11月2日のSports Graphic NumberのWEB版にBリーグ千葉ジェッツの島田社長のコラム
アクセスが悪いと集客に不利か。広島のスポーツ事情から考えるが掲載されました。
J1広島が優勝争いをしているのに平均観客数が減っていること、一方広島駅から徒歩圏内にあるマツダスタジアムを本拠地とする広島カープは連日満席という状況を比較した記事です。
Bリーグでトップの観客数を誇る千葉の社長の記事なので説得力があります。
島田社長は〈集客の減少にはいくつもの要因が考えられますが、1つ大きく言えることは、スタジアムや、バスケットであればアリーナのロケーションが悪いと観客は足が遠のくということです。
私はよくTwitterで「気になるのはロケーション」とつぶやいていますが、例えば、広島の場合、サンフレッチェにしてもBリーグ・広島ドラゴンフライズにしても、広島の中心部から離れており、物理的な部分で集客に苦労する。平日開催になるとさらに顕著で、観客動員数が極端に落ち込みます。仕事帰りにふらっと立ち寄ることが現実的ではない距離感なのです。車がなければ無理で、ということは会場で飲酒もできません。〉
まさにその通りです。加えて子供連れであれば、家からの移動距離があると連れて行くのはキツイですし、ナイターも行きにくいです。
島田社長はプロ野球のスタジアムの強みはスタジアムのロケーションであると強調します。〈ではプロ野球がなぜ成功しているか――。フロントスタッフの努力に加えて、圧倒的にロケーションが良いことが大きな強みです。
どの球場も大都市のアクセスの良い場所に構えています。東京ドームも横浜スタジアムも最寄り駅で下車すれば目の前にスタジアムが視界に入り、歩いて2、3分で到着できる。毎試合平均して2~3万人の観客動員を目指しているケースにおいては、そういう世界でなければ、平日や日常的にある程度の観客は見込めません。〉
平日会社帰りにスタジアムに行こうとすると職場から近くないとスタジアムに行く気力が出ない人が多いと思います。
いいスタジアムの要件にアクセス以外では「観やすさ」「観戦環境」も加えたいところです。
「観やすさ」では、サッカーであれば陸上トラック付きのスタジアムと球技専用スタジアムでは臨場感が全然違います。
観戦環境は人それぞれですが、屋根があるか(平日の夜開催ならスーツなので天気は気になります)、座席の間隔、トイレも大きな要素だと思います。
「アクセス」「観やすさ」「観戦環境」の3点に優れたスタジアムがもっと増えるといいなと思います。