海岸にて

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政治家の仕事

2009-12-05 | 政治〈国内〉

民主主義は選挙で政治をするための代表が選ばれるので、大衆(多くの国民)に支持されることがまず必要である。人気がなければ当選することさえできず、その場所さえ与えられない。

しかし、政治家が大衆の目を引き付けることに一生懸命になり、目の前の仕事(政治)そっちのけで,大衆の目や心が離れないように「技」や「仕掛け」に没頭してしまったらどうなるか。政治は「から」になってしまう。今の民主政権を見ているとそう思う。

 

鳩山氏は確かに国民の目を意識しているのだろう。まるで意識することが仕事になってしまったかのようだ。、本来の仕事をしていない、できていない。(できないのか?) 小沢幹事長は(選挙対策と言えばまだ聞こえはいいが)大衆の目をどのように眩ませて頭数を揃えるかに没頭している。(しかし少なくとも、前政権麻生内閣は本来の政治の仕事に没頭していた)

 

民主党が人の目を引き付けることについて、自民党より優れているのは確かだろう。そのうえマスコミが政治報道にまで、生来の性質を発揮して煽る。

 

「仕分け」という「劇」は、政治をショー化して大衆の目を引き付けた。しかし大衆が見ていたものは、現実の政治ではなくスポットライトがたまたま当てられた「ほんの一部分」だけにすぎない。その「一部分」のほんの「掛け声」の部分かもしれない。これはもう「寸劇」といってもよい。だからスパコンの件のように、「あり得ない」ような判定がコロッと出てくる。

 

その他のライトが当たっていない膨大で重大な仕事の大部分は、政権からも国民の目からも捨て置かれている。 大部分の国の仕事や課題は停滞し混迷しはじめている。怖ろしい。 鳩山政権は国民の目を気にしている。この首相の第一の仕事は「他人の目を気にする」こと。日本の政治の現場は「から・空」のように見える。

  

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