グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

ピースおおさかのリニューアルに府民・市民の声を!シンポジウム

2013-06-11 06:03:57 | ブログ大阪教育条例NO!より

「子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会」伊賀さんからのメールを掲載します。

政治による歴史修正は許されません。


4月9日、財団法人大阪国際平和センター(以下、ピースおおさか)から「展示リニューアル構想」(以下、「リニューアル構想」)が公表されました。「リニューアル構想」は、橋下・維新の会による激しい「偏向」「自虐的」との攻撃に対して、加害展示を大幅に削除し、大阪大空襲をアジア太平洋戦争から切り離し、その被害だけに特化する展示に転換しようとするものです。これは、ピースおおさかが20年以上にわたって掲げてきた「基本理念」を自ら投げ捨てることに他なりません。大阪で進められてきた反戦平和教育や全国の戦争資料館のあり方に大きな影響を与えるもので、強い危機感を持っています。

 

 「リニューアル構想」は、急速に具体化しつつあります。この4月1日から館長、事務局長、事業課長、資料係、専門職員の全てが入れ替えられました。これまでピースおおさかの展示を支えてきた研究者や運動との関係が断ち切られてしまいました。そして、ピースおおさか展示リニューアル設計業務の委託事業者の公募が始まり、5月中旬には事業者が決定されました。事業者は展示テーマの構成・展示項目・展示シナリオの検討をする基本設計業務と展示内容・演出方法・設備計画の確定を行う実施設計事務を請け負います。すなわち、大阪府・市の意向を受けて「展示リニューアル」の主要な内容を全て決めてしまうことになるのです。

大阪府・市、ピースおおさかは、来年度予算に「リニューアル構想」を予算化するために、今年の8月頃までに展示内容の大枠を固めるつもりです。時間的余裕はあまりありません。様々な団体・個人から早急にピースおおさかに対して「展示リニューアル構想」に反対の声を届けてください。

詳しくは、こちらに文章を書きましたので読んでください。http://www7b.biglobe.ne.jp/~hotline-osaka/pisu.pdf

************************************

また、以下の集会には是非ご参加ください。

ピースおおさかのリニューアルに府民・市民の声を!シンポジウム

■日 時 :2013年6月29日(土)午後1時30分~4時30分(開場 1時15分)
■会 場 :大阪市立港区民センター・ホール
   (地下鉄中央線、JR環状線「弁天町」下車 南西へ徒歩7分)
■参加費 :500円
■主 催 :ピースおおさかのリニューアルに府民・市民の声を!シンポジウム実行委員会

<当日プログラム>

●基調提案
 ・上杉聡(15年戦争研究会)
●発題者
 ・教育現場の先生から 
 ・歴史学会から 
 ・博物館の体験者から 
 ・在日外国人の立場から 
 ・平和学の立場から 
 ・空襲被害者から
●会場からの発言、討論、集会宣言

====================================

<よびかけ>

 平和施設として大阪国際平和センター(以下「ピースおおさか」)が建設されて22年目たち、これまで170万人を超える国内外の人々が、子どもたちを中心に、参観してきました。平和を願う私たちにとって、ピースおおさかは誇りとなっています。
このたび、そのピースおおさかのリニューアルが決まり、4月9日に「展示リニューアル構想」が同館から公表されました(http://www.peace-osaka.or.jp/)。リニューアルする理由は、22年をへて施設が劣化し、展示内容の改善をはかるためとされています。ただ、これまでピースおおさかは、戦争を望む勢力によって批判されてきた経過もあります。このため私たちは、ピースおおさかが守ってきた「設置理念」をふまえ、より良く再生するよう期待し、改善への意見を様ざまに伝えて来ました。
 しかし今回の「展示リニューアル構想」を読むと、一部に改善をはかる内容も示されていますが、重要な内容が抜けたり、不十分な点が多くあります。
 私たちは、そのことを伝えるため、5月11日にピースおおさかの館長に面会を求め、懇談をし、その席で以下の5点をお伝えしました。
 ①「空襲による犠牲者に寄り添い、追悼の場を中心に展示を考える」という点では、より良い展示への方向が示されていて賛同できます。しかし、――
 ②「身近な大阪から出発し、戦争遺物に語らせる展示」という点は、まだ不十分と思います。
 ③「次世代をになう子どもが理解し、子ども自らが育つ展示」が必要と思いますが、この点も不十分だと考えます。
 ④「大阪空襲を世界の空襲の歴史の中に位置づける」ことが、他国との関係でも重要と考えますが大きく欠落し、世界各地の空襲被害を展示計画に入れていません。
 ⑤「戦争の悲惨さは、広い視野と、いまも続く傷跡と平和の危機のなかでとらえる」ことが大切と思いますが、過去の一時期の大阪に視野が限られ、不十分です。
館長は私たちに、ピースおおさかに関心を持ち支援するために声を寄せてくださったことに感謝すると述べられ、構想は骨格であり、補足、改善のためのご意見には聞く耳を持ち、リニューアル監修委員会にも伝えると述べられました。
しかし、一部議員による干渉、あるいは「廃館」要求の声も強く、設置理念にそった展示リニューアルの実現は、なかなか厳しい状況であることも押さえねばなりません。
 そこで私たちは、ピースおおさかのリニューアルに心を寄せる方がたや諸団体に、このたび広くお集まりいただき、ピースおおさかのリニューアルに関わる機関や関係者の方がたもお招きし、シンポジウムを開催したいと思いました。各界から「展示リニューアル構想」への意見、批判、注文、要望などを出し合い、意見を交換する場にしたいと思います。多くの皆さんの声をピースおおさかのリニューアルに反映させるため、裏面のシンポにぜひご参集下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪市教委に聞く~橋下市長の「慰安婦」必要発言について見解を明らかにしてください。

