新たにZAZAに加わった四人目、吉田正弘さんは、これまで府立学校教職員有志の会の一員として私たちを支援されていました。今春の卒業式、「不起立」で戒告処分を受け、晴れて(?)ZAZAのメンバーとなりました。
吉田正弘・府立高校・府立学校教職員有志の会
厳粛と秩序が式典を支配し、教師の処分を見せしめに、
子どもたちに日の丸・君が代への表敬が強制される社会。
教科書が国防軍をたたえ、愛国主義が溢れかえり、居丈高
な領土主張と排外主義が闊歩する日。こんな日が来ないよ
うに、いま踏ん張って声を上げましょう。
卒業式は異常な世界?
卒業式は学校を巣立っていく生徒たちが、お互いに祝い合い、教職員と保護者が心から祝う
場のはずです。ところが、最近大阪の学校では卒業式は異常な世界になっています。
今年3年生の担任でしたが、君が代斉唱時に同僚と二人座っていたら戒告処分になって、名
誉ある被処分者に仲間入りしました。次からは「起立斉唱します」と約束しないと会場の中に
入ることさえ出来ないでしょう。会場には祝うためではなく、不起立教職員を摘発するために
維新の会の議員がまるで特高警察のように臨席しています。校長は生徒を祝うことそっちのけ
で教職員の不起立に神経をとがらせ、大阪市では100%起立を装うために不起立の教職員の
いた事実さえ抹殺しました。
卒業式では府条例や最高裁判決さえ無視して減給処分が強行され、不起立教職員は希望者全
員採用のはずの再任用から排除され、実質上のクビにされました。不起立を心配する生徒たち
に「すぐにはクビにならないから」と言って安心させたことが昔話になるのでしょうか。生徒
たち、保護者が無理矢理日の丸に敬礼させられ、有無を言わさず君が代を大きな声で歌えと強
制されることが、目前まで来ているのではないでしょうか。ひしひしと感じずにはおれません。
軍国主義国家?、警察国家?、天皇制国家? 私はそんな国にはしたくありません
4月から府教育長になった中原徹氏は、和泉校長時代に国防教育の必要を訴えました。教科
書の中では侵略戦争と植民地支配の反省が薄まり、領土要求と排外主義の主張、自衛隊の翼賛が幅を利かせてきました。自民と維新のコラボの下で改憲と軍国主義国家への国家改造が公然と叫ばれています。学校は再び子どもを戦争に送り出す機関にされようとしています。
私の父親は高校生の年頃で予科練に志願する気にさせられ、もう少しで特攻隊になって突っ
込むところでした。当時の学校は子どもたちを兵士にするために洗脳する機関だったのです。
いま、アナクロ復古主義者たちが、同じ事を再びやろうとしていることに怒りを禁じ得ません。
私は教師が子どもたちに国防教育をしたり、排外主義を吹き込んだり、国(公)のために尽く
せなどと教えるようには絶対になってほしくありません。そのためにいま学校現場でできるか
ぎりの抵抗をしたいと思います。昨年以来、たくさんの不起立処分者がでて、再任用拒否者が
出て、それでもみんな闘っています。教職員の闘いの輪を広げ先頭で闘う人達を支えましょう。
広範な市民との連帯を作り上げるために働きかけ続けましょう。一緒に力を合わせて頑張りま
しょう。