本日の日刊スポーツに柿谷選手がスイスのバーゼルに移籍するのではないかと掲載されています。
正確を期すため記事を転載します。
〈【イトゥ(ブラジル)15日】日本代表のFW柿谷曜一朗(24)が、W杯後に所属のC大阪を退団することが確実になった。移籍先はスイスリーグ5連覇中のバーゼルが最有力。柿谷を巡っては、W杯期間中に欧州の強化担当者が現地で調査を進め、バーゼルとイタリアのフィオレンティナが獲得に乗り出していた。W杯終了後に決定する方向。14日の1次リーグC組初戦のコートジボワール戦を落とした日本の救世主になり、念願の欧州へと旅立つ。
柿谷が海を渡る決断をする。大会終了後にC大阪を退団することが確実になった。移籍先はスイスリーグ史上初の5連覇を達成し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したバーゼルが最有力。ブラジルで開催中のW杯に欧州クラブの強化担当者が集結。柿谷にはセリエAで4位のフィオレンティナも獲得に乗り出しているが、現時点でバーゼルが大きくリードしている。
日本の救世主となり、念願の欧州へと旅立つ。ザックジャパンは14日(日本時間15日)の1次リーグ初戦で、コートジボワールに後味の悪い逆転負け。劣勢の後半41分から、香川と交代でピッチに入った柿谷だったが、流れを変えることはできなかった。悔しさを必死にこらえながら「あと2回勝つだけ。僕は、勝つことだけを考えてやる。ここで、反省ばかりしていても仕方がない。相手どうこうは関係ないですし、しっかり切り替えていきたい」と話した。19日(同20日)ギリシャ、24日(同25日)コロンビア戦も出番が巡ってくる可能性が高く、そこで得点を決めれば日本に歓喜をもたらすことができる。
この大会のために、移籍は封印してきた。10代から天才と呼ばれ、高校生の時にアーセナルからオファーが届いた。18歳になるのを待って、移籍する選択肢もあった。しかし生活面の不安から、生まれ育った愛着のあるC大阪に残留。昨冬にもフィオレンティナからオファーが届いたものの「セレッソの選手としてW杯に出たい」という思いから、悩んだ末に断りを入れた経緯があった。
水面下で交渉が進んでいる模様だ。近日中にもオファーが届き、正式契約になる可能性が高い。バーゼルは来季欧州CLに1次リーグ(9月16日開幕)から出場する。さらに元ポルトガル代表のパウロ・ソウザ監督が指揮を執る。現役時代にユベントスでセリエAと欧州CLを制覇、ドルトムントでも欧州CLの頂点に立った同監督から勝利の哲学を学べるのも魅力的だ。
W杯で日本を躍進させた後に、欧州CLの舞台に立つことになる。バーゼル側は攻撃の中心として迎え入れる方針で、出番が得られることも移籍決断の背景にはあるようだ。ブラジルの地から、欧州のひのき舞台へ。柿谷は大きな野心を抱き、ステップアップする。〉