グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

枚方市議会が大阪府に「中学チャレンテストの廃止を求める意見書」を提出!

2018-12-31 19:12:12 | 大阪の教育
当ブログでも、これまでに大阪府中学生統一テスト「チャレンジテスト」の問題を多々指摘してきました。多くの府民がチャレンジテストに疑義を抱いています。なんと、枚方市議会は最終日12月25日に、「中学生チャレンジテストの廃止を求める意見書」を採択したそうです。下記に掲載します。今後多くの市町村議会でチャンレンジテストについて論議し、この制度が子どもにとってどのような影響があるのかを精査していただきたいものです。また、千早赤阪村議会では、2016年に、全会一致で、廃止に向けての意見書を採択しています。大阪府のすべての市町村議会でこの問題を取り上げてください!

資料

①12月25日枚方市議会において「中学生チャレンジテストの廃止を求める意見書」が採択されました。
http://www.city.hirakata.osaka.jp/cmsfiles/contents/0000000/170/2018122507.pdf

全文ーーーーーーーーー
中学生チャレンジテストの廃止を求める意見書
大阪府は、2015年度に独自の中学生チャレンジテストを導入し、その結果を高 校入試の内申書の評定に利用していますが、教職員や保護者、教育関係者から、以下 の大きな問題点が指摘されています。
第1に、中学3年生では、チャレンジテストの結果を活用し、各学校の内申書の評
定平均が決定されるため、学校によって内申書の評定に差がつき、高校入試が不公平になること。
第2に、中学1・2年生では、チャレンジテストの結果を活用し、大阪府教育委員 会が「評定の範囲」を示すため、各学校で評定の変更を余儀なくされること。
第3に、実質上、チャレンジテストによって内申書の評定が決定されれば、チャレンジテストが高校入試と同様の重みを持つことになり、高校入試の前倒しになること。
ひいては、人格形成の場である学校がテスト勉強中心の場となり、子どもたちを中学1年生から過度の競争に駆り立てるなど、本来あるべき中学校教育の姿が大きくゆがめられること。
このように、チャレンジテストは、大阪府の教育に重大な悪影響を及ぼす懸念があります。また、文部科学省は、「調査書(いわゆる内申書)は、高等学校等の入学者選抜のための資料として作成されるものであり、生徒の平素の学習状況等を評価し、学力検査で把握できない学力や学力以外の生徒の個性を多面的にとらえたり、生徒の優れている点や長所を積極的に評価しこれを活用していくという趣旨のものです。」としているため、チャレンジテストは、内申書の趣旨自体を失わせるものと言えます。
よって、大阪府は、中学生チャレンジテストを廃止するよう強く求めます。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成30年12月25日
〈提 出 先〉 大阪府知事
枚方市議会議長岡林 薫



②2016年12月20日千早赤阪村議会において、全会一致で「中学校『チャレンジテスト』廃止・撤回を求める意見書」が採択されています。
https://osaka-kyoubun.org/archives/1551

全文ーーーーーーーーーーーー
中学校「チャレンジテスト」廃止・撤回を求める意見書

 大阪府教育庁は、大阪独自のチャレンジテストを導入し、今年6月中学校3年生を対象に実施した。1・2年生には来年1月に実施するとしている。この結果を高校入試の内申点の評定に利用し、今後、中学1・2年生の内申点も高校入試に利用するとしている。このチャレンジテストに対して、教職員や保護者、教育関係者から大きな問題点が指摘されている現状がある。
 第ーに、「チャレンジテスト」の結果で各中学校が格差づけされ、不公平な入試となる。
 中学3年生では6月に実施されたテストの結果を用い、各中学校の調査書評定平均が決定され、昨年度の例では、評定平均が上位の中学校で「3.7」、下位の学校では「2.2」という学校もあり、調査書の評定平均の差が大きく聞いており、通っている学校によって調査書の評定に差がつくため、高校入試がきわめて不公平になる。
 第二に、高校入試における内申書の意味がなくなる。
 中学1・2年生では、たったl聞のチャレンジテストの結果で、府教委作成の「評定の範囲」により、各学校での評定の変更が余儀なくされることとなり、各学校が責任をもって日常の学習成果をもとにつけた絶対評価の評定が否定され、子ども・保護者に説明できなくなる。生徒の学校での日常の努力や頑張りが反映されないのであれば、調査書の意味がなくなる。
 第三に、子どもたちを中学1年から高校入試にかりたて、中学校教育を大きくゆがめことになる。
 チャレンジテストによって実質上、調査書の評定が決定されることになれば、チャレンジテストが入試と同様の重みをもつことになり、入試が前倒しされることになる。人間形成の場である学校が、テスト中心の学校となり、子どもたちを中学1年から過度の競争にかりたて、本来あるべき中学校教育の姿が大きくゆがめられることとなる。
 以上の趣旨から、下記について強く要望する。

