ドラマ「ありふれた奇跡」#11 最終話
終わったー。
赤ちゃんを預けたお母さんが帰って来なくて、
一時はどうなることかと思った。
心配していたお母さんも
戻ってきて、
よかった。ほんとによかった。
親交のあった警官
権藤さんの、
「一緒に考えよう、いくらでも道はある」
という言葉が胸に響いた。
簡単に答えなんて出せないけれど、
一緒に考えてくれる人がいるというだけで
どれ程 心強いことか。
戻ってきたお母さんに、赤ちゃんを抱かせる。
“お母さんが一番…”だと。
確かにそうでもあり、
そればかりでもないと
個人的には思う。
一人ではなく
取り巻く人の心がいくつもあれば
それこそ
いくらでも道はあるから。
どんな環境や境遇であっても。
………………
翔太のこと。
加奈曰く“しっかりしてる”
同感。
子どもを預けられて
あのパニック状態。
他人に助けを求めることが出来るなんて
しっかりしてると思う。
自分では解決出来ない問題が起こった時は、誰かに力を借りる…
そのために
なりふり構わず奔走できる
翔太は、すごい。
そして、加奈と翔太の二人。
赤ちゃんのこと、
何も知らなくても
…少しできた!
何かを成す為には、
知っているとか
経験があるとかいうより
そうしたい強い気持ちが
大切なのかもしれない。
朝日を見ていた二人。
翔太が言った、
“無力じゃなかった”
そうだね。
出来ることはあると思う。
朝日は、いいな。
勇気をくれるから。
そこから 始まる予感がする。
………………
女装を隠し通すことを決めた
二人のお父さん。
それくらいの隠し事がなきゃ
人生つまんない。
くくっと笑う二人の
吹っ切れた感じが
なんか、良かった。
大したことじゃないっていう感じが、良かった。
…………………
そして、最後まで難関のひとつだった
翔太のおじいちゃん。
用心する、
人を信じたらだまされる、
心を開かない。
そんな おじいちゃんに、
怖がってないで
やってみりゃいいじゃないかと
言い放った翔太。
いつの間にか
変わった翔太の内面は、
やはり加奈との出会いが
あってのことなのだと
気付いたおじいちゃん。
両家の家族が
集まった席で
そんな思いの経過を話す。
それを聞いていて思った。
人間は
利己的なところもあり、
助け合うこともできる。
どちらも本当、
どちらも持っているのが
人間だと。
戦争を知るおじいちゃんは
どん底は、こんなもんじゃないと言った。
人間の心の どん底。
今 これ以上の底などないと
途方に暮れたとしても
実は更に 底はあったりするのだろうか。
上を見ればきりがないけど
下も いくらだって あるかもしれない。
ならば
がんじがらめに思えるその場所でも
気持ち次第で
いくらでも、
上にでも下にでも
進めるのではないかと思った。
更に
おじいちゃんは言った。
“用心なんかするな
心配の種を数えるな
乗り越えられる…”
若い二人に、そしておじいちゃん自身にも向けて?
もちろん、見ていた私にも
それは届けられた。
翔太の父。
“好きなら 文句あるか、だよね”
…それ、自分自身にも、だよね(笑)!
加奈のおばあちゃん。
“悲しいことには
きっといいことがついてくる”
その言葉に、救われる。
たとえ 何も変わらなくても
元気でいられる。
ぽんぽんと、
人と人とが言葉を交わす。
あたたかい。包まれているようだ。
それまでの世界が変わったようだ。
そう感じた。
………………
そして最後。
藤本さんの“ 張り合い”ができた。
先日の赤ちゃんとそのお母さん。
藤本さんと並んで座るその姿は
まるで、孫と娘のようで。
「おれ、一人じゃないよ」
藤本さんのその言葉。
命を得たような明るい口振り。
言葉じりは
何かを決意した、
何かに決別した ようにも思えて
込み上げるものを感じた。
ただそれだけで
強くなれる気がする
“ひとりではない”
ただそれだけのことに
気付くことが 難しく
そう思えるまでの道のりは
長かった。
でも、良かった。
幾度となく 出てきた
“良かった”という言葉が
思い浮かんだ。
そこには色々な思いが
ぎゅっと詰まっている。
そんな重みを感じられるなら
長い道のりも悪くない。
気持ちひとつで
いっぺんに世界が変わること
あるのかもしれない。
そんな奇跡のようなことが
実はそこらじゅうに
転がっているかもしれないと
思えたお話だった。
終わったー。
赤ちゃんを預けたお母さんが帰って来なくて、
一時はどうなることかと思った。
心配していたお母さんも
戻ってきて、
よかった。ほんとによかった。
親交のあった警官
権藤さんの、
「一緒に考えよう、いくらでも道はある」
という言葉が胸に響いた。
簡単に答えなんて出せないけれど、
一緒に考えてくれる人がいるというだけで
どれ程 心強いことか。
戻ってきたお母さんに、赤ちゃんを抱かせる。
“お母さんが一番…”だと。
確かにそうでもあり、
そればかりでもないと
個人的には思う。
一人ではなく
取り巻く人の心がいくつもあれば
それこそ
いくらでも道はあるから。
どんな環境や境遇であっても。
………………
翔太のこと。
加奈曰く“しっかりしてる”
同感。
子どもを預けられて
あのパニック状態。
他人に助けを求めることが出来るなんて
しっかりしてると思う。
自分では解決出来ない問題が起こった時は、誰かに力を借りる…
そのために
なりふり構わず奔走できる
翔太は、すごい。
そして、加奈と翔太の二人。
赤ちゃんのこと、
何も知らなくても
…少しできた!
