月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

1/22(火) 丸亀市文化振興講演会 「市民を支える まちの劇場」

2019-01-23 23:33:03 | 参加★舞台 映画 WS等


1/22(火) 丸亀市文化振興講演会
「市民を支える まちの劇場」
講師 :
衛 紀生 氏
(可児市文化創造センター 館長兼劇場総監督)
篭橋 義朗 氏 (可児市教育長)

岐阜県の、
可児市文化創造センターala(アーラ)
https://www.kpac.or.jp/
立ち上げの経緯や
社会包摂型の劇場版運営などのお話。

可児市文化創造センターの写真より。
ガラス張り長い廊下の窓際には
テーブルや椅子。
弁当を食べたり、学生が宿題をしたり
おしゃべりする親子も。
ふらりと入れるような雰囲気がいい。

「アーラまち元気プロジェクト」
https://www.kpac.or.jp/project/machigenki.html
資料としてもらった↓
2016 レポート ( パンフレット PDF)
https://www.kpac.or.jp/data/report/machigenki2016.pdf
“届かないトコロに、コチラから”
色々な場所に出向いていく取り組み。
これは凄い。

しかし、立ち上げまでの道のりは
地道なことの積み重ねだったとか。
みんなの夢を語ってもらうが、
意見の違いもある。
それを丁寧に調整していく。
市民参画には手間がかかる。しかしその分
開館後の市民の参加にも繋がっていくのだと。

開館当初、東京の一流の作品なども。
しかし本当にそこに住む人たちが
楽しめるものなのか?

変えるためには摩擦も生まれる。
最初は、とても実現できないような
劇場の枠からはみ出すようなことに挑む。

文化的なものから遠くにいる
社会的弱者にこそ 必要。

例えば演劇を通しての変化。それは
演劇そのものというより 演劇を触媒として
誰かとの出会いであったり
自分が必要とされていると
感じることだったり。
信頼できる他者との出会いなど。
それが、生活に変化を起こすのではないか。

社会福祉施設へのアウトリーチの例より。
ワークショップによる体験型、だけでなく
もう一歩踏み込んだ包摂型に。
ワークショップ後の場をしばらく開放して
お弁当可など、仲間作り。

それらの判断が出来る職員の共通理解。

そこまでできるような担い手はいるのか?
という問題。

可児市は特別、ではない。
新しいことをやるか、やらないか。
例えば学校でのワークショップ。
最初は説得して1校から、
徐々に広がっていった。
それは子どものコミュニケーション能力、
だけでなく、他にも広く
経済的にも関わっていく問題。

可児市のいじめ問題より。
無気力など、課題の多い実態から
ワークショップを重ねてく中での変化。
必要とされている、
承認欲求が満たされることで、いじめも減る。

社会包摂とは………
困っている人、生き辛い人がいたら
声をかける、手を差しのべること。
それこそが大事なことで
人間としてまっとうかどうか。

金子みすゞの詩「星とたんぽぽ」の一節
見えないけれども あるんだよ
見えぬものでも あるんだよ
……という言葉に ハッとさせられた。

どこにでもある課題、
自己肯定感の貧困、孤独死、
若年層の自殺の多さ。

事例紹介。
県立東濃高校での演劇ワークショップ
文学座 演出家 西川信廣氏
ピンポンパン、目隠しチャンバラ…
ゲームを通して。

ワークショップ後、
生徒へのヒアリングに
変化を感じられる言葉や
退転学数の減少も。

長い目で見れば、経済にも関わること。
一部の子どもだけの問題ではなく
広く私たちにも関係すること。

…………………

どんな劇場が必要なのか、
そこにはどんな人が居ればいいのか、
何を大切にするのかなど考えさせられた。

それと共に、自分のやりたいことは?
夢とは何か改めて考えてみた。
また、今ある課題や生き辛さなど
自分だけでなく同じような人も
そして全く違う人も、違ったままでも
お互いに楽しく過ごせたらなと思った。

個人的には、
知覚過敏のハンデを持った子が
人と関わる場に踏み出すようになる話に
心動かされた。
これが特別な例じゃなく、
誰にでも機会があれば。
それぞれの、埋もれている可能性に
光を当てられるといいなと思った。

そんなふうに一人一人が
持っている力を発揮できれば
まわりまわって
良い連鎖を生むような気がする。
コメント
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