昨日のブログで「セレッソは観客がわくわくするような攻撃サッカーをすると言っていたが、真逆のサッカーで鳥栖に勝った」と書きました。
鳥栖の金明輝監督のコメントにある通り、昨日は5バックで自陣に引いたサッカーがはまった試合でした。
『失点の仕方が、カウンターというか、人数がそろっているけどやられてしまった。われわれのベースである、しっかりとした守備から良い攻撃が崩れてしまったなと。先制点を許したことで、相手はより後ろに重心がかかって、なかなかシュートまでいけませんでした。全体的に選手はよく頑張ってくれたと思います。精度を高めていくしかありません。天皇杯なので、次がない中で勝ちたかったですが、切り替えて次に向けて頑張っていきたいです。
--無得点に終わった要因について。先ほど話したとおり、先制点を許したことで相手も守ってきた。相手は今日5枚しっかりと並べてきた中で、スペースがなく、フィニッシュまで持ち込めなかったという印象です。』
セレッソは神戸、名古屋、浦和、横浜FM、川崎など上位チームに比べてクラブの規模は小さいのが現実です。
2019-2020シーズンはロティーナ監督のポジショナルサッカーは、選手の能力に加えて監督の力がプラスされたことにより、上位にいることが普通に思えるシーズンをおくることができました。しかし、ロティーナ監督の前の尹晶煥監督時代もそうですが、神戸、名古屋、浦和、横浜FM、川崎のようにセレッソよりもクラブの規模が大きく、監督もいいチームと対戦すると弱者が強者に対抗するための知恵を使ったサッカーにならざるを得なかったです。もしそれを改善するためにロティーナ監督を交代させるのであれば、チーム戦術によりボールを握って、強いチームを圧倒できる監督を呼ぶべきだったと思います。セレッソにそのようなすごい監督を呼べるツテがあるのがどうか知りませんが…。
しかし、一度監督業を引退したクルピ監督のサッカーは、選手の能力に依存するサッカーですので、現在の順位は妥当なのかもしれません。むしろ遅れているのでJ1残留争いのシーズンになったのでしょう。
クルピ監督の交代がない以上、今後は現実を踏まえて、天皇杯鳥栖戦のような弱者のサッカーで勝ち点を積み重ねるしかないと思います。ただしセレッソを分析したチームが敢えて引いてくるサッカーで対抗した場合、クルピ監督が対応できるのか不安が大きいのも現実ですが、ファン、サポーターができるのは厳しい眼差しで見守ることだけしかできないのでしんどいですね。