( 油長酒造 「風の森」秋津穂しぼり華 )
■2011/9/18(日) 晴
「ひと足お先に秋を味わうなら 日本酒に限る。」 という台詞(せりふ)は、たぶん万人に通用しない物言いだろうけど、少なくても私はそう思っている一人だ。
昨日載せたモノトーンの写真ではないが、9月は、写真の地元の酒以外にもたくさんの銘柄を味わった。 おまけに今月は、月末までにまだ幾多の銘柄との出会いができそうな気配である。
毎月末書いてきている「私の酒五傑」は「私の十傑」に枠を広げないと納まりきれないのではないだろうか!? と 危惧している。
それにしてもまだまだ暑い。 今朝などは、週間天気予報の雨模様が嘘のようにはずれ晴れわたっている。 大雨にならなかったことを素直に歓びたい。 だからといって秋はどこ? と心配するなかれ、今年も彼岸に向けしっかり彼岸花が咲き始めた。
秋は、忍び足でやってくる。 もちろん夜に・・・ 一日一日長くなる夜にその足を忍ばせ、昼間は何食わぬ顔で、まだ夏してるのよと強がっているが。 そしてその忍び足は、この葛城にも。 風の森峠を越えて 垂れる稲穂には月光が降り注ぎ、空気はさらに澄み、そして宵闇に冷たさを増してやってくる。 次に気付いた時は、夏のカムフラージュを解いて、そこには満面秋の表情。
かどうかは、さておいて・・・
奈良・葛城に忍び寄る秋を感じてみるのに最適かもしれないな~ この酒は。 先日の東川酒店さんで購入の一本を早速開封。 口に感じる発泡感が爽やかに駆け抜ける。
「風の森」秋津穂しぼり華
今もって 私が「コストパフォーマンスNO.1の生酒ならコレ!だろう」 と口外してはばからない酒。 秋津穂は、食米のはずだけどこんなにも美味しい酒を こんなに低価格で作ってくれる酒蔵には、稲穂以上に頭が下がる。
「盃よりワイングラスでどうぞ~」 と ちょっとした集まりに持参するととても喜ばれる酒でもある。
(寅)