2013-06-04 22:02:22 | ブログ大阪教育条例NO!より

橋下市長の「慰安婦」制度必要論ならびに米軍への「風俗」活用進言をそのままにして、大阪の教育は行えるでしょうか。戦時には「慰安婦」制度が必要なことは誰が考えてもわかる―この発言一つ取っても、これまでの大阪の人権教育を否定するものです。下記に伊賀さんからのメールを掲載します。

子どもに「教育への権利」を!大阪教育研究会では、

一連の橋下発言について、大阪市教委の見解を正す要望書を提出しました。

橋下市長は、教育条例によって大阪市の教育目標の作成する権限が与えられ、今年度から大阪市教育振興基本計画の中に橋下市長の意向が色濃く反映されています。


橋下市長は大阪市の教育に大きな影響を与えており、その問題発言について、大阪市教委はこれ以上傍観することは許されません。

**********************************

私たちは、大阪市教育委員会に求めます!

教育目標の決定者である橋下市長の
「慰安婦は必要」等の発言について見解を明らかにしてください!

2013年6月3日
子どもに「教育への権利」を!大阪教育研究会

■橋下市長は、この間、「慰安婦」制度は必要なのは誰だってわかる」「日本軍だけでなく、いろんな軍で(「慰安婦」を)活用していた」「海兵隊の性欲をコントロールするために、風俗業を活用した方がよい」等、人権蹂躙・女性差別・歴史歪曲の暴言を吐き続けています。
 橋下市長は批判にさらされると、「発言の一部が文脈から切り離され、断片のみが伝えられた」と矛先を報道機関に向けました。さらには、自らの人権蹂躙発言について反省も謝罪もせず、日本政府と軍の加害責任を棚に上げにしておきながら、自分こそが戦場での女性の人権蹂躙について真剣に考えているかのように世界に向けて発信しました。問題の本質をそらし、開き直って相手を攻撃し、自分への批判をそらすもので許すことができません。
 さらに橋下市長は、在日米軍に「風俗の活用」を奨励するだけでなく、大阪市職員への奨励も議論の対象に「なりうる」「子どもにもそういうことは言う」「世の中にはこういう解消策がある」とまで語りました。
 これらの一連の橋下発言は、人権蹂躙・女性差別・歴史歪曲発言であることは明らかです。5月31日、国連の拷問禁止委員会は、日本軍「慰安婦」問題で橋下市長発言を念頭に置いて「日本の政治家や地方の高官が事実を否定し、被害者を傷つけている」との勧告をまとめています。国内はもとより、国際的にも厳しい批判にさらされています。

