グループZAZAは2013「日の丸・君が代」問題全国学習交流会に賛同します。また、当日、複数名が参加予定です。全国で「日の丸」「君が代」の強制に反対し闘っているみなさん、東京でお会いしましょう。
全国から集う!全国で闘う!
グループZAZAは2013「日の丸・君が代」問題全国学習交流会に賛同します。また、当日、複数名が参加予定です。全国で「日の丸」「君が代」の強制に反対し闘っているみなさん、東京でお会いしましょう。
全国から集う!全国で闘う!
渡部さんからも、6月27日東京都教育委員会の「特定の日本史教科書」を「使わせないようにする」議決について批判がとどきました。行政からの、これほど露骨な教科書への介入は初めてです。
本日、ピース大阪のリニューアルに関して市民シンポジウムが行われます。今回のピース大阪リニューアルは、私たちが平和を希求する姿勢を貫くか、それとも自衛のためと称して戦争への道を選ぶか、そのくらい大きな問題です。ぜひとも多くの方々の参加をお願いします。
ピースおおさかのリニューアルに府民・市民の声を!シンポジウム
■日 時 :2013年6月29日(土)午後1時30分~4時30分(開場 1時15分)
■会 場 :大阪市立港区民センター・ホール
(地下鉄中央線、JR環状線「弁天町」下車 南西へ徒歩7分)
■参加費 :500円
■主 催 :ピースおおさかのリニューアルに府民・市民の声を!シンポジウム実行委員会
<当日プログラム>
●基調提案
・上杉聡(15年戦争研究会)
●発題者
・教育現場の先生から
・歴史学会から
・博物館の体験者から
・在日外国人の立場から
・平和学の立場から
・空襲被害者から
●会場からの発言、討論、集会宣言
■シンポジウム実行委員会参加団体
(アイウエオ順 2013年5月27日現在)
大阪空襲訴訟原告団・弁護団・支える会/大阪中国人強制連行をほりおこす会/大阪母親大会連絡会/大阪府高等学校退職教職員連絡協議会(高退教)/大阪歴史科学協議会/大阪歴史学会/関西・沖縄戦を考える会/原水爆禁止大阪府協議会/子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会/15年戦争研究会/新日本婦人の会 大阪府本部/南京大虐殺60カ年大阪実行委員 会/花岡問題全国連絡会/「ピースおおさか」の危機を考える連絡会/東淀川9条の会/「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪
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<よびかけ>
平和施設として大阪国際平和センター(以下「ピースおおさか」)が建設されて22年目たち、これまで170万人を超える国内外の人々が、子どもたちを中心に、参観してきました。平和を願う私たちにとって、ピースおおさかは誇りとなっています。
このたび、そのピースおおさかのリニューアルが決まり、4月9日に「展示リニューアル構想」が同館から公表されました(http://www.peace-osaka.or.jp/)。リニューアルする理由は、22年をへて施設が劣化し、展示内容の改善をはかるためとされています。ただ、これまでピースおおさかは、戦争を望む勢力によって批判されてきた経過もあります。このため私たちは、ピースおおさかが守ってきた「設置理念」をふまえ、より良く再生するよう期待し、改善への意見を様ざまに伝えて来ました。
しかし今回の「展示リニューアル構想」を読むと、一部に改善をはかる内容も示されていますが、重要な内容が抜けたり、不十分な点が多くあります。
私たちは、そのことを伝えるため、5月11日にピースおおさかの館長に面会を求め、懇談をし、その席で以下の5点をお伝えしました。
①「空襲による犠牲者に寄り添い、追悼の場を中心に展示を考える」という点では、より良い展示への方向が示されていて賛同できます。しかし、――
②「身近な大阪から出発し、戦争遺物に語らせる展示」という点は、まだ不十分と思います。
③「次世代をになう子どもが理解し、子ども自らが育つ展示」が必要と思いますが、この点も不十分だと考えます。
④「大阪空襲を世界の空襲の歴史の中に位置づける」ことが、他国との関係でも重要と考えますが大きく欠落し、世界各地の空襲被害を展示計画に入れていません。
⑤「戦争の悲惨さは、広い視野と、いまも続く傷跡と平和の危機のなかでとらえる」ことが大切と思いますが、過去の一時期の大阪に視野が限られ、不十分です。
館長は私たちに、ピースおおさかに関心を持ち支援するために声を寄せてくださったことに感謝すると述べられ、構想は骨格であり、補足、改善のためのご意見には聞く耳を持ち、リニューアル監修委員会にも伝えると述べられました。
しかし、一部議員による干渉、あるいは「廃館」要求の声も強く、設置理念にそった展示リニューアルの実現は、なかなか厳しい状況であることも押さえねばなりません。
