花まんま
2008年12月15日 | 本
花まんま
朱川湊人 著 2005年
大阪出身の朱川湊人さんがこの作品で133回直木賞を受賞された時から、ずっと読みたい、と思っていました。
昭和30年から40年、少年時代をすごした彼の体験記のような懐かしい物語の
6編です。
昭和がクローズアップされ、映画、夕陽丘の三丁目・・もずいぶんとヒットしましたね。あのころを子供時代と重なった私たちは、郷愁の思いを抱いたものです。
この小説も昭和30年、40年代の大阪の下町を背景にノスタルジックで切ない、でも懐かしくて、あたたかい・・そんな思いがする物語ばかりでした。
大阪弁がやさしい・・
ネイティブな発音で読んでいるのは私くらい?なんて自慢できるくらい、楽しく読みましたよ!
関西の独特の雰囲気もとてもうまくでていて、思わず笑みがこぼれそうでした。
6編、どれもみな秀作といえるけど、・・
私は「トカビの夜」と、「花まんま」
が、特によかったです。
トカビ・・在日韓国人への差別。さりげない物語だけど、切ない思いがそこはかとなく漂います。パルナスのお菓子!?同年代の私たちにはそれだけで、当時がよみがえる響きがありますよね。
花まんま・・
これは不思議な物語。一瞬、辻一成の「白仏」を思い出した。
生まれ変わりの話ですが。花まんま、とはおままごとで、お花で作ったご飯のことです。
ホラーミステリー?と思わせる、展開です。でも最後はほのぼのと兄妹愛で、読後にはあったかい気持ちが残りました。
関西出身の方以外にも、是非お勧めしたい一冊になりました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
朱川湊人 著 2005年
大阪出身の朱川湊人さんがこの作品で133回直木賞を受賞された時から、ずっと読みたい、と思っていました。
昭和30年から40年、少年時代をすごした彼の体験記のような懐かしい物語の
6編です。
昭和がクローズアップされ、映画、夕陽丘の三丁目・・もずいぶんとヒットしましたね。あのころを子供時代と重なった私たちは、郷愁の思いを抱いたものです。
この小説も昭和30年、40年代の大阪の下町を背景にノスタルジックで切ない、でも懐かしくて、あたたかい・・そんな思いがする物語ばかりでした。
大阪弁がやさしい・・
ネイティブな発音で読んでいるのは私くらい?なんて自慢できるくらい、楽しく読みましたよ!
関西の独特の雰囲気もとてもうまくでていて、思わず笑みがこぼれそうでした。
6編、どれもみな秀作といえるけど、・・
私は「トカビの夜」と、「花まんま」
が、特によかったです。
トカビ・・在日韓国人への差別。さりげない物語だけど、切ない思いがそこはかとなく漂います。パルナスのお菓子!?同年代の私たちにはそれだけで、当時がよみがえる響きがありますよね。
花まんま・・
これは不思議な物語。一瞬、辻一成の「白仏」を思い出した。
生まれ変わりの話ですが。花まんま、とはおままごとで、お花で作ったご飯のことです。
ホラーミステリー?と思わせる、展開です。でも最後はほのぼのと兄妹愛で、読後にはあったかい気持ちが残りました。
関西出身の方以外にも、是非お勧めしたい一冊になりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)