2012.1.16最高裁判決では「君が代」不起立処分について「累積加重処分」を強く戒めていました。ところが、3月27日、昨年「君が代」不起立で戒告処分を受けた奥野さん(グループZAZAの一員)に府教委は減給処分を言い渡しました。
橋下維新体制に盲従するかのごとき府教委の暴挙に多くの抗議をお寄せください。
奥野泰孝さんからのメール
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2012.1.16最高裁判決では「君が代」不起立処分について「累積加重処分」を強く戒めていました。ところが、3月27日、昨年「君が代」不起立で戒告処分を受けた奥野さん(グループZAZAの一員)に府教委は減給処分を言い渡しました。
橋下維新体制に盲従するかのごとき府教委の暴挙に多くの抗議をお寄せください。
奥野泰孝さんからのメール
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3月27日(水)と3月28日(木)、連続する二つの行動へのご参加をお願いします!
[1]「君が代不起立処分」をやめろ!「再任用拒否」を撤回せよ!緊急行動
日時:2013年3月27日(水)午後1時~ )
場所:大阪府庁別館前(地下鉄谷町線「谷町4丁目」駅下車)
←大阪府教委が入っている建物
http://www.pref.osaka.jp/koho/location/location02.html
3月27日(水)午後1時30分から、府教委は3月2日以降の卒業式での「君が代・不起立」者に対して、「懲戒処分」の伝達を強行しようとしています。
3月12日の第1次の「処分伝達」に対しても、大阪府立高校の後期入試採点日で高校の教職員の多くが丸1日学校に缶詰にされる日にも関わらず、
教職員OBや労働者・市民を中心に70名を超える方々が支援と抗議の行動に結集してくださいました。
このとき、私たちは満腔の怒りを込めて府教委に抗議するとともに、「処分伝達」に向かう教職員への支援の声を届けました。
私たちは黙らない!2.11全国集会実行委員会及び「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪は、第2次の「処分伝達」通知に断固抗議し、処分の中止を要求します。
また、この日、昨年の入学式での「不起立」を理由に再任用を拒否されている辻谷さんが、
府教委担当課の参事に第3回目の面談を求め、再任用拒否の撤回を迫る行動の予定です。
私たちは,この行動を支援し、「処分伝達」の中止と再任用拒否の撤回を迫りたいと思います。
団体等で抗議文、要請文などの可能な方はぜひ持ってきてください。プラカードなども歓迎です。
[2]3・28「君が代」不起立処分撤回!再任用拒否撤回!
教育振興基本計画反対!政治介入をやめろ!大阪市議会前緊急集会
日時 3月28日(木)17:45~18:45
場所 大阪市役所前女性像前(地下鉄御堂筋線・京阪本線「淀屋橋」下車)
<集会チラシPDF>
http://www7b.biglobe.ne.jp/~hotline-osaka/3.21-28bira.pdf
大阪府議会は22日閉会し、「政治活動規制条例」は「継続審査」となりましたが、
教育振興基本計画と中原徹和泉高校校長を教育長とする案を可決しました。
大阪市の振興基本計画と教育への政治介入の強化に強く反対する。
■上記の主催いずれも
私たちは黙らない!2.11全国集会実行委員会
「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪
渡部秀清さんのメールの掲載です。久しぶりで申し訳ないです。
本日(3月24日)「朝鮮学校ええじゃないか!春のモア・パレード」(扇町公園)に参加しました。大阪には多くの在日コリアンと呼ばれる人々が暮らしています。日本の学校に通う子どもたちもいれば民族学校に通う子どもたちもいます。
民主党政権において実現した「高校授業料無償化」のなかで、朝鮮学校は適用除外という差別を受け続けて来ました。政治が率先して民族差別を意図的に作り出してきたわけです。さらに自民党安倍政権のもとでは、下村博文文部科学相が2月20日付けで朝鮮学校を高校無償化の対象外とするため省令改正までも行いました。自国政府自らが率先して民族差別を行うことを私たちは許すわけにはいきません。朝鮮学校無償化適用除外は日本社会に暮らすすべての市民的課題であるのですから。
