龍体力学覚え書き

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第40回館山若潮マラソン(その3)

2020-01-28 21:22:36 | marathon
海を横目に見ながら走れる場所が幾度もあって、晴れていたらここは最高のコースになっていたはず。

ということは海から吹く雨まじりの強風をくらう可能性もあったわけだが、幸いなことにちょっとした横風が吹くことはあっても、全体を通しても風の面でうんざりすることはほぼなかった(1ヶ所だけ向かい風を一瞬くらっただけ)。

海と切っても来れない館山の地理的な位置を考えた時に、この日の想像以上の気温の低さはさておき、風のダメージが殆どなかったのは幸せなことだった。

25kmを過ぎてUターンするように折り返し気味になる地点から内陸へ入っていく。要は、覚悟のアップダウンへと向かう。ただその前の海沿いの道路は比較的平坦で走りやすく、こういうコースを千倉方面までずーっと走っていたい・・・と思った。つくづく。

そのナイスなフラワーライン沿いのリゾートホテルだったか、或いは道の駅・南房パラダイスだったかの大きめの駐車場の入口で声援を送ってくれた栗色ロングの女性が、今大会の沿道ミューズのMVPだ(次点は、30km手前の左側にいた潤んだような黒い瞳が印象的だった大会の女性スタッフさん)。

内陸方面へと向きを変えていくと、やがて今月初旬に参拝に来た安房神社入り口の停留場のあるコメリ前を通過。一度でも見知った場所を通るだけで、気が休まるというかホッとする。

ここからしばらくかすかに上り、館山駅から安房神社前を結んでいたバス通りを左折してローカルな道路へ。すぐさま下りが来て、そしてまた上り・・・。

やがて左手の下にさっきまで走っていたフラワーライン。その先には当然海が見える高台へ出た。アップダウンはアレだが、ロケーションとしては本当に最高(晴れていたらさぞや絶景)。

まあそうはいっても問題は繰り返されるアップダウン。下りはZFFKの効能で無理しない程度に軽く跳べるのでキモチイイけれど、さすがに「また上りかよ・・・」とはなってくる。

それでも一昨年の12月に出走した静岡県の袋井クラウンメロンマラソンのコースに比べれば「坂の角度はちょっと楽」・・・と脳内であの時のことを思い返し、「まだまし、まだまし」と気を紛らすようにしていって何とか乗り切った。

平坦時に同じようなペースで走っている人が周囲に何人かいても、坂に差し掛かると前傾度をやや深めつつちょっとした忍者走りっぽく腕を下げ気味にして、その下げた腕をいったん後方へと引きながら推進力を得る意識で前へグイッと振り向け続けると、脚でそんなに頑張っているつもりはなくても周囲を引き離せることに気が付いた。

この腕の動作は、何年か前のEテレの「3ヶ月でサブ4」といったタイトルの趣味講座で、講師の金哲彦さんが生徒役の元世界チャンプの内藤大助さんと声優の金田朋子さんにアドバイスしていたもの。

考えてみると、あの番組をたまたま観たことがジョギング生活、やがてはフルマラソン大会出場へと繋がっているので、チェックできたのは後半の4回だけだったとはいえ良い番組を観たものだ・・・とあらためて実感した。

(つづく)

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