何かを成す為には、
知っているとか
経験があるとかいうより
そうしたい強い気持ちが
大切なのかもしれない。
朝日を見ていた二人。
翔太が言った、
“無力じゃなかった”
そうだね。
出来ることはあると思う。
朝日は、いいな。
勇気をくれるから。
そこから 始まる予感がする。
………………
女装を隠し通すことを決めた
二人のお父さん。
それくらいの隠し事がなきゃ
人生つまんない。
くくっと笑う二人の
吹っ切れた感じが
なんか、良かった。
大したことじゃないっていう感じが、良かった。
…………………
そして、最後まで難関のひとつだった
翔太のおじいちゃん。
用心する、
人を信じたらだまされる、
心を開かない。
そんな おじいちゃんに、
怖がってないで
やってみりゃいいじゃないかと
言い放った翔太。
いつの間にか
変わった翔太の内面は、
やはり加奈との出会いが
あってのことなのだと
気付いたおじいちゃん。
両家の家族が
集まった席で
そんな思いの経過を話す。
それを聞いていて思った。
人間は
利己的なところもあり、
助け合うこともできる。
どちらも本当、
どちらも持っているのが
人間だと。
戦争を知るおじいちゃんは
どん底は、こんなもんじゃないと言った。
人間の心の どん底。
今 これ以上の底などないと
途方に暮れたとしても
実は更に 底はあったりするのだろうか。
上を見ればきりがないけど
下も いくらだって あるかもしれない。
ならば
がんじがらめに思えるその場所でも
気持ち次第で
いくらでも、
上にでも下にでも
進めるのではないかと思った。
更に
おじいちゃんは言った。
“用心なんかするな
心配の種を数えるな
乗り越えられる…”
若い二人に、そしておじいちゃん自身にも向けて?
もちろん、見ていた私にも
それは届けられた。
翔太の父。
“好きなら 文句あるか、だよね”
…それ、自分自身にも、だよね(笑)!
加奈のおばあちゃん。
“悲しいことには
きっといいことがついてくる”
その言葉に、救われる。
たとえ 何も変わらなくても
元気でいられる。
ぽんぽんと、
人と人とが言葉を交わす。
あたたかい。包まれているようだ。
それまでの世界が変わったようだ。
そう感じた。
………………
そして最後。
藤本さんの“ 張り合い”ができた。
先日の赤ちゃんとそのお母さん。
藤本さんと並んで座るその姿は
まるで、孫と娘のようで。
「おれ、一人じゃないよ」
藤本さんのその言葉。
命を得たような明るい口振り。
言葉じりは
何かを決意した、
何かに決別した ようにも思えて
込み上げるものを感じた。
ただそれだけで
強くなれる気がする
“ひとりではない”
ただそれだけのことに
気付くことが 難しく
そう思えるまでの道のりは
長かった。
でも、良かった。
幾度となく 出てきた
“良かった”という言葉が
思い浮かんだ。
そこには色々な思いが
ぎゅっと詰まっている。
そんな重みを感じられるなら
長い道のりも悪くない。
気持ちひとつで
いっぺんに世界が変わること
あるのかもしれない。
そんな奇跡のようなことが
実はそこらじゅうに
転がっているかもしれないと
思えたお話だった。