そこで私たちは、ピースおおさかのリニューアルに心を寄せる方がたや諸団体に、このたび広くお集まりいただき、ピースおおさかのリニューアルに関わる機関や関係者の方がたもお招きし、シンポジウムを開催したいと思いました。各界から「展示リニューアル構想」への意見、批判、注文、要望などを出し合い、意見を交換する場にしたいと思います。多くの皆さんの声をピースおおさかのリニューアルに反映させるため、裏面のシンポにぜひご参集下さい。
東京の根津公子さんから6月27日の教育委員会の生々しい傍聴記が届きました。
今日(6月27日)の都教育委員会定例会で、「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記述した実教出版の「日本史A」「日本史B」を採択しないよう「見解」を出すことを決定したニュースはご存じかと思います。
私たち、河原井・根津らの「君が代」解雇をさせない会の3名で傍聴したので、その報告をお送りします。
6月27日東京都教育委員会定例会報告
都教委の考えと異なる教科書は採択させない「見解」を決定
今日も都庁前チラシ配りをした後、定例会を傍聴しました。
きょうの定例会は教育委員6名と事務方(都教育庁)が一体となり、都教委の独裁的権力性、暴力性をはばかることなく見せつけるものでした。
一昨日の東京新聞が、都教委事務方は都民から寄せられた請願の6割を握りつぶしてきた実態を明らかにしてくれたばかり。多少は反省(いや、体面を繕うか)が見られるかと思いながら傍聴に臨んだのですが、いやはや。
来年度、都立高校(特別支援学校等を含む)が使用する教科書の調査研究報告がされ、それに続き、「平成26年度使用都立学校用教科書についての見解」が提案されました。
「都教委の方針と異なる記述があることについて、教育委員長が指導部に指示して教育委員会の見解をまとめさせたので、読み上げてもらう」と木村委員長が言い、指導部長は次の「見解」を読み上げました。
都教委の方針と異なる記述をした実教出版の日本史は採択させない、という国定教科書を想起させる、これまでにはなかったことです。
■「平成26年度使用都立学校用教科書についての見解」■
都教育委員会は、各学校において、最も有益かつ適切な教科書が使用されるようにしなければならない責任を有しており、教科書の採択に当たっては、採択権者である都教育委員会がその責任と権限において適正かつ公正に行う必要がある。
平成26年度使用高等学校用教科書のうち、実教出版株式会社の「高校日本史A(日A302)」及び「高校日本史B(日B304)」に、「国旗・国歌法をめぐっては、日の丸・君が代がアジアに対する侵略戦争ではたした役割とともに、思想・良心の自由、とりわけ内心の自由をどう保障するかが議論となった。政府は、この法律によって国民に国旗掲揚、国歌斉唱などを強制するものではないことを国会審議で明らかにした。しかし一部の自治体で公務員への強制の動きがある。」という記述がある。
平成24年1月16日の最高裁判決で、国歌斉唱時の起立斉唱等を教員に求めた校長の職務命令が合憲であるとみとめられたことを踏まえ、都教育委員会は、平成24年1月24日の教育委員会臨時会において、都教育委員会の考え方を、「入学式、卒業式においては、国旗掲揚及び国歌斉唱について」(別添資料)にまとめ、委員総意の下、議決したところである。
上記記述のうち、「一部の自治体で公務員への強制の動きがある。」は、「入学式、卒業式等においては、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導することが、学習指導要領に示されており、このことを適正に実施することは、児童・生徒の
模範となるべき教員の責務である。」とする都教育委員会の考え方と異なるものである。
都教育委員会は、今後とも、学習指導要領に基づき、各学校の入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱が適正に実施されるよう、万全を期していくこととしており、こうした中にあって、実教出版株式会社の教科書「高校日本史A(日A302)」及び「高校日本史B(日B304)」を都立高等学校において使用することは適切ではないと考える。
都教育委員会は、この見解を都立学校等に十分周知していく。
都教育委員会は、委員総意の下、以上のことを確認した。
平成25年6月27日
東京都教育委員会
教科書採択は、小中学校の場合は各市町村教委単位で行いますが高校の場合は、各学校の校内選定委員会で決定した出版社版を校長が都教委に報告し、それが承認される仕組みになっています。しかし、昨年の教科書採択の際、その手順を無視し、上記の記述を問題視した都教委は、実教出版「日本史A」を選んだ学校(校長)に対し圧力をかけ、他社の教科書に変えさせた経緯があります。今年も高校では警戒をしていただろうと思います。
