火の粉
2015年08月24日 | 本
火の粉 雫井 脩介 著
初、雫井脩介です。
以前から興味があったのですが、やっと読みました。
ミステリーサスペンスの犯罪小説で、期待以上の面白さでした!
物語は・・
裁判官・梶間は一家惨殺事件で起訴された武内に無罪を言い渡す。数年後、大学教授となった梶間の前に姿を現した武内は、隣家に引っ越して来る。果たして偶然か? 母親の介護を手伝うなど親切な武内は、徐々に家庭に入り込むが、それにつれ、家庭の崩壊が始まる。そこに惨殺事件の被害者の家族が現れて・・・。梶間一家は、「火の粉」を振り払うことができるのか・・・。
4世代同居の理想的な家族像が描かれるが、そこには祖母の介護や育児の悩みなどがある。
やはり少し年代のギャップを感じたが、なるほど10年前はこんな感じかな、と納得。
介護の担い手は長男の嫁であり、報われない重労働。。ちょっと意地悪な姉。他人事のような当主。
どこにでもあるような家族ドラマではあるが・・
隣に武内が引っ越してきてからは、様子が変わってくる。この武内という人物の異常性がだんだんとわかり、何とも言えない不気味さが迫ってくる。
元裁判官 の当主、勲であるが、まぁ・・亭主関白そのもの。自分の母親の介護はすべて嫁にゆだねて、われ関せず。
腹だたしさを感じる。それにつけてもなんともやさしい嫁に息子の嫁。。
司法試験を失敗、浪人生かいしょなしの息子。
この家族関係にうまく事件のサスペンスの小説が組み込まれていくのですから・・いや~すごいこの作家さん!上手い!
テンポ良い展開で話の筋がみえても飽きさせない筆力です。
東野圭吾の「虚ろな十字架」をちょっと思い出した。
被害者家族の救われない気持ちや、死刑制度賛否。。など重いテーマについてはそれほど触れていない。
それだけに、
意表をつくちょっとホラーなスト―リー(非現実的なところも)は楽しめた。
最後は・・驚きでした。
元裁判官であった勲が裁かれる立場にたつのですから・・!
本を貸して下さった、いつも親切なM課長、ありがとうございました
初、雫井脩介です。
以前から興味があったのですが、やっと読みました。
ミステリーサスペンスの犯罪小説で、期待以上の面白さでした!
物語は・・
裁判官・梶間は一家惨殺事件で起訴された武内に無罪を言い渡す。数年後、大学教授となった梶間の前に姿を現した武内は、隣家に引っ越して来る。果たして偶然か? 母親の介護を手伝うなど親切な武内は、徐々に家庭に入り込むが、それにつれ、家庭の崩壊が始まる。そこに惨殺事件の被害者の家族が現れて・・・。梶間一家は、「火の粉」を振り払うことができるのか・・・。
4世代同居の理想的な家族像が描かれるが、そこには祖母の介護や育児の悩みなどがある。
やはり少し年代のギャップを感じたが、なるほど10年前はこんな感じかな、と納得。
介護の担い手は長男の嫁であり、報われない重労働。。ちょっと意地悪な姉。他人事のような当主。
どこにでもあるような家族ドラマではあるが・・
隣に武内が引っ越してきてからは、様子が変わってくる。この武内という人物の異常性がだんだんとわかり、何とも言えない不気味さが迫ってくる。
元裁判官 の当主、勲であるが、まぁ・・亭主関白そのもの。自分の母親の介護はすべて嫁にゆだねて、われ関せず。
腹だたしさを感じる。それにつけてもなんともやさしい嫁に息子の嫁。。
司法試験を失敗、浪人生かいしょなしの息子。
この家族関係にうまく事件のサスペンスの小説が組み込まれていくのですから・・いや~すごいこの作家さん!上手い!
テンポ良い展開で話の筋がみえても飽きさせない筆力です。
東野圭吾の「虚ろな十字架」をちょっと思い出した。
被害者家族の救われない気持ちや、死刑制度賛否。。など重いテーマについてはそれほど触れていない。
それだけに、
意表をつくちょっとホラーなスト―リー(非現実的なところも)は楽しめた。
最後は・・驚きでした。
元裁判官であった勲が裁かれる立場にたつのですから・・!
本を貸して下さった、いつも親切なM課長、ありがとうございました