龍体力学覚え書き

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北方領土の日に当時の北部軍管区司令官の本を読む

2024-02-07 23:35:24 | book
2月7日は北方領土の日。そんな今日、文春新書「指揮官の決断」(早坂隆著)を読了。

昭和17年の8月から継続して北海道、南樺太、千島列島を担当する陸軍の「現場」のトップだった人物・樋口季一郎中将について書かれた本で、この人が南樺太や千島列島における大戦末期のソ連侵攻に際し徹底抗戦命令を出していなければ、一方的になだれ込まれて北海道にまでも侵入され、既成事実を作られて「持っていかれていた」かもしれない可能性を考えれば、タイムリーな読書!・・・と言えたかも?

ソ連通だったはずなのに、それなりの精鋭と直接対峙する満州ではなく北海道に長くいたというのは、逆に「敵」に食われていなかったから?と妄想したりもする(食われている奴は、案外満州で結果的に利敵行為を働いていたケースもあるに違いない。足止めせずに敗走させ武器&弾薬を進呈し、中共成立に間接的に協力させる敵の意図に沿うよう裏切った「ソ連通」がゴロゴロいたはず)。

極東のウラジオストクやハバロフスクに若い頃に派遣経歴はあるものの、モスクワ駐在経歴はなく、ポーランド駐在が長かったようなので、ある程度客観性を保持てきたのだろうか?

ポーランドは地理的にも「対ソ連警戒」の共通認識を共有できた国。当時の日本の暗号解読技術の向上に協力してくれてもいたそうな(この本に書いてあった訳では無いが)。裏切り裏切られとは違うそれなりに良い関係を築けた地域に駐在できたのは、情報将校としての視野を広げるのにも大いに役立ったに違いない。

終戦になっても杓子定規に停戦させず、ならず者相手の交戦状態をキープさせただけでもクソマヌケではなかったと言える。

経歴はたいそうご立派でも、敵に食われているクソマヌケが江戸末期から日本にはゴマンとおるので・・・。

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