■橋下市長は一政治家、党の共同代表の立場にとどまりません。市民を代表する市長であり、大阪市立学校の教育目標を設定する当事者なのです。その発言は大阪市民と大阪の教育関係者、子どもと保護者全てに責任を負っています。
 昨年、大阪市議会で成立した大阪市教育行政基本条例では、市長に教育目標やそのための施策を規定した「教育基本振興計画」(以下、「基本計画」)を作成する権限を与えています。各学校は「基本計画」の目標達成に向けた「運営に関する計画」を定めることが義務づけられています。さらには、この3月には橋下市長は大阪市議会で市教委などの調査権限を与える条例を可決させ、教育内容への介入権限を拡大させています。
 つまり、教育条例の成立によって橋下市長の考えが学校現場にストレートに反映される制度になりました。橋下市長の言動は大阪市の教育に重大な影響を与えるのです。

■大阪市の学校現場は、これまで人権教育、男女共生教育、平和教育を重視して教育活動をおこなってきました。しかし、今回の一連の橋下発言は、これらの大阪市の教育と真っ向から反するものです。橋下発言とその後の責任逃れと居直りは、子どもたちと保護者の意識に計り知れない悪影響を与えるものです。人権蹂躙・女性差別・歴史歪曲発言を繰り返す橋下市長に大阪市立学校の教育目標を決める資格はありません。

■大阪市教委はこれ以上傍観し続けることは許されません。大阪市教委は、橋下発言に対する見解を明らかにし、強く抗議する責任があります。橋下市長に対してアメリカ政府・軍に謝罪するだけでなく、大阪市の学校に通う子どもたちと保護者、教職員全てに対して発言の問題性を明らかにし、謝罪するように要求すべきです。
 私たちは、以上の観点にたち大阪市教委に以下の要請をおこないます。文書による回答を求めます。

【要請事項】

1.大阪市の教育目標作成者である橋下市長の次の発言について、貴教育委員会の見解を明らかにしてください。

(1)記者に「市職員のわいせつ事案増加の場合に、風俗業の利用推奨が議論の対象になるか」と問われ、「僕はなりうると思う。『何の罪もない人のところに行くくらいだったら、認められる範囲のところで対応しなさいよ』というのが本来のアドバイスだ。」「僕は子どもにもそういうことは言う」「世の中にはこういう解消策がある」(5/15)と答えたことについて

(2)「銃弾の中で命をかけて走っていくとき、精神的に高ぶっている猛者集団に休息させようと思ったら、慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる。」(5/13)と発言したことについて

(3)沖縄の米軍司令官に対して「法律の範囲内で認められている中で、いわゆるそういう性的なエネルギーを合法的に解消できる場所は日本にあるわけだから、もっと真正面からそういう所を活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーをきちんとコントロールできない」(5/1)と発言したことについて


2.これらの一連の橋下発言は、人権教育、男女共生教育、平和教育を推進する大阪市の教育に反すると考えられます。大阪市教委としての考えを明らかにしてください。


3.これらの一連の橋下発言は、大阪の教育と子どもたちに多大な悪影響を与えると考えられます。大阪市教委としての考えを明らかにしてください。


4.橋下市長の「慰安婦」に関する歴史認識と沖縄での米軍犯罪の問題は、小中高校での授業で必ず問題なります。大阪市教委は、学校の教員が子どもたちに問われた時どのように答えればよいとお考えでしょうか。

      以上

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すべての子どもに教育への自由を保障するために

2013-04-01 11:24:33 | ブログ大阪教育条例NO!より

2013年4月1日 春爛漫 桜満開のもと、新しい年度が始まりました。

小学校、中学校、高校、支援学校、それぞれで入学式が行われます。

大阪府下の公立学校では、入学式式次第に「国歌斉唱」があります。

厳粛な式のもと、子どもの身体に刻み込まれる「君が代」は危険です。

歌う、歌わない自由、立つ、立たない自由があることを説明している学校はどれだけあるでしょう。

「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪が作成したリーフレットの案内をします。

大阪教育条例NO!のブログよりの転載です。

http://blog.goo.ne.jp/osaka-edu/e/1f0c7ab0d626e06044d5a2b4c05d8669 

入学式でホットラインリーフレットの配布を!

