晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

代筆屋

2008年06月04日 | 
辻仁成 著

最近では手紙を書く、なんて面倒な事はめったにしなくなりました。
電話、メール・・で簡単に通信できる時代ですものね。

「代筆屋」は
売れない小説家が手紙を代筆する、裏家業?にまつわるいろんなお話。
10のエピソードは、依頼人からの手紙(代筆)恋文であったり、遺書?であったり・・読み終えてよくみると、本の最初に、「拝啓」があり、最後に「追伸」とあった。
まるで、一冊の本自体が一通の手紙のようです。

確かに、「手紙」って不思議な力があるみたいですね
「手紙の書き方・・」なんてHow to本は、今でも書店の実用コーナーでは一冊くらいはどこにでもあります。

手紙でしか伝えられない気持ち・・というのもあるのでしょうね。

読んでいるうちに、いろんなことが頭をめぐりました。
まず、思い出したのは、ケヴィンの映画で、「メッセージイン ナ ボトル 」でした。これは、亡くなった妻に向けて、書かれた恋文をビンにいれて海になげこむんですが・・切々と語る愛の言葉の手紙に、拾ったジャーナリストの女性がケヴィンに興味を抱く・・

手紙にしか吐露できなかった彼の心がとても、繊細で涙をさそいました。

・・
いやはや・・本題にもどります^^
心のこもった手紙というものは、感動するんですね。

一番最初にもらった手紙・・?
思い出しました・・
確か、小学6年のころ、クラスメートの男の子から、机の引き出しにそっと、メモ書きみたいな手紙をもらったなぁ・・

後になってから、それがラブレターだった!ってことに気がつくのですが・・、その子には悪いことをしてしまいました・・

これも余談でしたね

今の夫からのプロポーズ・・も確か手紙をもらって、その真剣さと真摯な気持ちに心打たれて・・OK したのでした~

手紙は人生観を変える!いや、人生を変える!

といっても過言ではなさそうです。

っで・・

この本では「代筆」なわけですから・・
ここで反対意見を言わせてもらうと、
やはり
私は、手紙は自分で書くものだと思います。
下手でも、つたない文章でも、汚い字でも、いいのです。本人が一生懸命に書いてる姿まで見えてしまうような手紙こそが、貰ってうれしいのですから。

私も久々に手紙を書きたくなりました。