「具象」VOL.1 1960年7月15日発行。
姫路文学館(兵庫県姫路市山野井町八四)で12/5~3/21の間、
企画展 没後六〇年記念 歌人岸上大作展が開催されます。
そんなわけで、岸上大作に関する資料を捲っています。
「具象」VOL.1には岸上、角口芳子、林安一、高瀬隆和らと
並んで、私が大変お世話になった田島邦彦の名前もあります。
岸上は既に学生歌人として注目され始めていましたが
田島邦彦が実質的に歌人としてスタートしたのはこの「具象」。
今回気付いたのがその創刊日。
7/15は1983年に創刊された田島邦彦の「開放区」と同じ日付です。
田島さんは終生、寺山修司に拘りましたが、
無論、岸上との時代も胸に秘めていたのでしょう。
かつて発行していた私の「蓮」の創刊号は2014/7/15発行です。
私も生涯、「開放区」を胸に秘め短歌の道の端っこを歩んでゆくのでしょう。
岸上は「具象」3号の発行を待たずに1960/12/5に亡くなりました。
翌年5月、高瀬隆和、西村尚によって岸上大作作品集『意志表示』が
編集され、発行されました。高瀬が纏めた岸上の年譜では
「五日、午前三時頃プロバリン150錠を服し、更にロープを使って縊死。」
と岸上の死が記されています。
さて本日は第二土曜日。工場では数名がモノづくりに勤しみます。
私は午後から短歌教室。11:30には出発して生徒さんをお一人
迎えに行って「杉並会館」に向かいます。
今日は天気がいい。抜群に晴れている東京です。
おしまい。