【新・民主党解剖】第2部 覇者の憂鬱(1)日本が岩手県になっていく (1/5ページ)
(一部抜粋)
■特定業者を外す
穀倉地帯・胆沢平野の新たな水源として建設されている胆沢ダムは、“小沢ダム”とも呼ばれる。東京地検特捜部が捜査を進めている西松建設や水谷建設のダム工事受注の陰に、小沢の存在がちらつくからだ。
鳩山政権発足後、国土交通相の前原誠司は国直轄の48ダムについて一時凍結を発表した。凍結対象のダムの中には、進捗(しんちょく)率(事業費ベース)が90%を超える長井ダム(山形県)もあったが、進捗率75%の胆沢ダムは「見直しの対象には入っていない」(岩手県の達増拓也知事)。 「これが自民党が計画したダムなら凍結でしょう」
(中略)
「国と岩手県を置き換えたらよくわかる。地元では小沢事務所を通す。国は幹事長室を通す。幹事長室なんて小沢さんの子飼いばっかりでしょ、小沢事務所みたいなもんですよ」 現職県議の一人も同様に「日本全体がどんどん岩手県みたいになっていく気がする」と漏らした。
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□陳情掌握で小沢支配強化
■「革命」と自賛
2日午後、衆院第15控室。民主党幹事長室に寄せられた陳情の優先度を決める判定会議で、幹事長の小沢一郎はテーブルの陳情一覧に目を落とすなり、こう満足げにつぶやいた。 「こんなにあるんだ。ふ~ん」 全国からの約400件に上る陳情を、自らの手中に収めたと実感した瞬間だったのだろうか。小沢は矢継ぎ早に指示を飛ばした。 (続きあり) (MSN産経)
八ツ場ダムをはじめ多くのダムが見直しや建設中止となる中、小沢氏の地元の「胆沢ダム」は、進捗率75%にもかかわらず、見直し対象に入っていない。 また一方、中央では、陳情はすべて小沢幹事長が仕切るシステムが完成しつつある。
「日本が(小沢一郎が掌握する)岩手県みたいになる」 ・・このことの重大性、恐ろしさに多くの国民はまだ気づいていないだろう。多くの国民が気がつく時には、時すでに遅しではないのか。
政権交代が連れてきたのは、無策無能鳩山内閣による日本経済の悪化や日米関係の悪化、外国人(外国籍者)参政権付与問題、それだけではない。 日本の政治システムを小沢氏一人が掌握しつつある。小沢独裁。来年は恐ろしい年になりそうだ。