50年近く前に頼まれて撮影した8ミリフィルムが残っています。
いつかテレシネでデジタル化して依頼者に渡そうと思いながら伸び伸びになっていました。長い!
お互いに元気なうちにやらないと無駄になります。
テレシネは古い物では昭和49年に撮影したものを始め、何本もやって一部は YouTube にアップ。
当初はスクリーンをビデオカメラ(Ikegami ITC-735)で撮影していました。
試行錯誤の結果、そんな原始的方法でも良好な画質が得られました。
後に映写機のレンズで結んだ空中像を HDV カメラで撮影するエリアルイメージ式もやってみました。
ただし、映写機を使う方法ではフィルムを傷めることがあって、その場合致命傷です。
実際、超貴重な1975年に新宿の様子を撮ったフィルムは再テレシネで冒頭の一番大切な部分を傷めてしまいました。
一方何年か前にハードオフで保護した GOKO TC-20 はテレシネ専用機で、フィルム送りは掻き落としではなく連続送り。
それを回転プリズムで象を結ぶ空中像方式です。これならフィルムを傷める可能性が低いので安全です。
これは優れものですがプリズムの精度がイマイチで画面がやや不安定ですが安全第一。
今回のフィルムは同時録音の音声が入っているので音声信号をここから取り出します。
TC-20 は速度調整が可能でこれは大きなメリット。
他の方法では速度はフリッカー対策で20コマにしてソフト上で速度を調整する必要があります。
カメラは Sony HVR-Z5J です。
このカメラは半業務用なので LINE 出力の外部音声を入れる場合は自作ケーブルでここに入れます。
設定項目に LINE があります。
カメラの設定はマニュアルでこんな具合でいいかな。
ホワイトバランスはフィルム無しの状態で点灯して設定。
AV ケーブルで
外部モニターに繋いで大画面で確認します。
縦横比が変だけどまあいいか。
カメラのモニターはこんな具合です。シャッター速度は 1/30 。
ボートの縁にゼブラが出ているのがわかりますか。これは調整の追い込み中です。
ND フィルター OFF でアイリスが 8 程度になるように TC-20 のランプの明るさを調整。
ツマミの固定ビスを緩めてあと付けのストッパーで決めました。
が、どうしてもベストな位置が決まらないのでやり方を変更。垢抜けしませんが。
良さそうです。
微調整はカメラのアイリスで出来ます。
続いて音声レベルの調整も必要ですがここは落ち着いて掛かることにします。
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