池上通信機の放送用カメラはかつて数々の名機がありました。
私の手元にもHL-83,HL-79D,HL-79E,HL-57,HL-59の5台があって全部使える状態で保管してあります。他に業務用のITC-735,ITC870もあって、これらはコレクションではなくそれぞれ使いみちが違います。
先日、久しぶりにヤフオクを見ていたらHL-95が! ダイオードガンプランビコン3管でベーカム一体運用可能の歴史的価値のあるカメラ。これはいつか手に入れたいと思っていたカメラです。開始価格は\1,000。しばらく考えましたが入札。「送料の方が高くなるだろうけどな」。名機とはいえ、今の時代にこれがどんなカメラか知っている人はいないらしく他に入札なしで落札。
12月20日、岩手からそれは届きました。
\1,000の中古カメラの送料が\1,822はちょっと複雑ですが前にベクトル/波形モニターのときも本体\500に送料は\1,000オーバー。
HL-79のときもケースが巨大で驚きましたがこのバッグも大きいこと
そのままで使えるといいなあと期待しながら中身を出します。三脚アダプタとACパックは予定外でこれは役に立ちます。レンズはフジノンのA13x10、これは6pinなので12pin変換ケーブルを付けてありました。余っているCanonの13xが12pinなのでそちらを使いましょう。VFはなぜか2台入っていました。
バッグの中身
このカメラはVCRアダプタを取り付けてドッカブルVCRのBVV-1(BVV-5)で運用したり、カメラアダプタを取り付けて様々な運用が可能です。私のテ元にはタCA-57Aというアダプタがありますので今回テストのためにそれをドッキングします。これがないとカメラ単体では何もできません。
CA-57A ネジ4本でカメラに取り付けます
同梱されていたACパック。今までこれが無くてパソコン用のACアダプタを改造して使ってきました。これはいいですね。ただし、DC出力がソニー系の4pin。HL-95は、というか昔の池上は通常5pinです。でも自作した4pin/5PIN変換コードがあるんです。余談ですが5pinのコネクタは昔秋葉原へ行ったときたぶんこれだろうと買った物です。
DCコネクタにつないであるのが自作コード
電源を入れてとりあえずカラーバーを出してみました。これは問題ありません。
実は最初電源を入れたときはカメラアダプタのVIDEO出力にモニターをつないで映像を出したんですが画面が色っぽいピンク一色でした。「ありゃあ」。設定がおかしいのかと焦りましたがどうも様子が変です。で、カメラの側面のカバーをあけたらレジ調整のためのBNCがあってMON-ENC切り替えスイッチをMON側にするとRGB,R-G,B-G,R,G,Bそれぞれの映像が出るようになっていました。
レンズ側から見て左側面のカバー内
台の上に人形を置いて照明を当ててモニターのケーブルをこちらにつないでチェック。
昔必要があって雑貨屋で買った人形 Julietteと名前をつけました
Bチャンネルの映像を出してみました。ありゃ、画面の上に管の焼けがあるぞ。
レジ調整は色信号のみなのでモノクロです
次にGチャンネルを確認。これは焼けもなく鮮明で綺麗な映像です。
撮像管は温まらないと映像が眠いものと思っていたので意外
では次にRチャンネル。「何だコリャ」全然だめです。撮像管が死んでるのかも。
力が抜けていきます
これは最初にテストしたときの映像です。これを初めに見たときはGとBの撮像管が死んでいるのではないかと判断したんですがそうではなくてRの撮像管が死んでいるか極端に感度が上がっているのではないかとも思います。レンズのアイリスをAUTOにするとCLOSEまで絞り込むという症状がありますので。
運がよければそのままで使えると思ったのに
他にも不具合箇所がありました。付属のVFのうち、HL-95の正規と思われる物は明るさとコントラストの調整が出来ません。もう一台のVFは正常ですがカメラ本体と色が違うのでこれを取り付ける気にはなれません。得意の塗装っていう手もありかな。
左が正常なVF15-15B 右が不調なVF15-12A 取り付け寸法は同じ
今回の落札は失敗とは思っていません。このカメラは自力でなんとかしましょう。「問題はない。あるのは解決する楽しみだ。」
すでに中を開けて故障箇所の解析を開始しています。またひとつ明るい悩みが増えました。
