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NHKスペシャル「1942 大日本帝国の分岐点(後編)」

2022-08-16 12:55:16 | tv
8月のお約束、太平洋戦争もののNHKスペシャルが、「新・ドキュメント 1942 大日本帝国の分岐点」として、前後編でもって先の土日で2夜連続放送された。

前編は数日後の再放送を「捕獲」することになっているので、日曜日の後編の方を先に観た。

ガダルカナル島の戦いの悲惨な敗北と、東南アジアにおける日本の植民地支配の失敗をあげつらいたい編集方針に都合の良い、そこらの個人の日記(エゴドキュメントなんて言い回ししちゃってさ・・・)の都合の良い部分ばかりを抜粋して切り貼りする吐き捨てるような内容にはもう唖然・・・。

カスゴミと揶揄される連中のレベルの低下を如実に物語っていた。

万事底が浅くて・・・。

インドネシア領域の軍政を担当した今村均中将のコトをちらりと触れたのはよいが、実際はどうだったか、その後はどうだったかは一切触れずに掘り下げることもない。

そりゃ当然で、当時の日本軍が各地でやった軍政で、最もまともなレベルと言っても良かった?のが今村さんが担当していた当時のジャワ(だったはず)。

日本の中枢からみると「現地」に寄り添いすぎていたため、もっと苛烈な体制を敷け!、搾取しろ!と命令が再三来ただけでなく、同僚が直々に現地に来て「睨まれてるから、考え直せ」とアドバイスされたこともあったのではなかったか。

言葉が適切かどうかはさておき、いわゆる日本軍全体からみたら「善政」に近い対応をしていた症例をほぼ無視し、スペイン、アメリカと続いた植民地時代の宗教的ネットワークが生きていたフィリピンにおける敵愾心に満ちたレジスタンスの日記をその後繰り返し強調したなんてのは、客観性ゼロ。腐った編集だった。

どうせなら、同じジャワにおける、今村体制下と後任の体制下における日記を見つけてきて、その記述の比較をするのがスジ。それをせずに条件不利なフィリピンの話にすりかえるなんざ、常道から逸脱しきったやり口である。

敵愾心に満ち溢れた気概や良し。じゃあその気概で突き進んで、その後その国は素晴らしい国になりましたかな?ってなものであって、戦争から80年以上経って今まどうなんですかね?、そこはまだ各地でいろいろ宗教入り乱れたりしてなかなか大変そうではないか。

まあ多少でも知識をもっていないと、簡単に都合よく歪んだ編集方針に騙されることになるのはわかりきっているから、もう最近はこういうドキュメンタリーものも、NHKだからと信用して観る頻度も激減している。殆ど観なくなっていると言ってもいい。

「風物詩」だから今回は観た・・・というのが実情。

去年再放送をしていたが(昭和57年前後の「NHK特集」)、第2次大戦中にスペインやらドイツやら日本のスパイでもあった人物に直接インタビューし、当時日本サイドで対応していた元外交官の病床にまで押し掛けてインタビューしていたようなジャーナリスティックな?NHKはもう存在しないのだ。

今回の番組内の日記を朗読する「声」に、いくらでもいる自局の優秀なアナウンサーを使わず芸能人どもを使うくらいだから、中身も万事その程度と・・・。


ジャワの担当から外された今村中将のその後。激戦地ラバウルに島流し?されたのに、そこで自給自足態勢を構築し要塞化。物量で圧倒していても迂闊に攻めたら被害が出るのは必至と思わせ?、結局敵に迂回させ終戦まで生き残った指揮官のエピソードを活かすように持っていき(前線から「後方」に取り残されたともいうが、生き残れたのは事実)、結局は上に立つ者は単に頭が良いだけでなく内面というか心理面も優れていないといけない!・・・という教訓で締めくくれば良い番組になったのにねぇ・・・。

それじゃあ痴れ者が跋扈するカスゴミの目論見(日本=悪と貶めておきたい)とは相容れなくなっちゃうか。そういう奴ら、やはり「殺生石の作用」が巡り巡って日本列島上から排除されるべき頃合いですな。

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