一、学校教育を大きく歪め、子どもたちを過度な競争に駆り立てるチャレンジテストは、廃止・撤回すること
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
                 大阪府南河内郡千早赤阪村議会
(2016年12月20日可決)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪の公教育を壊させるわけにはいかない!Let's speak up

2018-12-23 20:23:55 | 大阪の教育
子どもをテストで追いつめるな!12.22大阪集会、多くの方々と問題を共有できました!

私たちグループZAZAからも準備の段階から実行委員として携わり、当日もほぼ全員が参加しました。

さて、集会の最後に実行委員会から志水が今後の行動提起を行いました。

以下、今後の行動提起ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私たち実行委員会は、あの、8月2日の吉村市長の発言に、これは大変なことになる!との危機感から、今回の集会を開催しました。

この問題は全国からも注目されています。鈴木大裕さんという教育研究者は、「日本の公教育の崩壊が、大阪から始まる」とまで言われています。

さて、本日の集会、いかがでしたでしょうか?問題提起、パネルディスカッション、それに各方面からの発言を聞かれ、驚かれた方、不安を感じられた方、憤りを感じられた方、それぞれだと思います。

問題提起者である濱元さんが言われた言葉“Let’s speak up”いい言葉ですね!まさに“Let’s speak up”です。

今から、私たちができることについて、具体的に紹介します。ぜひ、みなさんと一緒に考え、そして、行動していきませんか。それでは、実行委員会で考えました、今後の提起――おもに5点ありますが、紹介していきます。

まず1点目、私たちは大阪市教育委員会と交渉を予定しています!現在、教育委員会は試行案を作成中です。おそらく総合教育会議で案を示し、2月の大阪市教育委員会会議で提案するものと思われます。その時期に私たちは教育委員会と交渉します。交渉日は2月中旬になると思われるますが、メールやブログ等で連絡しますので、ぜひ交渉へ御参加ください。
次に2点目ですが、私たちは大阪市議会へ陳情書を提出します。2月7日に開会します大阪市会の日程はすでに決定していますが、2月5日が請願・陳情締切日です。そして2月18日(月曜日)午後に教育こども委員会が開催されます。平日ですが、ご都合のつく方は、ぜひとも傍聴をよろしくお願いします。

3点目です。本日の集会でも何度も話が出てきましたが、チャレンジテストについてです。府立高校の内申に反映するために行っている大阪府独自テストであるチャレンジテストはこれまでも数々の問題が指摘されてきました。今回改めてその問題性が明らかになりました。私たちはその情報を共有するとともに、その廃止を求めていきたいと思います。

4点目です。「子どもをテストで追いつめるな!学力テストによる査定反対」の意思を目に見える形で示しませんか。ヒューマンチェーンをご存知ですか?今考えているのは2月中旬平日の18時から19時まで、大阪市役所を私たちの手で包囲し、私たちの意思を示すことを考えています。これも、日程が決まりましたら、ブログやメールでお知らせするつもりです。たくさんの方に集まっていただきたいです。

5点目です。私たちは、今回明らかになった様々な問題をより広く大阪をはじめ全国のみなさまにお伝えするためリーフレットを作成する予定です。完成しましたら、ぜひ広めてくださるようお願いします。

あといくつか連絡します。
・これまでも多くの方々に協力していただいた署名ですが、もしまだお手元にありましたら、実行委員までお渡しいただくようお願いします。
・ブログをぜひご覧ください。実行委員会の資料の中に「子どもをテストで追いつめるな」のブログのアドレスを掲載しています。ブログ・子どもをテストで追いつめるなで検索していただければ出ると思いますので、ぜひ、一度見てください。

