながら走っていたが、上り基調で4時間設定のペーサーさんをトレースすることは、自分にはとても敷居が高いということを既に学んでいるというのに(今年の黒部名水マラソンで)、またやってしまったのだ。性懲りもなく。

15km手前で少しずつペーサーさんからは離されていく。給水所で水を補給するごとに後ろ姿が遠ざかっていくが、追いつくためにペースアップしたらそれこそ自殺行為。

序盤は抑えるというプランを、既に5kmからの上りで自らぶち壊したものの、美しいフォームに見惚れちゃっていたんだから仕方がない。

(つづく)

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