振り返ってみると、在日コリアン(朝鮮籍・韓国籍・日本籍)-民族的ルーツを朝鮮半島のもつ生徒とのかかわりは、私にはひときわ印象的でした。日本社会においてマイノリティとして存在する彼・彼女らは、日本社会に日本人(マジョリティ)として生まれ存在する生徒とは異なり、自らのアイデンティティにひときわ真剣に向き合わざるを得なかったように思います。「私」を問い、生き方を模索する彼・彼女らから教員である私は逆に教えらました。その一つは私自身の生き方であり、日本社会の在り方でした。
朝鮮学校ええじゃないか! 春のモア・パレード
弁護団長丹羽雅雄さんからの怒りに満ちた報告
安倍内閣のレイシズムと言っても過言ではない政策の有り様、大阪橋下政治における排外主義による補助金不交付を指摘され、これが憲法違反であること、国際人権規約違反であると断言されました。そして、これらの問題の本質には、教育への不当な政治介入、戦前から今なお続く植民地主義、そして全国的に噴き起こっている新たなレイシズムの問題が横たわっていると話されました。
参考
①「高等学校等就学支援金支給校指定義務付け等請求裁判」(高校無償化適用裁判)
原告:大阪朝鮮学園、被告:国、提訴日1月24日
※同じ日、同じ時刻に名古屋でも、朝鮮高校生徒・卒業生が原告となり国賠訴訟が起こされました。
第一回口頭弁論⇒3月13日(水)午前11:00開廷(202号大法廷)
※抽選の場合、10:30から抽選券配布(別館南館前)
②「補助金不交付処分取消し等請求裁判」(大阪府・市補助金裁判)
原告:大阪朝鮮学園、被告:大阪府・市、提訴日2012年9月20日
第三回口頭弁論⇒4月11日(木)午前11:30開廷(202号大法廷)
※抽選の場合、11:00から抽選券配布(別館南館
http://www.renrakukai-o.net/news.html
朝鮮学校で学ぶ高校生たちの発言の一コマ
無償化適用除外は、たんに経済的な問題であるばかりではなく、自らの朝鮮人としてアイデンティティが否定されたような思いを持ちました。しかし、それでも希望を持つことができるのは、こんなふうに応援してくれる日本人がいるからです。
日本人は朝鮮学校と呼ぶが、私はウリハッキョと呼びたい。祖父母が作ったウリハッキョが私は大好きです。そのウリハッキョが、今、危機的状況にあります。ウリハッキョを助けてください。
「イムジン河」を歌うチマチョゴリを着た朝鮮学校のコーラス部の生徒たち
朝鮮学校を卒業し同志社大学で学ぶ学ぶ留学同の学生と日本人学生のリレートーク
若い発言をいっぱい聞くことができて良かったです。私たちは日本社会に共に暮らす市民としてつながることができると思いました。同志社大学の学生さんが言った言葉が印象的でした。「差別以上に怖いことは認知されないこと、その存在を知ってもらえないこと。認知されていなければ、難なく、差別に結び付いていく。」私たちはもっともっと朝鮮学校のことを、そこで学ぶ子どもたちのことを知らなければ、知らせなければとも思いました。
また、その学生さんは、「法は運動で変えられる」とも言っていました。それは私たちの運動にもそのままあてはまります。人間の視点から見て許されない法や条例は市民が声をあげ運動することによって変えていくしかないのです。
2月20日に引き続き、3月19日午後4時から約1時間半、府教委吉岡参事に再任拒否の理由を問いただしました。
これまでに聞いた再任用「否」の理由は、2月19日と2月20日の説明では異なりました。
しかし、3月14日開示された再任用教職員審査会議事録(審査結果)をもって迫ったところ、吉岡参事はようやく、それが、「否」の理由だと認めました。つまり、2月19日・20日の「理由」は虚偽であったことを自ら認めたも同然です。開示請求をしていなければ、2月20日の説明つまり、「勤務実績、勤務意欲、心身の状況等から総合判断した」という虚偽の理由で言い通すつもりだったということです。
ところが、それ以上の問題は、3月14日に開示された理由は事実に基づくものではなく、公正な手続きを経たものでもないという点です。それこそが最も問題です。
以下に、3月19日の府教委吉岡参事との面談について報告をします。
弁護士の立会いを初めて認める!