さて、最後になりますが、本日は本当にパネラーの方々をはじめ発言者の方々、そしてなにより本集会に参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

私たちは本集会を出発点とし、「子どもをテストで追いつめるな!市民の会」として、大阪の公教育のあり方を追求していきたいと考えています。まずは、具体的に、テスト結果を人事や予算に反映させる「試行案の撤回」を目指します。

私の子どもの教育ではなく、私たちの子どもたちの、公教育を目指し、それぞれの人たちが、いろんな場で、たとえば、ご近所さんと、たとえばPTAの場で、話し合い、問題にしていくのはどうでしょうか。もう、うちは終わったは〜ではなくて、公教育という観点から一緒に考えていきましょうよ。

そして、何より子どもたちとこの話をしてみませんか。

蛇足になるかもしれませんが、私の体験をひとつだけ聞いてください。私は今大阪市立中学で非常勤講師をしています。この問題について新聞に投書したんですが、その後、スクラップ新聞という取り組みがあって、私の投書を取り上げてコメントを書いてくれた生徒が数名いたんです。

そのうちの一人のコメントを見て私びっくりしたんです。彼はこう書いていたんです。「このまま点数だけの競争になれば、必ず体罰教師も増えてくる」。私は、今回の施策と体罰とは結びつかなかったんですが、、、改めて、学校ってどういうところって考えこんでしまいました。

さて、結びの言葉は、やはりLet’s speak upですよね。
いろんな人と話をして、考えて、その上でやはりおかしなことに対しては、Let’s speak upです!

どうもありがとうございました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブログ「子どもたちをテストでおいつめるな!」の紹介

2018-12-20 07:02:39 | 大阪の教育
子どもたちをテストでおいつめるな!12・22大阪集会のブログを紹介します。ぜひ、拡散してください!

【12・22集会案内】

 学力テストの点数で教員・学校を査定!?

 テストで子どもを追いつめるな!12・22大阪集会   

  内容 問題提起 濱元伸彦さん(市保護者・京都造形芸術大学)

  パネラー 住友剛さん(京都精華大学)、橋本智子さん(市保護者・弁護士)

        大阪市教員

   日時 12月22日(土) 14:00~

   場所 エルおおさか大会議室(地下鉄・京阪天満橋下車)

   参加費 800円(学生・障がい者無料)

   主催 子どもをテストで追いつめるな!12・22大阪集会実行委員会

 集会チラシ表、チラシ裏

【集会の呼びかけ】

学力テストの点数による教員評価

9月14日の大阪市総合教育会議で吉村市長は、大森不二雄特別顧問に教員と校長の新人事評価制度を「提案」をさせました。

 大阪市では、小3~小6まで「経年テスト」、中1~中3まで大阪府チャレンジテスト、中3は「統一テスト」を実施しています。「経年テスト」と「統一テスト」は大阪市独自のテストです。それらのテスト結果を大阪市教委にビッグデータとして集積し、教員や校長の人事評価、ボーナス、さらには学校予算に反映し、格差付けをする「提案」です。これに加えて校長には全国学力テスト(学テ)の結果も活用すると「提案」しています。

 これらは、吉村市長が学テ結果を人事評価に活用するとした当初の提案よりも、より広くより深く学校教育全体をテスト漬けにしていくものです。全国的に例が全くない極めて異例な方針です。

学力テストが支配する学校のいびつな姿
 すでに大阪市では、橋下市長(当時)の圧力で学テの学校別正答率を学校HPで公開しています。中学校では進学高校名と人数の公開もするようになりました。全ての区で学校選択制を導入し、学テの結果を選択基準にするように奨励もしています。「チャレンジテスト」や「統一テスト」は、高校入試の内申書に反映しています。このことに加えて今回の新方針が導入されると学校現場はどうなるのでしょうか。

 教員はテストの点数を上げるためにこれまで以上に競争をさせられます。学校の授業は、テスト対策と過去問題の練習に力を入れ、テスト直前には子どもたちに強いプレッシャーとストレスを与えることは必至です。テスト対策が重視されていくと、音楽や図工、体育などのテストのない教科や運動会・文化祭等の学校行事も軽視されていくでしょう。

