おねちゃんが、「モックン、モックン、遊ぼうよ~」と叫んだ。おねちゃんのことは好きだから遊んであげた。でも時々一人で過ごしたい時があるんだ。
秋だから・・・なのかなぁ?
だから、こんなふうに、
おねちゃんから隠れてみた。
でもね、おねちゃんはボクがここにいるって知ってるんだ。なぜって、ボク、チョット油断してカーテンの陰からお顔を出しちゃったからなんだ。てへ!
「モックンにも一人でいるミータイムが必要なんだね」。おねちゃんはわかってくれていた。
おねちゃん:「でもね、モックン。一人になりたくても、そこにもう一匹ネコちゃんがいるよ」
モックン:「えぇ!?ドコドコ?」
「えっとぉ、この子?」
「ボク、一人なのに目の錯覚かなぁ?ゴシゴシ」
「クンクン、クンクン、においを嗅いでみる。ネコちゃんのニオイがする。」
「ボクとおんなじキジトラのネコちゃんや!」
「きりりっとカッコいいところまで、ボクとそっくりや!」
「う~ん。おねちゃんの愛情がこの新ネコちゃんの方へ行っちゃったらどうしよ?」
ちょっと物憂いボク。
よーく考えて、
「これからは、おねちゃんが”もういいわ”って言うまで、遊んであげることにするわ」