晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

放蕩記

2012年03月11日 | 
放蕩記  村山由佳著

昨年、12月にサイン会まで行ってGetしたのに、なかなか読了できずにいました。
その間に浮気して読んだ本は数冊・・
記事にもアップできずにいました
やっと、先日読み終えて、ホット一息しています

まず・・
村山由佳さんという作家さんにますます惚れた!という感じです^^
これは彼女の半自伝的小説、ということでずいぶんと話題になっていました。
なるほど・・主人公は38歳の女流作家。バツイチで奔放な暮らし・・
という内容から、手がけた作品や文学賞受賞まで、ふむふむ彼女と重なります。

ふと、最近の女性週刊誌に出ていた彼女の写真が思い浮かびます。
とてもチャーミングで笑顔が素敵。40代後半、実年齢よりずっと若く見えますね。

母親から厳しいしつけを受け、大人になってもその呪縛から逃れられずに、苦しむ主人公、夏帆。
赤裸々に語られる、生と性。

母親のセリフが関西弁なのが、またおもしろい!というか、私にとっては故郷の言葉なので、少しニュアンスが違うけれど、胸を打つものがありました。
共感できます。
私の親もそうだったなぁ・・なんて。私の場合は父のほうが厳しかった。

どんな家庭にだって秘密の一つや二つはあります
家族だから、ってすべて理解されるわけではありませんね
血がつながっているゆえに、恨みつらみも愛情もごちゃまぜで・・ほんと複雑です。

赤裸々に語り、どろどろの家族劇?
最後はどうなるのかしら・・と不安と期待が膨らんでいきます。

そして、
お見事!
とても素敵な最終章でした。
読後感もいいです。夏帆の涙(母への思い?)は不思議に私に感動を与えてくれました~