 最も弊害を受けるのは、障がいのある子どもや「テストの点数が低い」子ども、生活背景の厳しい子どもたちです。今でさえ学テでは、これらの子どもたちと保護者にテストからの排除圧力が強められているからです。

 学校は、学力の向上だけでなく、社会性や人権感覚を学び、様々な行事を通して感性を豊かにしていき、多面的な成長を促していく場所です。様々な環境に置かれている子どもたちが共に学ぶ「居場所」そのものです。しかし、新方針はこのような学校教育の重要な役割を喪失させてしまいます。

行政が行うべきは子どもの生活基盤の安定

 行政は、子どもを育てる環境整備にこそ力を注ぐべきであり、困難な学校にこそ予算をつけて教員を配置し、少人数学級を実現するなど、子どもが落ち着いて学習できるように条件を整えるべきです。大阪市内の教員不足は深刻です。精神疾患による病気休職も他府県に比べても多いです。しかし、大阪市では、代替講師が派遣されていない学校が30校以上存在しています。これらの学校条件を整えることが先決ではないでしょうか。

 さらに、大阪市は生活保護率、就学援助率が全国的にも最も高い地域です。貧困な家庭でも生活保護や就学援助を受けていない家庭も多く存在しています。しかし、橋下・松井大阪府政になって12年、橋下・吉村大阪市政になって7年。彼らは、大阪の貧困を放置してきただけでなく、就学援助基準の引き下げを行ってきました。その結果、2015年度から2年間で就学援助を受けられなくなった子どもが約5000人も出ています。

12.22大阪集会に集まろう!

 すでに大阪市教委は、制度設計を始めています。2019年度から試行実施し、2020年度には本格実施、2021年度には給与反映する予定です。このため9月の「提案になっていない提案」を受けて、12月に試行案をとりまとめ、4月から試行しようとしています。

8月2日に吉村市長が新方針を表明して以降、急速に反対運動が広がり始めています。吉村市長の新方針の撤回を求める要求書が85団体の賛同を得て市教委に提出されたり、1万5000筆のネット署名が提出されたりしています。これらの反対の声をさらに広め、最大限結集するために12月22日に大阪市内で集会を開くことになりました。是非多くの皆さんの参加を呼びかけます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人事委員会審理(本人尋問)の報告と傍聴御礼

2018-12-09 14:54:48 | 人事委員会審理
グループZAZAのなかでは、たった一人の大阪市教員松田幹雄さんからの人事委員会審理を終えての報告と御礼です。

12月6日に行われた私の大阪市人事委員会「君が代」不起立戒告処分取消請求の第2回証人尋問(請求者本人尋問)を多くのみなさんに傍聴いただき、たいへんありがとうございます。約40人の参加があり、満席の傍聴者を背に証言することができました。

2015年7月10日の審査請求以降、書面やり取りが長く続いていました。ZAZAには私より1年遅れての参加だったFさんも証人尋問が終わり、現在ZAZAに参加している14人の中では、最後の証人尋問でした。しかし、私にとっては初めてのことであり、終わってほっとしたというのが正直な実感です。

昨年10月に陳述書を、
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2017/11/chinjutusyo2017.pdf
今年8月に陳述書(2)を
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2018/09/chinjutsusyo20180822.pdf
提出して、私が教員として大切にしてきたこと、「日の丸・君が代」強制の私にとっての意味、式次第に国歌斉唱が位置づけられている卒業式に参加する生徒への説明のあり方、私が「君が代」不起立だった卒業式に至る経過と卒業式当日のようす、起立・斉唱しなかった理由、処分過程の不当性、国旗国歌条例・職員基本条例の違憲・違法性などを、すでに書面の上では述べていました。

