ジャンクカメラ HL-95の整備を再開しました。使えないカメラを持っていても精神衛生上よろしくありませんので。
手始めにVFの続きです。"B","C","P"のVRが固くて回しにくい件は先日固着した軸にCRCを浸透させましたがまだ他のVFと比べると固いのでもう一度分解して再度CRCの出番です。
軸にもう一度CRCを浸透させてツマミを仮固定し何度も回します。今度は適度な感触になりました。
分解はケースのねじ3本とコネクタのねじ2本を抜きます
ついでにレンズと鏡筒もきれいにしました。CRTとミラーもブロワーで清掃。
材質がイマイチです
アイカップが変形している以外はきれいになりました。手元にある放送用カメラはこれで6台。「6」の銘板はそういう意味です。
4連タリーが決まってます
裏側はこんな具合。"P"はピーキング(輪郭強調)調整VR。
次に、同困されていたFUJINONレンズを確認するためHL-83に取り付けたところ何か変です。まるでソフトフォーカスフィルターを付けたみたい。外して外に向けて透かしてみたら内部のレンズにひどいカビ。分解して清掃しようかと思ったんですが、それは後回し。せっかくのFUJINONなので折をみて考えましょう。
外観はきれいなのに
レンズは手持ちが何本もありますのでその中からCanon J13x9B3を出してきました。13倍で電動エクステンダー付きです。HL-95にはこれを使いましょう。
元々はHL-79E用標準レンズ
このレンズはコネクタが12pinなのでそのままHL-95に使えます。
マウントはIkegamiのB3
ズームハンドルはFUJINONから失敬。これが無いと不便です。
自作したこともありますが
このレンズは便利な機能があって3管カメラには有効です。電動エクステンダーはどうでもいいとして、エクステンダーをマニュアルにしてダイヤルを1xの位置から2xではなく反対に回すとPPという表示が出ます。これはPATTERN PROJECTORという機能。3管カメラはCCDカメラと違い撮像管のレジ調整が必要で、その際このPPが役に立ちます。PPにすると被写体の替わりに内蔵されているパターンが映し出されます。
スマートさには欠けますが機能優先
HL-95にこのレンズを装着してここからが本題。
カメラの電源を入れ、レンズをPPに切り替えます。モニターはここのBNCに接続。上の4つの可変抵抗はGchに対するRとBの電気的な位置調整、下はRGB個別のモニタリング切り替えスイッチです。
レンズ側から見て左側面のカバー内
Rchの出力映像です。ご覧の通り何も映りません。
Gchは映像が出ます。これがPPのパターンです。
Bchです。
ということで、Rch系のどこかが故障しています。何がダメなのでしょう。HL-95は撮像管のソケットとプリアンプのコネクタの接触不良が起きやすいという情報がありますのでそのあたりから調べてみましょう。
なお、撮像管は真空管の一種で内部にヒーターがありますが、Rchの管は正常に点灯しています。
手始めにVFの続きです。"B","C","P"のVRが固くて回しにくい件は先日固着した軸にCRCを浸透させましたがまだ他のVFと比べると固いのでもう一度分解して再度CRCの出番です。
軸にもう一度CRCを浸透させてツマミを仮固定し何度も回します。今度は適度な感触になりました。
分解はケースのねじ3本とコネクタのねじ2本を抜きます
ついでにレンズと鏡筒もきれいにしました。CRTとミラーもブロワーで清掃。
材質がイマイチです
アイカップが変形している以外はきれいになりました。手元にある放送用カメラはこれで6台。「6」の銘板はそういう意味です。
4連タリーが決まってます
裏側はこんな具合。"P"はピーキング(輪郭強調)調整VR。
次に、同困されていたFUJINONレンズを確認するためHL-83に取り付けたところ何か変です。まるでソフトフォーカスフィルターを付けたみたい。外して外に向けて透かしてみたら内部のレンズにひどいカビ。分解して清掃しようかと思ったんですが、それは後回し。せっかくのFUJINONなので折をみて考えましょう。
外観はきれいなのに
レンズは手持ちが何本もありますのでその中からCanon J13x9B3を出してきました。13倍で電動エクステンダー付きです。HL-95にはこれを使いましょう。
元々はHL-79E用標準レンズ
このレンズはコネクタが12pinなのでそのままHL-95に使えます。
マウントはIkegamiのB3
ズームハンドルはFUJINONから失敬。これが無いと不便です。
自作したこともありますが
このレンズは便利な機能があって3管カメラには有効です。電動エクステンダーはどうでもいいとして、エクステンダーをマニュアルにしてダイヤルを1xの位置から2xではなく反対に回すとPPという表示が出ます。これはPATTERN PROJECTORという機能。3管カメラはCCDカメラと違い撮像管のレジ調整が必要で、その際このPPが役に立ちます。PPにすると被写体の替わりに内蔵されているパターンが映し出されます。
スマートさには欠けますが機能優先
HL-95にこのレンズを装着してここからが本題。
カメラの電源を入れ、レンズをPPに切り替えます。モニターはここのBNCに接続。上の4つの可変抵抗はGchに対するRとBの電気的な位置調整、下はRGB個別のモニタリング切り替えスイッチです。
レンズ側から見て左側面のカバー内
Rchの出力映像です。ご覧の通り何も映りません。
Gchは映像が出ます。これがPPのパターンです。
Bchです。
ということで、Rch系のどこかが故障しています。何がダメなのでしょう。HL-95は撮像管のソケットとプリアンプのコネクタの接触不良が起きやすいという情報がありますのでそのあたりから調べてみましょう。
なお、撮像管は真空管の一種で内部にヒーターがありますが、Rchの管は正常に点灯しています。