今朝のチラシまきは東京都学校ユニオンも行っていて、そのチラシには、「本年4月17日の校長会において『使ってはいけない教科書があるか?』という質問が出たそうです。江本敏男高校指導課長の回答は『そういうものは無い』」と書いてありました。
4月17日まで、指導部はこの「見解」を出すことを考えてはいなかったということです。木村教育委員長が発言したように、指導部に「見解」作成の指示を出したのは木村教育委員長。委員長は、教育委員6人の意見交換、決定をいつ行ったのか。4月以降の定例会を一度だけ傍聴できなかったのですが、その定例会でそれをしたのか。そうだとしたら、その時にマスコミ報道があったはずだろう。それとも非公開・非公式に行ったのか。そんなことがあっていいのか。疑問が次々に湧いてきます。
きょうもこれ以前に行われた報告や議案では活発に発言していた4人の教育委員でしたが、この議案には誰一人発言をしません。教科書検定制度や採択について、十分知識を持っているはずの人たちが、それに反することを都教育委員会の権限で行うことになぜ黙るのか。黙ることへの責任は感じるか。そう思いながら一人ひとりの顔を観察しました。表情をなくしたと見える委員がいました。場は異様な雰囲気でした。
一方で、あっけなく、あまりにひどい決定をしたことに一言ブーイングが漏れると、木村教育委員長は、「黙れ!」と烈火のごとく声を荒げました。「ここは私が支配する」というような印象でした。
今年は、この「見解」を指導部が各校長に送ることになります。校長が「見解」に逆らうことは、10・23通達に対してと同様、不可能(に近いこと)でしょう。
他に「都民の声(教育・文化)について 平成24年度下半期」の報告がありました。請願と同様、都教委の方針と異なる都民の声は実質握り潰しておいて、半期ごとに性質別件数を定例会に報告して、何の意味があるのかというものでした。このことについても、委員からは一言の発言もありませんでした。
肝心なことには口を閉ざす委員たちでした。
ついに、ここまで「日の丸」「君が代」の強制は来たのかと唖然とするニュースが流れました。教育への「日の丸」「君が代」強制は、教員への命令・処分ばかりではなく、今度は教科書にまで及びました。6月27日、東京都教育委員会は、都立高校教科書採択に介入し、「(特定の教科書を)選定するな」通知を出すことを決定しました。これは現代版焚書坑儒とも言うべき行為です。そもそも、教育委員会制度について様々な角度から批判が出ていますが、これは教育委員会がもっともなすべきことではない領域の一つです。行政が、教育内容の最たるものである教科書に介入してくるー「君が代」強制ははここまで浸食しています。そして、それを足がかりにし、て教育内容全般への介入をさらに招くことになります。東京都教育委員会に全国から批難の声をあげる必要があります。
http://mainichi.jp/select/news/20130627k0000e040226000c.html
毎日新聞 2013年06月27日 15時00分(最終更新 06月27日 15時32分)
東京都教育委員会は27日の定例会で、高校で使う特定の日本史教科書に国旗国歌法に関して不適切な記述があるとして、各都立高に「使用はふさわしくない」とする通知を出すことを決めた。高校の教科書は各校長が選定して都道府県教委に報告することになっており、選定に教委が事実上の介入をするのは極めて異例。通知に強制力はないが、都教委は「指摘した教科書を選定した場合は、最終的に都教委が不採択とすることもあり得る」としている。
都教委が問題視しているのは、実教出版の「日本史A」と、来年度向けに改訂された「日本史B」。国旗国歌について「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記載している。
都教委は2003年、学校行事で日の丸に向かい君が代を斉唱することを通達で義務付け、従わない職員は懲戒処分にする厳しい対応を取ってきた。最高裁は11年、起立斉唱の職務命令を合憲と判断したが、12年の判決では「減給や停職には慎重な考慮が必要」との判断も示している。
実教出版の日本史Aには11年度の検定で「政府は国旗掲揚、国歌斉唱などを強制するものではないことを国会審議で明らかにした。しかし現実はそうなっていない」との記述に文部科学省の意見がつき、後半を「公務員への強制の動き」などと書き換えて合格。文科省によると、日本史Aの全国シェアは約14%という。
だが、都教委は昨年3月以降、各校に電話で「都教委の考えと合わない」と伝え、13年度の教科書に選定しないよう要求。採択の最終判断は都教委ができることもあり、この教科書を選定した高校はなかった。
14年度から使う教科書を決める昨年度の検定では、同じ記述がある日本史Bも合格。都教委は不使用を徹底するため、今回は文書で通知することにしたという。都教委幹部は「『公務員への強制』という表現は明らかに間違っており、採用するわけにはいかない」と話している。
実教出版は「そうした決定が出たとすれば大変残念だ」とコメントした。【和田浩幸、佐々木洋】