陳述書(2)を基に証言することにはなっていたのですが、証人尋問に先立って、弁護団会議で、現在の「君が代」強制のあり方をさして私が「調教教育」と言っていることについて、その言葉がさすことの意味を明確にしておこうということになりました。私が用いている「調教教育」とは、『かつて、天皇治世の永遠を願う歌として臣民に歌わせ、天皇のために命を捨てることを美徳と教えた教育の重要な柱であった「君が代」の歴史、その意味と変遷をきちんと説明しないまま、生徒に起立・斉唱を強制する「教育」のこと』であり、『強制によって式参列者全員が「起立・斉唱」する場面をつくりだすことで、生徒に、国家を「崇高な存在」と「感得」させ、無自覚に国に従おうとする意識を刷り込む「教育」のこと』であると確認しました。また、『職務命令に従って起立・斉唱することは、以上のような「調教教育」に自分が加担することを意味し、自分の姿を通じて、生徒に国旗国歌条例が目的とする「国を愛する態度」を刷り込む役割を担うことになる。また、少数であっても必ず存在する、「君が代」の歴史ゆえに歌うことに躊躇感をもつ生徒をさらに追いつめる役割を込むことになり、「自分の保身のために他の誰かに犠牲を強いることはしない」という教育活動の中でつかんだ信念に反する行為であるので起立・斉唱職務命令には従えない。』と不起立理由を整理して証言に臨みました。

主尋問では、冠木護士が2015年3月卒業式に至る過程をていねいに聞いてくれ、割と落ち着いて証言することができたと思います。証言内容は、まさに「調教教育」を命じている2015.1.23教育長通知を批判し、見解を求めたにもかかわらず、校長・市教委はまったく答えなかったこと、生徒に「卒業式・入学式の国旗・国歌、『日の丸』・『君が代』」についての事実を説明するために学校で作成した学習資料の活用・配布を私の処分後に禁止したこと、校長は不起立によって卒業式が「混乱」し、生徒に迷惑がかかることを理由にして、起立・斉唱を強制しようとしたが、まったく「混乱」はなく、式の雰囲気にも影響がなかったばかりか、そもそも私の不起立を見た生徒・保護者がいたかどうかも分からないものであったことなどです。

相手側弁護士の反対尋問は、『開式の「一同起立・礼」で国旗に礼をしているのではないか』『校歌はいっしょに歌ったのではないか。それはなぜか。』『卒業式で生徒が私語をしたら厳粛さを保つために注意するでしょう』『国歌斉唱のときに座るということは生徒に言わなかったのか』『2012年の「君が代」不起立にかかわる「混乱」は市教委が学校名をリークしたからだと言いながら、自分で記者会見をしたのはなぜか』など、どこかでひっかけて攻めるポイントを引き出そうとするものでしたが、より市教委側のひどさを際立たせるものになったように思います。

市教委・校長は、「君が代」は「国歌」一般に、「君が代」不起立は「ルールを守らないこと」に話をすり替えようとします。そして、「生徒のため」を理由に「調教教育」への加担を迫ります。しかし、その本質は、「君が代」強制による「国に従う意識」の刷り込みという国家方針に逆らうと自分の身が危ないという意識からの保身なのではないでしょうか。10月25日の公開審理の証言で、校長は、「ルールが間違ってると考えていても、決められたルールというのは従うのが当然」と言いました。私は、「それは本当か?」と多くの人に問いたいと思います。

私は、陳述書(2)の最後に、次のように書きました。『大阪市国旗国歌条例と大阪市職員基本条例を根拠とした「君が代」不起立処分は、私のような教員を教育現場から排除することを意図したものであり、戦争のための教育支配を完成させる動きだと感じている。戦争に向けた国づくりが強権によって進められている今日、日本社会に生きるすべての者が問われているのではないか。日本国憲法に規定された、個人の尊重・基本的人権の保障の原則の侵害を許さない意味でも、「君が代」不起立を罰することは、違憲・違法であるとの判断をいただきたい。』

今後、最終書面を提出し、裁決となります。今後とも、ご支援をよろしくお願いします。

以上
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日です!「君が代」不起立戒告処分取消共同訴訟控訴審第3回口頭弁論傍聴支援のお願い

2018-12-04 19:43:30 | 「君が代」裁判
明日です!

「君が代」不起立戒告処分取消共同訴訟第3回口頭弁論のお願いです。


大阪「君が代」条例のもと、処分されたうち7名が訴えた裁判です。

憲法に則り、教育と思想・良心の自由をかけてたたかいます。

ご都合がつくようでした、傍聴支援をぜひお願いします。


日時:12月5日(水)15:30 
場所:大阪高裁74号法廷
審理のあとすぐ~17時まで、
高裁隣の大阪弁護士会館904号室で報告集会をします。

*なお、本法廷で結審宣告の可能性があります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする