今回の台風14号の名前はナンマドル。
なんまどるってなんなん?
台風の名前は台風委員会(本部マカオ)で決められる。加入14ケ国がそれぞれに提案した名前(計140個)を一覧表にし、そこから発生順につけていく。使い終われば先頭に戻って繰り返す。ちなみに日本の提案は「コイヌ」「ヤギ」「ウサギ」「カジキ」「琴」「クジラ」「コグマ」「コンパス」「トカゲ」「ヤマネコ」の10個。いずれも星座名だけど、「猛烈な勢力で発達した子犬が日本上陸」ってどうなのよ。
さて本題。ナンマドルはミクロネシアの提案。ポーンペイ島にある古代都市遺跡ナンマトルにちなみ、意味は「神々と人間との間に広がる空間」なんですって。
ミクロネシア連邦の場所おさらい

首都のあるポーンペイ島。ナンマトル遺跡は東側

100以上の人工島から構成される巨大遺跡

写真:Wikipedia
遺跡の島はすべて海上に石柱で作られた人工物。

写真:Wikipedia
上空からの眺め

写真引用:switch-news.com (YouTube/Science Channel)
使用された石柱は全体で約50万本。島と島の間にある海は張り巡らされた水路みたいで、それらを塞いで敵の侵入を防ぐ構造なんですって。各島には行政、儀礼、埋葬などそれぞれの役割分担があったそう。いつも思うんだけど、重機も計算機もない時代によくぞ巨石で建築物を作れたわね。
台風の名前調べから偶然たどり着いたナンマトル遺跡。これは世界遺産と同時に存続の危うい危機遺産にも指定されてる。コロナが収まれば、ぜひ一度行ってみたいわ!
ウエ君:「よくつまづく、すぐ転ぶ、時々転落する足元不確かなおねちゃんにはお勧めできない場所だなぁ」