私の手元にもHL-83,HL-79D,HL-79E,HL-57,HL-59の5台があって全部使える状態で保管してあります。他に業務用のITC-735,ITC870もあって、これらはコレクションではなくそれぞれ使いみちが違います。
先日、久しぶりにヤフオクを見ていたらHL-95が! ダイオードガンプランビコン3管でベーカム一体運用可能の歴史的価値のあるカメラ。これはいつか手に入れたいと思っていたカメラです。開始価格は\1,000。しばらく考えましたが入札。「送料の方が高くなるだろうけどな」。名機とはいえ、今の時代にこれがどんなカメラか知っている人はいないらしく他に入札なしで落札。
12月20日、岩手からそれは届きました。
\1,000の中古カメラの送料が\1,822はちょっと複雑ですが前にベクトル/波形モニターのときも本体\500に送料は\1,000オーバー。
HL-79のときもケースが巨大で驚きましたがこのバッグも大きいこと
そのままで使えるといいなあと期待しながら中身を出します。三脚アダプタとACパックは予定外でこれは役に立ちます。レンズはフジノンのA13x10、これは6pinなので12pin変換ケーブルを付けてありました。余っているCanonの13xが12pinなのでそちらを使いましょう。VFはなぜか2台入っていました。
バッグの中身
このカメラはVCRアダプタを取り付けてドッカブルVCRのBVV-1(BVV-5)で運用したり、カメラアダプタを取り付けて様々な運用が可能です。私のテ元にはタCA-57Aというアダプタがありますので今回テストのためにそれをドッキングします。これがないとカメラ単体では何もできません。
CA-57A ネジ4本でカメラに取り付けます
同梱されていたACパック。今までこれが無くてパソコン用のACアダプタを改造して使ってきました。これはいいですね。ただし、DC出力がソニー系の4pin。HL-95は、というか昔の池上は通常5pinです。でも自作した4pin/5PIN変換コードがあるんです。余談ですが5pinのコネクタは昔秋葉原へ行ったときたぶんこれだろうと買った物です。
DCコネクタにつないであるのが自作コード
電源を入れてとりあえずカラーバーを出してみました。これは問題ありません。
実は最初電源を入れたときはカメラアダプタのVIDEO出力にモニターをつないで映像を出したんですが画面が色っぽいピンク一色でした。「ありゃあ」。設定がおかしいのかと焦りましたがどうも様子が変です。で、カメラの側面のカバーをあけたらレジ調整のためのBNCがあってMON-ENC切り替えスイッチをMON側にするとRGB,R-G,B-G,R,G,Bそれぞれの映像が出るようになっていました。
レンズ側から見て左側面のカバー内
台の上に人形を置いて照明を当ててモニターのケーブルをこちらにつないでチェック。
昔必要があって雑貨屋で買った人形 Julietteと名前をつけました
Bチャンネルの映像を出してみました。ありゃ、画面の上に管の焼けがあるぞ。
レジ調整は色信号のみなのでモノクロです
次にGチャンネルを確認。これは焼けもなく鮮明で綺麗な映像です。
撮像管は温まらないと映像が眠いものと思っていたので意外
では次にRチャンネル。「何だコリャ」全然だめです。撮像管が死んでるのかも。
力が抜けていきます
これは最初にテストしたときの映像です。これを初めに見たときはGとBの撮像管が死んでいるのではないかと判断したんですがそうではなくてRの撮像管が死んでいるか極端に感度が上がっているのではないかとも思います。レンズのアイリスをAUTOにするとCLOSEまで絞り込むという症状がありますので。
運がよければそのままで使えると思ったのに
他にも不具合箇所がありました。付属のVFのうち、HL-95の正規と思われる物は明るさとコントラストの調整が出来ません。もう一台のVFは正常ですがカメラ本体と色が違うのでこれを取り付ける気にはなれません。得意の塗装っていう手もありかな。
左が正常なVF15-15B 右が不調なVF15-12A 取り付け寸法は同じ
今回の落札は失敗とは思っていません。このカメラは自力でなんとかしましょう。「問題はない。あるのは解決する楽しみだ。」
すでに中を開けて故障箇所の解析を開始しています。またひとつ明るい悩みが増えました。