府教委は、当事者本人に対しては再任「否」の説明をしなければならない立場にあることは認めています。ただ、これまで、組合を初め第三者の立会いは一切認めませんでした。しかし、今回、委任状があるならと弁護士の同席を認めました。即、その場で委任状を作成、同席を実現することができました。
二転三転する「理由」の説明!
2月19日、府教委が校長を介して述べた「理由」は以下です。
「勤務実績、勤務意欲、専門的知識等、心身の状況から総合的に判断した。」 (2.19「理由」)
2月20日、府教委吉岡参事が述べた「理由」は以下です。
「勤務実績、勤務意欲、心身の状況等から総合的に判断した。」 (2.20「理由」)
3月19日、府教委吉岡参事は、審査会議事録記載が「理由」であることを認めざるを得ませんでした。
「平成24年度入学式における国歌斉唱時の不起立により、平成24年4月25日戒告処分。この件にかかる研修後の意向確認において、今後上司の職務命令に従う意思を示さず、意向確認書の文言を『教育公務員として、日本国憲法を遵守し、その精神に則り、今後も精進を続けていきます。また、「子どもの権利条約」をはじめとする国際条約に鑑み、自らの人権、子どもの人権が侵害されることのないように努めます。』と修正して提出。上司の職務命令は組織の規範に従う意識が希薄であり、教育公務員としての適格性が欠如しており、勤務実態が良好であったとみなせない。 以上により総合的に判断して、再任用選考結果を「否」とする。」 (3.14「理由」)
審査会議事録(審査結果)記載は事実とは異なる!
最大の問題点の一つ目は、審査会議事録のある記載は事実とは異なり、公正な手続きを経たものではない言う点です。4月25日研修終了後、私は「意向確認」され、「今後上司の職務命令に従う意思を示さず」ということは事実としてはなかったことです。
審査会議事録(審査結果)記載の「意向確認書」は公正な手続きを経たものではない!
最大の問題点の二つ目は、審査会議事録で初めて見た「意向確認書」なるものは、表題もなく宛先もなく、法的根拠も明らかにされず、提出の意味、不提出の際にどういう扱いを受けるか等の説明も一切なく、つまりこれは公正な手続きに反するものであるということです。
それでは、3月19日面談で明らかになった点を下記に整理しておきます。
ポイント1
2月19日と20日の「理由」の異同は、20日の説明中、「~等」としているので、二つの理由に差異はなく同じであると強弁しました。つまり、どちらにしても虚偽であるので、府教委にしてみれば、「総合的に判断した」で言い通すところに力点を置いていたとというところなのでしょう。
ポイント2
2月19日、校長を介して府教委公式見解として2.19「理由」が明らかにされたのですが、それがどのような経緯をもって本人に伝えることになったかについては、吉岡参事は全く記憶がないとのことでした。これは無責任極まりないと言わざるを得ません。府教委として調査し明らかにするよう求めました。吉岡参事の回答は検討するとのことでした。
ポイント3
2.20「理由」は、内申書(校長記載)の4項目のうち、<勤務実績等>の細目4つのうち3項目をあげ、最後に「等」を付記し総合的に判断したと説明された。ここでは、内申書の他の3項目<人事評価>、<懲戒処分の履歴>、<病気休暇・休職の履歴>は具体にあげられなかった。
3.14「理由」は、再任用審査会議事録(審査結果)を見れば、3点すなわち「戒告処分」、「研修終了後の意向確認において今後上司の職務命令に従う意思を示さ」なかったこと、「意向確認書の文言を…修正して提出」したことをあげ、以上から、「上司の職務命令は組織の規範に従う意識が希薄であり、教育公務員としての適格性が欠如しており、勤務実態が良好であったとみなせない」とし、「以上により総合的に判断して」とある。
つまり、具体に「戒告処分」と「意向確認にしたがわなかったこと」と「意向確認書の文言を修正したこと」が理由としてあげられている。
再任「否」の理由として、2.20「理由」と3.14「理由」とでは明らかに異なる。本来なら、2月20日の理由説明において、3.14「理由」を説明しなければならなかった筈であるのに虚偽の説明をされた。
ポイント4
3.14「理由」は、事実とは異なる点が含まれている。また、「意向確認書」なるものについては公正な手続きを経たものではない。修正についてはなんら問題点はない。以上から審査会結果は無効と言わざるを得ない。