今日はちょっと趣が変わった物を投稿します。
私は夫の仕事のため、1987年から1992年までポルトガルのリスボンで
暮らしました。
ご存知のように、ポルトガルやスペインでは宮殿やレストランの壁など
いたる所にびっしりとタイル画が貼られています。
11~15世紀までイベリア半島南部を支配していたイスラム教徒が残した
文化遺産です。
タイル画を教えてくれる先生がいて自宅まで来てくれたので、
うちでタイル教室を開いていました。
白い粉を吹いたような生のタイルに染料で模様を描いて、出来上がると
先生が窯元に持って行き焼いてくれました。
デザインは皆本物のタイル画をコピーしたものです。
焼きあがるとお店で額に入れて貰って飾りました。
日本に持ち帰ったもので花の模様が描いてある数点を載せてみます。
これは最初の作品です。
細い筆で一気に線を引かなければなりません。
細かい作業です。
このように多色使いの物もあります。
染料の色と焼きあがった時の色が全然違うので苦労しました。
作品は持ち帰って、長い間壁に飾ってありますが変色しません。
これらを見ると楽しかった当時を思い出して感無量です。