朝の床の中で見るスマホの動画。
この動画を作ったのはもう3年前。
あの秋、30年前の懐かしい場所をついに見つけて訪れました。
そこに立ったとき感じた強烈な感傷。
再訪したのは昔そこで撮ったビデオ映像と現在の様子をカットバックして映像作品にしようと考えてのこと。
遠いあの日は40代。今は70代。あの日は父も母も元気だったのに今は居ません。
相変わらず時間は秒速1秒で容赦なく過ぎ去っていきます。
スマホの動画を観ていると意識が一気にあの日に戻ります。まるで昨日のことのよう。
この作品は他人が観ても全く意味がないし退屈な映像ですが、
今になって冷静に考えると、意識せずに自分自身のために作っていたのです。
あの場所に今も立っている栗の木に歳月の重さをつくづく実感しました。
これは前にも書いた記事ですが、歳をとると同じ話を繰り返してしまいます。
でもね、自分で作った動画で涙が出そうになりました。