ACLグループステージ第3戦、セレッソは前節からスタメンを10人入れ替えました。
前半70%近くのボール支配率でしたが、加藤選手が19分にGKとの1対1を枠外に外し、29分のチャンスをバーに当てるなど決定機を外しました。すると45分+2分にタイポートFCの選手が自陣からロングボールを蹴ったところゴール前でボールが大きくバウンドし、目測を誤った松井選手の頭の上を超えてゴールが決まりました。
後半タイポートFCの守備を崩せなかったセレッソは67分に清武選手と坂元選手を投入します。すると79分に坂元選手が清武選手とのワンツーでペナルティエリアに侵入してゴールを決めて同点にしました。その後鳥海選手が接触プレーで頭を打って交代したため松本選手がセンターバックに入り、交代枠を全て使い果たした後に藤田選手が脚を攣るというアクシデントがありましたが、勝ち点1を取りました。簡単にまとめると清武選手と坂元選手が違いを見せた試合ということになります。
しかし苦戦の原因を選手のクオリティの差で片付けるべきでなく、同じメンバーで試合をするため普段出場機会の少ない選手には酷な状況であったこと、クルピ監督のサッカーはプレーモデルがないので、個性の違う選手が出場すると機能しないことが問題です。本日先発出場した選手は気の毒だと思います。例えば右サイドバックの松田選手と喜田選手は特徴が異なるため、同じプレーはできません。昨シーズンであれば、右サイドバックが松田選手と片山選手の時は異なるゲームプランで試合に臨みましたので選手の個性も活かすことができていました。また他のチームは連戦でも少しずつセレッを入れ替えながら試合をしているので、試合ごとのクオリティに差も現れにくいですがセレッソはスタメンとサブが明確に分かれているのも問題です。
しかし、ACLで苦戦してもセレッソの強化部と監督は同じなので、今後も改善は期待できません。ACLで大きな怪我人が出ないこと、今シーズン無事にJ1残留できることを祈るしかないですね。