2013-03-30 20:46:47 | 2013年卒入学式の状況
 
入学式での「日の丸・君が代」強制に対して保護者・新入生向けのリーフレットをホットライン大阪HPにアップしました。入学式でのビラまき等にご活用ください。

◆保護者用リーフ(A4表裏 PDF)
http://www7b.biglobe.ne.jp/~hotline-osaka/ri-hu13-3.pdf

◆新入生用リーフ(A4表裏 PDF)
http://www7b.biglobe.ne.jp/~hotline-osaka/ri-hu13-4.pdf 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪市教育振興基本計画(素案)ってなんなん?⑦

2012-12-31 13:26:23 | ブログ大阪教育条例NO!より

※シリーズ⑦です。教育基本条例のもっとも危険な点は、このように教育振興基本計画になんでも盛り込むことによって、実質的に政治の教育への介入を許してしまうことです。パブリックコメントを形式的なアリバイ工作とさせないためにも、私たち(大阪市民でもなくても応募可)の声を届けましょう。

◆パブリックコメント窓口◆

パブコメは、「応募用紙」を郵送、ファクシミリ、電子メール、持参のいずれかの方法でできます。電子メールによる場合は、下記のホームページから「応募用紙」をダウンロードし、そのファイルをメールでお送りください。

http://www.city.osaka.lg.jp/templates/jorei_boshu/kyoiku/0000194120.html

◆大阪市教育振興基本計画「素案」

http://www.city.osaka.lg.jp/templates/jorei_boshu/cmsfiles/contents/0000194/194120/soann.pdf


大阪市教育振興基本計画「素案」を検証する⑦
いじめは、いじめた子の厳罰化で解決するのか?

「素案」には、いじめ対策もあります。しかしその内容は、子どもたちが「育ちつつある存在としての権利」を大切にして、いじめられた子、いじめた子の声を聞くことから始めようとするものではありません。「素案」では、「いじめた側の児童生徒に対する更生プログラム」を今年度中に作成することに主眼が置かれています。

具体的には「①解決に向けた学校内での加害児童生徒への指導とその保護者への協力要請、②警察やこども相談センターなど関係機関と連携した学校内での指導、③出席停止の活用や教育委員会・警察等と連携した学校外(サポートセンター等)での指導、④犯罪が疑われる場合には、保護観察、児童自立支援施設・少年院送致等の処分に向けた、被害届の提出などの法的手続きといった対応を段階的に示し、児童生徒の状況に改善が見られるまで指導・対応に取り組みます。」としています。つまり、いじめた子どもたちを出席停止と学校外への排除、警察との連携と刑事罰化を方針化しているのです。
 

はたして、いじめた子どもたちを排除することで解決するのでしょうか。出席停止と学校外への排除、刑事罰化が、学校が行う教育行為といえるのでしょうか。確かに2006年以降、学校でのいじめは再度顕在化し、インターネットの普及も相まっていじめの複雑化と潜在化が進んでいます。その一方で、学校は全国学力テストの結果を指標とする競争主義に邁進し、子どもたち同士の関係は「仲間」ではなく「競争者」となりつつあります。教員も教員評価制度を介して成果主義にとらわれ、子どもたちと向き合う時間が減ってきています。

いじめた子への厳罰化は、第1次安倍政権下の教育再生会議で審議された内容です。それは、安倍政権の崩壊と同時に全国化することはありませんでしたが、2012年秋、安部自民党総裁が「教育再生実行本部」を設置し、義家議員を中心にして、再びいじめた子への厳罰化が強調されようとしています。義家氏は「いじめは未熟な子どもの本性」であり、「教育は強制」であるとし、具体的にはいじめたこの保護者に対して、「出席停止になると、お子さんの指導要領に記録が残って、進学にマイナスになりますよ。学校が処分をするのか、親の責任で子供に謝罪させて学校を休ませるのか、どちらを選びますか。と言えばいいんです。」としています。橋下市長と大阪市教委の進めるいじめた子の厳罰化も同様の動きです。子どもを一人の人格として見て尊重していくのではなく、「強制」し「従わせる」ことを主眼に置いています。

「大津いじめ自殺」事件は、学校と教育委員会のいじめ隠蔽体質を浮き彫りにしました。しかし、より本質的には、子どもたちが普段抱えている悩みやストレス、生活環境や友大関係に耳を傾ける必要があるのではないでしょうか。子どもたちを権利の主体として尊重し、その意見を真摯に聞くことが必要です。そのために、競争と成果を求める学校教育を改めていくことが何よりも大切です。いじめの解決は、「素案」にあるようにいじめた子への厳罰化で解決できるものではありません。

つくづく思うねんけど、

この素案の根っこのところにあるもんやねんけど、人間を子どもを信頼してへんな~。

まったっく、悲しくなほどやわ。

そりゃいじめは絶対あかん。

子どもの世界は大人の世界をそのまま映してるんちゃうん。

おとなが、いじめをしといて、競争とか成果で人の値打ちを決めといて、

子どもに「いじめはあかんで」といくら言っても通じるもんやないで。

そしたら、今度は警察まがいのことで、子どもをのけもんにするんやて。

全然、わかってへんわ。

いじめが起こったら、いじめられた子が先生にすぐ相談できるようにせなあかん。

いじめる子も、問題抱えてることが多い。

自分のやったことの意味を考えさせんでどうすんねん。

ああ、大阪の学校には行かせたないっていう人増えるんちゃうかな?

