いよいよ #3 号機の調整作業が始まります。
今はまだ事前の準備です。厚いマニュアルの巻末に入っているチャートを置いて
79E は調整台に載せました。チャートとの距離は約 2.5m です。
本来なら電源を入れて 30分程度ウォーミングアップする必要がありますがまごついている間に時間が過ぎました。
このスイッチを ENC から MON に切り替えて Gch にします。
窓のロールカーテンを下ろして
アイリスが開放になるようにして被写界深度を浅く。
そう、レンズのフランジバックを正確に調整する必要があるんです。
トラッキングチャートを望遠側一杯に引っ張ってフォーカスを合わせます。
これは生出しの映像をキャプチャしたものです。
フォーカスを正確に合わせるのは波形モニターも使うと便利です。中央のヒゲに注目。
次に広角側にしてフォーカスを確認します。ほぼ合っていましたが再調整。
この作業を繰り返してフランジバックは OK 。
次はカラーバーの確認。業務用/放送用カメラには必ずこの機能があります。
これもキャプチャした画像です。
ベクトルスコープで観察。良好です。
波形モニターもまあまあです。
次は R/G/B 個別の状態を確認します。
Rch です。
Gch
Bch
続いて相互の重なり具合を確認。
R-G はほぼ合っています。
G-B はズレていますね。
R-G-B の重なりはこうです。調整が必要です。
レジ調整は様々な調整項目があるのでひたすら根気作業。丸一日掛かります。短気を起すと収拾不能に。
でも前に HL-95 でやった時はほぼ完全に重なってチャートの線がほとんど見えなくなりました。
要は Gch を完璧にしてそれを基準にすればいい、のかな。
これについては別途このレンズがあるので有効に使えそう。PP にすると内蔵のパターンが写ります。
今日は事前準備ということで作業過程の映像による記録は省略しました。
次は本番です。