誰だった処分されたくはない。あたりまえのことだ。ぜひ、みなさんに考えてほしい。東京ではのべ477名の教員が処分された。なぜ、こことでまして、教員は「君が代」に抵抗するのか、それを知ってほしいのだが、、、、
東京・全国の仲間の皆さんへ。
(転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団より
「処分撤回を求めて(390)<速報>都教委の卒業式処分強行に抗議する!」
◆卒業式処分に断固抗議する! 処分者数延べ477名に
3月24日、東京都教育委員会(都教委)は第5回定例会で、2校の都立高校卒業式で起立しなかったり、式場に入場しなかった教職員3名の懲戒処分(戒告)を決定し、25日に教育庁人事部職員課の管理主事が、各学校に出向いて、処分発令を強行しました。なお、都教委は、24日のS特別支援学校の卒業式で起立しなかった教員TSさんの事情聴取を同日25日に強行しました。
これにより、卒業式・入学式などで「君が代」斉唱時の起立・斉唱、ピアノ伴奏を強制する都教委の10・23通達(2003年)による処分者数は延べ477名となりました。特別支援学校教員Aさんの処分は3月31日までに発令されると見込まれますが、それを加えると処分者数は、延べ478名になります。
私たちは、都教委の卒業式の不当処分に満身の怒りを込めて抗議すると共に、卒業式被処分者を対象に予定されている服務事故再発防止研修(4月5日(火)9時より)の中止を求めるものです。
◆卒業式処分の内容
都教委卒業式処分発表(都教委HP)
卒業式における職務命令違反に係る懲戒処分について
↓
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/p_hukumu/160325a.pdf
◆処分内容、処分者数
今回の都教委発表の処分者数・処分の内訳などは以下の通りです。
<卒業式の処分の内訳> ( )内は近藤による注釈
1.都立大森高校 戒告(不起立処分3回目)
2.都立大森高校 戒告(不起立処分2回目)
3.都立石神井高校 戒告(処分初めて 式場に入場せず)
計2校3名
<学校種別> 都立高校3名
<発令日> 3月28日
●板橋特別支援学校卒業式に係わる処分は、3月31日までに発令されると見込まれます。
●服務事故再発防止研修 4月5日(金)(詳細は下記参照)
◆最高裁判決に反する処分を許すな! 抗議の声をあげよう!
10・23通達とそれに基づく職務命令違反を理由とした処分は、起立斉唱行為が、「思想及び良心の自由」の「間接的制約」であることを認めた最高裁判決、教育環境の悪化を危惧して、「全ての関係者によってそのための具体的な方策と努力が真摯かつ速やかに尽くされていく必要がある」という最高裁判決の補足意見(櫻井龍子裁判官 2012年1月16日最高裁判決)、「謙抑的な対応が教育現場における状況の改善に
資するものというべき」と述べ、教育行政に反省と改善を求めている補足意見(2013年9月6日最高裁判決 鬼丸かおる裁判官)などに反するものです。
この間、都教委は10・23通達に係わる減給・停職を含む違法な処分を乱発し、最高裁、東京高裁、東京地裁で処分取消が確定した数は、65件、55名(延べ)にも達します。違法な処分を司法に断罪されている都教委は、最高裁補足意見が求めているように原告団との話し合いの席に着き、問題解決のために努力するなど、これまでの教育行政を抜本的に見直すべきです。13年に亘って東京の教育を混乱させてきた
責任を取るべきです。
教育裁判で12連敗しても、原告・都民に謝罪せず、再発防止策も講じないで、「違法行為」を繰り返す都教委に「道徳」とか「規範意識」を語る資格はありません。スキャンダルまみれの乙竹氏も教育委員(昨年12月まで)として「君が代」処分に責任がありますが、彼を教育委員にした知事の任命責任はどうなるのでしょうか。
◆続く不服従の抵抗―学校が学校であり続けるために
安倍政権の暴走が続き、戦争法が強行成立され、「海外で戦争する国」にさせないため戦争法廃止の市民の運動、2000万人署名が広がっています。「日の丸・君が代」強制は、「戦争する国」にするための道具になっています。公立・私立の区別なく、小中高校はもとより、大学にまで「日の丸・君が代」強制の動きが強まっています。
私たちは教育を守り、学校が学校であり続けるために、「日の丸・君が代」の強制に反対しています。都教委は処分を振りかざして抵抗を抑え込もうと必死になっています。学校現場がますます息苦しくなり、自由にものが言えない雰囲気が蔓延しています。しかし、このような状況の中でも「日の丸・君が代」強制反対の闘いを風化させず、13年に亘って不服従の抵抗が継続しているのは素晴らしいことではないでしょ
うか。
該当者を孤立させず、励まし合って闘いを前進させましょう。
◆下記の行動に全力で集まろう!
★卒業式処分発令抗議・該当者支援総決起集会
*報道関係者の取材歓迎。記者会見も兼ねて行います。
3月31日(木)
13時30分 全水道会館5F中会議室
(JR水道橋東口 都立工芸高校北隣)
主催:五者卒・入学式対策本部
(被処分者の会など5団体で構成)
★再発防止研修抗議・該当者支援行動
*早朝からの行動ですが、ご協力を!
*報道関係者の取材歓迎。
4月5日(火)東京都教職員研修センター前
(JR水道橋東口、地下鉄水道橋 都立工芸高校隣)
8時20分支援者集合・行動開始
8時35分弁護団申し入れ
8時50分該当者(受講者)入場、激励行動
9時~ 研修
12時30分頃(予定) 研修終了後、該当者激励行動
*呼びかけ:被処分者の会