大阪大好きなおばちゃんとしては許せんことや。

パブリックコメント出そ!

(大阪のおばちゃんより)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪市教育振興基本計画(素案)ってなんなん?⑥

2012-12-31 12:34:51 | ブログ大阪教育条例NO!より

※シリーズ⑥です。どうかお読みになって、問題があると思われた方は、パブリックコメントでご意見を大阪市教育委員会にお寄せください。締切1/4

◆パブリックコメント窓口◆

パブコメは、「応募用紙」を郵送、ファクシミリ、電子メール、持参のいずれかの方法でできます。電子メールによる場合は、下記のホームページから「応募用紙」をダウンロードし、そのファイルをメールでお送りください。

http://www.city.osaka.lg.jp/templates/jorei_boshu/kyoiku/0000194120.html

◆大阪市教育振興基本計画「素案」

http://www.city.osaka.lg.jp/templates/jorei_boshu/cmsfiles/contents/0000194/194120/soann.pdf


大阪市教育振興基本計画「素案」を検証する⑥
「伸ばす子はしっかり伸ばす」教育と「習熟の遅れを取り戻すための特別学校」の設置がもたらすもの

http://blog.goo.ne.jp/osaka-edu/e/65bb2a87f1503f386b29533b6ff6b62d

「素案」には、「中学校の国語・数学・英語・理科で1年間を通じた習熟度別授業の実施」が盛り込まれています。これまでも習熟度授業は進められてきましたが、予算的な裏付けがなく部分的にしか行われてきなかったものが、年間を通じた習熟度別授業を目指すとしています。習熟度別授業は、子どもたちを学力別に分けてクラスを分割して授業を行うものです。「出来る子」にはどんどん進んだ内容を教え、「出来ない子」には劣等感を植え付けるものでしかないのではないでしょうか。

他方で「素案」では、「習熟の遅れを取り戻すための特別学校」の設置や、いじめた子の出席停止の活用や学校外での指導=学校からの排除も盛り込んでいます。「枠にはまらない」子どもたちを排除していこうとする姿勢が伺えます。その立場におかれる子どもたちの心情は全く考慮されていません。

クラスにいる子どもたちは、様々な学力や個性を持ち、それは教科・学校生活の場面によっても大きく違うし、得意なものも苦手なものも違う子どもたちの集まりです。そのような多様な子どもたちの集団だからこそ、お互いに協力し合い「学び会う」のではないでようか。学力別に分離していく集団作りは、差別と格差を子どもたちに植え付けていくしかないと思います。

「素案」の根底には、橋下市長の「教育観」があります。

橋下市長は、第2回有識者会議で小学校低学年からの理科の復活、塾代バウチャー、習熟度別学習の徹底、「児童放課後いきいき事業」の公募化などを主張し、「素案」に盛り込ませました。そこでは「悪しき画一主義、頑張っている子が頑張っていない子に引っ張られているのが現状。今は頑張る子どもを伸ばそうというように推進している。」「下位層の底上げの一方で、上位層をさらに伸ばすということが不足していた。」と、一部のエリート優先の教育を行うことを具体化したのです。

このままでは、大阪で蓄積されていた「共に学び共に生きる」教育、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」推進された仲間作りを根本から否定することになるのではにでしょうか。

こりゃ、あかんわ。

こんなんしたら、ますます、大阪の子どもらは勉強する気なくすわ。

子どもらはようわかってんで。

「やっぱり、おとなは、勉強のできる子、お金のある子のことしか考えてへんねんや。」って。

それに勉強のできる子は天狗になるばかりや。

人の心の痛みがわからへん奴が(今以上に)エリートになっていくなんて、ああ、おそろし!

子どもは、いろんな子どもがいるなかで、大きくなっていくんや。

大人の都合で子どもを分けてどうすんねん。

大人はチットは子どもから教えてもわなあかんな。

(大阪のおばちゃんより)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする