龍体力学覚え書き

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「日本史7つの謎」読了

2022-08-09 12:36:48 | book
没後30年のブームが密かに進行中?かもしれない松本清張さんの本を何か買おうと、まずは手っ取り早く対談集「日本史7つの謎」を買ったら、清張さん絡みなのは7つのテーマのうち最初の古代史の部分だけだった。

中身もよく見ず著者の名前だけ買う奴を騙してやれ・・・という敵の策略にまんまとやられましたな。よく見ると「日本史7つの謎」(松本清張 他)となっていた。

しかし、「大化の改新は本当にあったのか?」(松本清張さん+古代史の専門家2名の鼎談)の次に出てくる「短詩形文学はなぜ日本文学の中心なのか?」のテーマを話し合った3人が奏でた「日本文化論」を読むために買ったのだ。そう思えたので結構満足。

丸谷才一さん、大岡信さん、山崎正和さんといういずれも大御所の3人(2020年に山崎正和さんが亡くなって、お三方とも全員故人)の対談はおよそ30ページ。濃密。同じテーマで一冊まるごと語り尽くして欲しかった。

ある程度から上の階層の女子にとって、恋愛ツールとして和歌が必需品だった時代があり(ダイレクトに「結婚問題」にも絡むので生活の必需品)、そこで練られた才覚・機転が自ずと後世へ伝わってきたことが、日本人にとっての暗黙のコンセンサスというか無意識的な共通認識形成に繋がっていそう。以心伝心能力・・・とでも言い換えられたりなんかして?

空気を読める日本人のベースに無意識レベルで寄与している?というか。

それだけに、たとえ日本列島上にいまいたとしても、空気の読めない種族(敵国系異民族など典型。相手の頭を叩いて笑いを取ろうとするような趣味の悪い輩なども)には、そういう「素養」が欠落しているんだなあ(別に和歌の知識の有無は関係なく、要は「センス」が)。だから連中を観ると腹立たしくなるのだな、納得。

まともな日本人の脳内の何処かに、そのテの素養がこっそりいまも標準装備されているなんてロマン以外の何ものでもない。

途中からはこっちの脳内で勝手に明後日の方に読み替えたわけではあるが、人付き合いにおいても、そういう素養の持ち主とばかりコミュニケートしていられたらざぞや楽だろうな。別に和歌のやりとりをするしないは全然関係なく、あくまでも普段の日本語のやりとりを・・・と思うのである。

あと、よくよく本棚を眺めてみたら、一冊だけ松本清張さんの本があった。本棚に入れてあるけれども未読。そのうち読もう。

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